Amazon、ブラウザ上でVR/AR/3Dアプリケーションを作成できる「Amazon Sumerian」発表
27日、米Amazonはブラウザ上でVR/AR/3Dアプリケーションを作成できるサービス「Amazon Sumerian」を発表した。
Amazon Sumerianはプログラミングや3Dグラフィックスに慣れていない人でもブラウザ上でVR/AR/3Dアプリを作れることを特徴としたサービスで、Amazon Sumerian公式サイト上の使用事例では主にビジネス向けの製品であることが示されている。Sumerianで作成したアプリケーションはブラウザ上で動作するWebVR形式で出力されるためOculus Rift、HTC Vive、iOSデバイスなどのWebVR対応デバイスで利用可能で、AR用途ではiOSのARKitとAndroidのARCoreにも対応する予定だ。
Amazon Sumerianでプロジェクトを作成するには、はじめにFBXやOBJファイル、もしくは豊富なオブジェクトやテンプレートを用いてアセットを準備し、3DCGキャラクター「Host」の外観や声・動作を設定してキャラクターを用意する。あとはブラウザ上で簡易的なゲームエンジンのようにノードベースのビジュアルスクリプトでオブジェクトの動作を制御すれば完成となる。プロジェクトのデータはAmazonのクラウド上に保存され、WebVRのURLを発行することでブラウザからアプリへアクセス可能だ。
そのほか、より高度な開発を行うための環境として、JavaScriptのスクリプトライブラリ、文章を音声に変換するAmazon Pollyや会話型インターフェースのAmazon Lexなどの各種AWS(Amazon Web Service)と連携する機能などが用意されているほか、Unityのプロジェクトファイルのインポートにも対応している。
Amazon Sumerianは現在英語のみでプレビューを開始しており、AWSのアカウントを所持していれば登録可能だ。
(TEXT by ぱソんこ)
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