30時間でVRコンテンツを作る「VR Game Jam」開催 爆弾解除やパノラジオを試遊してきた!

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11月28日、29日、「VR Game Jam in Japan」が東京/大阪/広島/沖縄/石川の全国5会場で開催されました。もともと「Oculus Game Jam in Japan」という名前で2013年から始まったイベントで、今回で第4回目となります。

 
内容としては、現地に集まったメンバーでチームを組み2日間(30時間)でひとつのバーチャルリアリティー向けヘッドマウントディスプレー(VRHMD)を使ったコンテンツを開発するというもの。筆者がお邪魔した東京・銀座会場では、約20名が8つのチームに分かれて参加していました。実際に体験した中から、3作品をご紹介します。

 
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会場はリクルートメディアテクノロジーラボ。

 
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ユニティちゃんの落書きもありました。

 
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レッドブルで乾杯!

 
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1日目には、全身をモーションキャプチャーできる「Perception Neuron」(パーセプション・ニューロン)の開発者の方がきてたこともあって、銀座会場は異常にNeuronが多かったです。

 
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もちろんコンテンツに使っているチームもありました。

 

「けのじばくだん」

 
けのじばくだんは、けのじ氏とかみながれお氏の2人チームによる作品。1人はOculus Riftをかぶってハードウェアのスイッチを操作しながら爆弾を触って解除する役、もう1人はヒントが載った手帳を持つナビゲーターという2人1組で臨み、お互いに欠けている情報を共有して協力することで時限爆弾を解除するゲームです。

 
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このゲームのために、専用のハードウェアをつくったというのが気合いが入ってます。

 
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ナビゲーター役の人が持つヒントが載った手帳。

 
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Oculusをかぶっている側は、暗視スコープをのぞいているみたいに爆弾自体が白黒に見えます。爆弾の上に赤緑青の順に抜けというメッセージが浮かんでいても、白黒なのでどの線から抜けばいいのかわからない状態です。

 
一方でナビゲーターの紙には何色の線がどこに刺さってるかが書かれているので、「どの順番で抜けばいいの?」と聞けば左から抜くよう指示を受けられます。また、浮かんでいる数桁の数字をナビゲーターに伝えると、こちらもどの順番でボタンを押せばいいかがわかります。

 
お互いに情報が欠けていて、声をかけあって協力して解くというシチュエーションは、マンガや映画の中でよく見かけて一度はやってみたかったという方も多いはず。現実で爆弾処理しなきゃならない状況に陥りたくはないですが、それがVRでできてしまうのが非常に楽しいです。

 
しかも爆弾が入ったハコからカチコチ音が鳴り振動が伝わるのでテンションがあがりました。残り制限時間が短くなればカチコチ音が速くなって焦ります。解除に失敗すると、爆発してVR空間内が炎に包まれます。今後、どの色の線を切ればいいかという憧れのシチュエーションも実装したいとのことなので、進化が楽しみです。

 

「ユニティちゃんのゆ」

 
福田一行氏、かっしぃ氏、すぱしる氏の3人チームで生まれたのが、温泉卓球をVRで遊べる「ユニティちゃんのゆ」。こちらも2人1組で遊ぶゲームで、両者ともOculusをかぶり、ユニティちゃんになって対戦します。

 
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ポイントは、ゲームパッドなどコントローラーを使わずに操作できるところ。一人は手のジェスチャーを赤外線で取れるモーションセンサー「Leap Motion」で、もう一人は筋電センサーを使ったアームバンド「Myo」を使って、それぞれラケットのスイングを認識させています。

 
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Oculusを装着すると、温泉宿にありそうな卓球台の前に立って手にはラケットを握っています。その台の反対側には、もう一人のユニティちゃん。中央に浮いている球をラケットで打つとポンポンと跳ね、相手に向かっていきます。左右に激しく体を動かすことはできませんが、実際の温泉卓球のようにまったり楽しめます。

 
精度はやや低く、打ち返そうとした手がひっくり返ったりしましたが、打ち返された球が向かって来る際、手元でスローになるので落ち着いて打ち返すことができます。うまい人同士だとラリーも長く続いていました。筆者は現実の卓球が苦手で、初めてラリーを続けられたためうれしかったです。

 

「パノラジオ」

 
最後は桜花一門氏、組長氏、しろねこ氏、松岡裕介氏という4人のチーム「桜組白松」が製作した「パノラジオ」をピックアップ。スマホと組み合わせる簡易ヘッドマウントディスプレー「ハコスコ」を使って、THETA Sで撮影した360度写真を見ながら聞けるというラジオ番組アプリです。

 
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今回見たラジオドラマは、桜花氏主演の短編でした。銀座会場のカウンターをママが経営するバーに見立て、大きなプロジェクトを抱えた主人公が金目的で仕事を請け負うプログラマーを探しに来たというストーリーになっています。

 
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会話に合わせて静止画が移り変わりますが、VR酔いすることはありませんでした。ハコスコで見ているのは動画ではなく静止画ですが、動画よりも解像度が高くてきれいで、ぐりぐる見回しているうちに切り替わるので、十分動きを感じました。

 
フリートーク版もあって、パーソナリティー3人が囲む机の上に置いたTHETAが15秒ごとに自動でシャッターを切ります。パーソナリティーを見上げる中、キョロキョロ見回すもよし、推しパーソナリティーだけ見続けることも可能です。音楽が非常に凝っていて某深夜のラジオ番組風のオープニング曲をつけていたり、トークも淀みないのでこのまま商用できるのではと思えるほどでした。

 
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最後の体験披露会では、世にも珍しいTHETAとレッドブルの乾杯シーンも。

 
 
VR Game Jamの運営によれば、次は5月に企画しているとのこと。時期的にはOculus Riftの製品版がリリースされたあとのタイミングなので、どんな作品が出てくるのか今から楽しみです。

 
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みなさま、お疲れさまでした!

 
(文・写真/主婦姉広田稔

 
 
●関連リンク
第4回 VR Game Jam in Japan
VR Game Jam

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