HTC Vive製品版は2016年4月発売 開発キットも7000台用意
台湾HTCは現地時間の8日、PC向けのVRヘッドマウントディスプレー「HTC Vive」(ヴァイヴ)の製品版を2016年4月にリリースするとblogにて発表した。また、年明けから開発者向けに7000台の開発キットを配布する。価格などは明らかにされていない。
Viveは、ゲーム配信サービス「Steam」を運営する米Valve(バルブ)が構想したVRヘッドマウントディスプレー「SteamVR」に基づく製品だ。今年3月に発表した当初は2015年末に出荷予定だったが、スケジュールが遅くなった形だ。Oculusとサムスンがコラボした「Gear VR」のようにスマートフォンを使うタイプではなく、PCに接続して利用する。
Viveの特徴は、ポジショントラッキングシステム「Lighthouse」にある。レーザーを発射するベースステーションを照射範囲が重なるように2つ置き、HMD側のセンサーでそのレーザーを検出することで、バーチャル空間内のユーザーの位置を変更してくれる。最大3×4mの範囲、対角5mほどの範囲をプレイヤーが歩き回れるため、「ルームスケールVR」と呼ばれている(寝転がることも可能)。
据え置き型のVRヘッドマウントディスプレーでは、OculusのOculsu Riftは2016年の1〜3月、ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation VRが2016年上半期とアナウンスされている。ここにHTC Viveが加わることで、来年上半期はVR業界が非常にアツくなりそうだ。
●関連リンク
・HTC Vive Update
・製品情報
・Viveのセットアップガイド(PDF)