ホロラボが「Microsoft MR Partner Program認定」取得 脊椎・関節手術トレーニングを事例に
ホロラボは、11月8日に、Microsoft Mixed Reality Partner Program認定を取得したと発表した。2018年に全世界で500社弱が認定予定という状況のもと、並みいる大企業に交じっての早期認定事例となる。
Microsoft Mixed Reality Partner Program/複合現実パートナープログラムは、HoloLensやImmersiveヘッドマウントディスプレイなど、Mixed Reality技術によるシステムやソリューションを展開する優れた企業に対してMicrosoftが提供する認定制度だ。もともとHoloLensファンが集まって起業した会社であるホロラボがMicrosoftの正式なMRパートナー企業になったことになる。
認定に際しては、開発力に限らず、MicrosoftがMRアプリケーションに求める品質や、ビジネスの継続性、将来性、MicrosoftのMR戦略との整合性などが厳しく評価される。ホロラボでは、HoloLensやWindows Mixed Realityに関して、エンターテインメント、設計・製造、建設・建築など広範な産業分野で多数のMR技術研究支援と導入を行ってきたが、Microsoftとの協議の中で、現在、稲波脊椎・関節病院様と共同で進めている「MR脊椎・関節手術トレーニングシステム」を事例として認定を取得した。
「MR脊椎・関節手術トレーニングシステム」においては、MRにおけるSharingの仕組みを高度に実装し、HoloLensやImmersive ヘッドマウントディスプレイの装着者が手術対象となる骨の3Dモデルやお互いの閲覧位置を共有しながら、音声によるメモを空間に配置するなどのコラボレーション機能を実現。また、MR機器に限らず、通常のPCとの映像・音声共有を可能としており、Microsoftが提唱する「Collaborative Computing」をいち早く実現している。
Mixed Reality Partner Program認定企業には、トレーニング、テクニカルサポート、マーケティング支援、およびMicrosoft社との共同ビジネスプランニングなどの支援・機会がMicrosoftから提供される。今後ホロラボはMicrosoftのサポートを受けつつ、MR/AR/VR等の「xR」技術の様々な業界への普及に、精力的に務めるとしている。
尚、ホロラボは11月8日~9日開催「Microsoft Tech Summit 2017」において「Microsoft HoloLens Solution Experience」として体験ブースを開設し、稲波脊椎・関節手術トレーニングシステムの体験展示を実施している。基調講演の模様はこちらの記事を参照してほしい。
●Microsoft Tech Summit 2017
・開催日時:
- 11月8日 9:00~20:00(受付開始 8:15)
- 11月9日 9:00~18:30(受付開始 8:15)
・会場:ウェスティンホテル東京
(東京都目黒区三田1-4-1)
●関連リンク
・Microsoft Tech Summit 2017 / EXPO 体験型プログラム 紹介ページ
・ホロラボ ウェブサイト
・稲波脊椎・関節病院 ウェブサイト