半球スクリーン&稼働椅子がスゴイ! InterBEE 2017展示レポート(前編)

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11月15日より幕張メッセにて開催した「InterBEE 2017」。イベントでは多くのVR・AR・MR関連の出展も多く見かけたので、前後編に分けて紹介しよう。

 
 
ワンダービジョン

解体して持ち運びも可能な半球スクリーン

 

ワンダービジョンは半球体型のスクリーンのレンタルを行っている企業。当日はデモとしてスクリーンを2基設置し、それらの体験会を実施していた。

 

ここでは写真中央にある上下左右に傾く椅子に座り、東京の名所を写したデモ映像を体験できた。椅子の上部にはスピーカーや送風機も装着してあり、椅子の傾きや音、風による新しい映像体験を可能としている。

 

椅子の土台はこのようになっており、銀色の棒の部分が伸縮することによって椅子を傾けている。

 

湾曲したミラーを使うことによって、1台のプロジェクターのみで半球スクリーンに映像を投影している。

 

もう片方のスクリーンではレーシングシミュレーターの体験が可能となっていた。

 

こちらも先ほどと同様に可動式となっているが、シミュレーター用にハンドルやアクセルを搭載している。スクリーンと同様にこれらの装置も一緒にレンタルしているとのこと。またこれら以外の種類の装置も用意しているとのことだ。

これらは解体することでコンパクトにまとめることができ、様々な場所に持ち運ぶことが可能である。また、組み立て作業の工程を簡易化することで、誰でも組み立てられる仕様になっているとのことだ。

 
 
ジョリーグッド

VR映像を見ながらフィットネス

 

ジョーグリッドはテクノロジーの研究やコンテンツ制作を行っている企業。ここではVRで映像を楽しみながらフィットネスができる「Guru Chari VR」(関連記事)の体験会を行っていた。

 

Guru Chari VRの体験ではGear VRRを使用。

 

この体験では前述のGear VRを使用し、スノーモービルで雪原を走る映像や自転車で公道を走るなどの、乗り物を使って移動している人の視点の360度映像を視聴する。そしてその映像を楽しみながらフィットネスマシンで運動も楽しむというもの。

またこのマシンと映像は連動しており、速く漕ぐことによって映像も速く流れ、遅く漕げば映像も遅く流れという、漕ぐスピードに合った自然な映像体験ができた。

 

ブースでは他にもイベント当日に販売受付の開始をした「Wearable Mount 360」(関連記事)の展示も行っていた。

 
 
ネクストスケープ

HoloLensでハンドサインを読み取る

 

マイクロソフトMixed Realityパートナープログラムのパートナー認定を受けているネクストスケープは、Hololensを使用したハンドサインを読み取るアプリのデモを行っていた。

 

女性がハンドサインを出し、男性が被っているHololensがそのハンドサインを読み取るというデモの様子。

 

Hololens内部ではこのようにハンドサインをカメラで認識すると、それに対応した文字が緑色の枠内に表示されるようになっている。文字認識はHololensから画像情報を送られたサーバーで処理をしているとのこと。

現在手話のような速さのハンドサインは読み取ることができないものの、更なる実用化に向けて今後も開発を続けていきたいとのことであった。

 
 
フジテレビ

VRコンテンツも充実の動画配信サービス「FODプレミアム」

 

こちらのブースではドラマや映画などの動画が視聴できるフジテレビ運営のサービス「FODプレミアム」の視聴体験会を行っていた。本サービスでは360度映像も配信しており、スマートフォンを使ってそれらのコンテンツを楽しむことができる。

ここではイベントの当日より配信を開始したVRコンテンツ「ドッチエ・LOVE?VR」の視聴体験ができた。

 

ドッチエ・LOVE?VRでは2人の女性に連れられ、遊園地に遊びに行くというような体験となっている。

 

会場で視聴に使用していたのは、女性が手に持っているスマートフォン用ゴーグル「VOX PLUS BE 3DVR」。こちらは一定のサイズのスマートフォンで使用できる、汎用的なスピーカー付きVRゴーグルだ。

 

このほか、体験者に組み立て式のスマホ用VRゴーグルを配布し、サービスを契約すればそのまま自宅でVRコンテンツを楽しめるというような計らいもあった。

 
 
ゼンハイザー

360度の音声がマイク「AMBEO VR MIC」1本で収録できる

 

ゼンハイザーはヘッドホンやイヤホン、マイクなどの音響機器を扱うメーカー。当日ブースでは自社で開発した製品の展示を行っていた。

 

ブースの一角では360度の空間音響の録音を可能とするマイク「AMBEO VR MIC」を展示していた。

 

AMBEO VR MICは4方向に向いた4つの指向性マイクで構成されている。これらのマイクで音を同時に収録することにより、360度の空間音響の収録を可能としている。

 

またここでは録音や視聴ができる機材が用意してあり、実際にAMBEO VR MICを使用し音を確認することも可能であった。

 

さらにAMBEO VR MICの音響を確認するコーナーでは、実際に撮影した360度映像や本機の音をGere VRとヘッドホンを使って体験することもできた。このマイクは同社とディヴァースなどがVR空間での立体音響シミュレーションなどに取り組む「PROJECT OMNIVERSE」でも使用している(関連記事)。

 
(TEXT by まぶかはっと

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