PS VRを30台連携! 近未来自動車で迷路を駆け抜ける「THE MAZE」体験レポート【東京モーターショー2017】
10月27日より東京ビックサイトにて行われている「第45回東京モーターショー2017(以下、東京MS)」。今回は東京MS主催者が用意した30台のPS VRを連動させたコンテンツ「THE MAZE ~都市迷宮を突破せよ~(以下、THE MAZE)」を紹介しよう。
THE MAZE会場の写真。30席全てにPS VRを配備している。
体験者が座るシート。体験者は頭の動作のみで操作するため、ハンドルやコントローラーなどのものは無い。
「コネクト」機能など車の未来を体験
THE MAZEは迷路のようになっている未来都市の中心にあるゴールを、目指すコンテンツとなっている。体験者は未来の様々な機能を兼ね備えた車に乗って街中を走ることによりマップを埋めながら進めていく。
迷路では他のプレイヤーと協力したり、自身の車をパワーアップすることなどでより早いゴールを目指すことが可能で、制限時間内にクリアすることが目的だ。
車は基本的に自動運転であり、分かれ道がくれば矢印が現れるので行きたい方向に視線を向けるだけで運転ができる。
案内スタッフの説明によると、より速くゴールするためには他プレイヤーの車とすれ違う際に起きる、「コネクト」を利用することが良いそうだ。
コネクトとは、すれ違ったプレイヤーと街の情報共有し迷路の地図を更新したり、工事による通行止めの位置を把握することが可能になるというもの。つまり、コネクトすればするほど街の全貌が見えてくる。
また街の各所には車を速くしたり、街を俯瞰して見る事が可能になるドローンを設置したポイントがあるので、そういったものも利用すると良いだろう。
30人がPS VRを装着した様子は圧巻
約30人がPS VRを装着している様子。このような人数が集まってPS VRを装着する風景はなかなかお目にかかれないだろう。
このコンテンツを体験してみて感じたのは、VRを使うのが初めてという人に対する配慮。例えば操作は頭を動かすだけの簡単なものであり、車のスピードもゆっくりであるため落ち着いて体験することができる。
行き先を指示するだけで自動で動く車や、コネクトという情報共有機能など、車はいずれこのようなものになるのだろうかと未来を感じる内容であった。
テーマは「コネクティッドカー体験」
TOKYO CONNECTED LAB事務局の寺本氏の話しによると、この催しのテーマはコネクティッドカー体験であるとのこと。
このコンテンツは「コネクトすることでモビリティ同士や人、街にどんな価値をもたらすか?」ということをシミュレーションするだけではなく、エンターテイメント性をのある体験にするために、ストーリー展開やインタラクションなどこだわりを持って制作したという。
またこのコンテンツはひとりで没入するのではなく、みんなと協力・共有していく「共体験」を大事にしている。
そのために他のクルマとコネクトしたり、最大30台のモビリティがお互いに協力して迷路をクリアしていくことが、実際に起きた現実として実感するための体験設計が一番苦労した点でありこだわった点とのことだ。
体験者の最大30人という設定に関しては、展示スペースなど諸条件を考慮して設定しているだけであり、物理的には更に体験者を増やすことは可能とのこと。
今後このコンテンツの体験会を行う予定は今のところ未定とのことであり、現在このコンテンツを体験できるのはこの東京MSのみとなっている。もし東京MSに行く予定の方は、是非こちらも体験してみてほしい。
(TEXT by まぶかはっと)
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・東京モーターショー2017