NextVRとRSE Ventures、サッカーの「インターナショナル・チャンピオンズカップ」をVRで放送
VR向け動画配信を手がけるスタートアップ「Next VR」と、RSE Venturesの1部門であるRelevant Sportsは18日、インターナショナル・チャンピオンズカップ（ICC）を史上初のVR番組として放映する独占提携を結んだと発表した。ICCとは国際的なサッカー試合で、2016年夏より放映開始の予定だ。
ICCは、2013年から始まったクラブチームによるサッカーの国際大会で、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、バルセロナ、パリ・サンジェルマンなど世界最高峰のクラブチームが集結する。これまではテレビ放映とオンデマンド配信により世界各国へ放映されていた。
Next VRは今年10月27日、NBA試合を史上初、ライブVR放送した企業。Next VRの技術プラットフォームにより、視聴者はゴールやミッドフィールドなど、視点を切り替えて好きな位置から観戦することが可能だ。
Next VRのブラッド・アレン執行会長は、「これこそが、われわれがバーチャルリアリティーのために開発中のライブスポーツ番組そのものである。われわれはバーチャルリアリティーを活用して『スタジアム最高のシート』を再定義し、ファンが体験することができなかった場所へのアクセスを提供する。われわれはミッドフィールド、ゴール近辺、ベンチにいるコーチやプレーヤーの隣席だけでなく、世界一流プレーヤーがフィールドに入場するトンネルからも見る360度の体験を提供する」と語っている。
RES Venturesのマット・ヒギンズ最高経営責任者 (CEO) も、「バーチャルリアリティーとは、見る人がアクションの中に没入でき、たとえ数千マイル離れたところにいようが、まるでその場にいるかのように感じるものである。RSEは今後も、エキサイティングな新技術との連携においてその限界を押し広げるが、今回はその最新の実例である。われわれはNextVRと提携し、世界で最も人気のあるスポーツをまさに最先端の方法で観戦する体験をサッカーファンに提供する」とコメントした。
サッカー普及を推進するために、革新的なアプローチを提供するRelevant Sportsと、ライブアクションVR技術の最先端をいくNext VR。両者の強みを活かした放映が、早くも待ち遠しい。
