ウユニ塩湖VRをアイドルが体験! Cupitron 山川二千翔が『古代アンデス文明展』に潜入‼︎

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現在、上野の国立科学博物館にて開催中の『古代アンデス文明展』は、南米大陸のペルーからボリビアへとつながるアンデス中央高地に存在した古代文明を紐解く展覧会だ。カラルやナスカ、インカといった時代ごとの文化の移り変わりなどを、6章のステージに分けて展開している。

これまで、「TBSアンデス・プロジェクト」として1989年から特別展を何度か実施してきたが、その集大成といえるのが今回の『古代アンデス文明展』となっており、展示作品数は約200点、会期も2018年2月18日までと、かなり力の入ったものとなっているのだ。

アンデス文明展をアイドルユニット「Cupitron」の山川二千翔(やまかわにちか)がリポート。

 

また、第2会場では、アンデス中央高地にある湖「ウユニ塩湖」の絶景を疑似体験できる『VRウユニ塩湖』を設置。「天空の鏡」と呼ばれる、空と地面が混ざり合うような神秘的な光景を、VRによってその場で体験することができる。

 

山川が所属する「Cupitron」はエレクトロサウンドの楽曲やダンスを中心に展開し、未来的な要素が強い。その真逆のイメージともいえる古代文明展だが、実は「興味があった」という山川。どんな歴史的芸術作品と出会えるのか、期待に胸を膨らませながら、さっそく会場へと向かった。

 

メインビジュアルにも使用されている『土製のリャマ像』(ペルー文化省・国立考古学人類学歴史学博物館所蔵)。

まず出迎えてくれるのが『土製のリャマ像』。アンデスには欠かせない家畜をモチーフにした高さ70cmの香炉で、いきなりのフォトスポットになっている。本展覧会では、ミイラなど一部撮影禁止のスポットもあるが、基本的にはフラッシュさえたかなければ撮影可能。2017年の流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」する展示作品も多いので、写メを楽しめるのが魅力。
また、入り口には『マルチメディアガイド』(500円)の貸し出しブースもある。スマホ型とタブレット型を選択でき、タッチパネル操作でビジュアル付きの解説を見ることができる。

 

『マルチメディアガイド』はタッチパネル操作で映像などを再生しながら展示物の細かい解説を見聞きできる。

 

エントランスを抜けると、あとは時代を追って、各種文化や文明を順に見ていくことになる。序盤の1章、2章は、カラル文化やチャピン文化を紹介。彩色土器などが展示されており、そこに施された彫刻を見ることで、当時の生活などを感じとることができる。
続く3章はナスカ文化へと進んでいくのだが、装飾として描かれている人物や動物などがデフォルメされており、独創的な作品が増えていく。

その後の4章は、ティワナク、ワリ、シカンの3つの文化になるのだが、こちらの多くの展示物は本格的に日本で紹介されるのは初とのこと。複雑な絵柄や独創的な紋様などが施された土器などを見ることができる。

アンデス文化のラストを飾る5章は、チムーとインカ。広大な地域を支配したインカ帝国だが、その繁栄は60年ほどと短い。数々の展示品から、当時の多様な文化のあり方を学ぶことができる。そして最後はミイラを中心に展示する第6章。埋葬方法やミイラの形態などから、文化の変化を読み取っていける。

 


序盤は彩色土器などを中心に展示。時代とともに描かれる紋様が複雑になり、独創的な印象が強くなる。

 


中盤以降は、金属装飾や複雑なかたちの展示物などが多くなり、加工技術の向上などがわかる。


『鐙型土器』が気になると山川。「中の液体が二股を通って、ひとつの注ぎ口から出てくるアンデス文明の特徴的なかたちだそうです。注ぐ音が独特のようなので、音も聞いてみたいです!」

彩色土器の多くが『鐙型土器』と呼ばれるもの。上部に二股に分かれた注ぎ口がある。

6章で展示されていたミイラは、とても印象に残ったと山川。中でも、爪がそのまま残っているミイラは衝撃的で、「考えれば考えるほど謎が深まるばかりで、もっと知りたいという気持ちになりました」と、さらなる興味につながったよう。また、展覧会全体としては、展示物の数や、状態のよさにも感動したそうだ。

 

展示品をひと通り見たあとは、第2会場へと移動し、いよいよ『VRウユニ塩湖』の体験コーナー(500円/1回)となる。指定の椅子に座ってHMDを装着したら、約10分ほどのウユニ塩湖への旅がスタート。『エケコ』と呼ばれるアンデスアの神様が自分の分身として登場する。4人同時体験が可能で、それぞれの分身と手を振り合ったりコミュニケーションもとれる。そして、VR空間内で自分の分身を鏡に映して記念撮影し、その画像を終了後にダウンロードすることも可能だ。

 

第2会場に設置されている『VRウユニ塩湖』は、VIVEを使って最大4人まで同時に体験できる。


『VRウユニ塩湖』を体験中。『エケコ』と呼ばれる神様になり、ウユニ塩湖の絶景を楽しむ。これはいわゆる願掛けの要素も含まれており、周りに浮遊している好きなアイテムをつかんで体に装着するとそのアイテムの運がつくという。例えば、ハート=恋愛運、札束=金運、ペン=学業・仕事運、食べ物=美食運という感じだ。また、そのアイテムをくっつけたエケコは記念撮影でき、体験後にもらえるQRコードから画像をダウンロードできお守りとして「待ち受け」や「壁紙」などに使用出来る仕組みとなっている。

ちなみに、山川が作った『エケコ』がこちら。食べ物とお金とハートに溢れている。

 

VR空間内でハンドコントローラーを使ってアイテムをつかんだり手を振ったりできる。

『VRウユニ塩湖』を体験した山川からは、「VRでここまで本格的に現地にいるような体験ができるなんて思ってもいませんでした。東京にいるとビルや車などの景色が当たり前になっていますが、VRウユニ塩湖では何もない地に私がひとり立っていて、遠くを見ても透き通った空と地面に挟まれていて、これまで感じたことのない気持ちになりました。実際にウユニ塩湖に行ってみたくなります!」と熱いコメントが。「正面を見るだけでなく、360°回って周りを見ると、リアル感がさらに増します!」と、VRならではの楽しみ方も見つけたようだ。

とにかく、細部にまでこだわって作り込んだという「絶景」を楽しんでほしい。朝焼けから満天の星空まで、ウユニ塩湖が作り出す神秘的な光景は感動ものだ。

今回、展覧会のオリジナルグッズもかなり力が入っているので、ショップもおすすめポイント。各展示物に描かれている模様(動物)などをキャラクター化して展開。Tシャツやてぬぐい、タンブラーや缶バッジなど、さまざまなグッズが用意されている。キャラクターはみな可愛く、きっとお気に入りが見つかるはず! 手頃なサイズのものも多く、お土産としてもよろこばれるだろう。

欲しい絵柄をゲットするため何度もガチャを回す山川。

 

硬いイメージがあった『古代アンデス文明展』だが、実際に見てみると、さまざまな文化の違いによって移り変わる展示品など、どんどんと引き込まれる。文字を持たなかった文明だったそうだが、それゆえ画や柄での表現の豊かさは素晴らしく、そのデザインは現在のアートデザインという観点から見ても遜色ないレベル。またかなり保存状態の良いミイラなど、興味深い展示もゆっくり拝観できる。そんな知的好奇心をくすぐるカルチャーを間近で観れて、絶景のVRで運気をアップして、お気に入りのグッズを買って帰る──という至福の1日を是非過ごして欲しい。

 

【山川が語る『古代アンデス文明展』】
展示物のデザインやかたちがとにかく独特で見た目のインパクトが強く、私が住んでいる現代との違いを視覚で感じることができました。事前に知識がなかった私でも、すぐに世界に入り込めて面白かったです。

また、VRウユニ塩湖も素敵でした。4人同時体験もだけど、神様になって幸運をゲットできるという縁起が良いVRなんて初めてです! ウユニ塩湖の美しさもただただ圧巻。純粋に楽しいので、文明展を見たあとはぜひ体験してほしいですね。

ショップのオリジナルグッズも、可愛かったりデザインが個性的だったり、見て楽しめるので、お子さま連れやデートにもいいですよ!
昔の文明を知ることで、いまある時代に感謝の気持ちが込み上げてきました。ひとつひとつ『?』を頭に浮かべながら見て、自分なりに調べて解釈していくと、アンデス文明の素晴らしさがわかってくると思います! 『古代アンデス文明展』は、行かないと損です!!

 

古代アンデス文明展
期間:開催中~2018年2月18日(日)
会場:国立科学博物館
休肝日:毎週月曜日、12月28日~1月1日、1月9日
※1月8日(月)、2月12日(月)は開館
開館時間:9時~17時
(金曜日、土曜日、11月1日、11月2日は20時まで)
※入場は各閉館時間の30分前まで
入場料:1,600円(一般・大学生)、600円(小・中・高校生)、2,000円(金曜・土曜限定ペア得ナイト券)

協力:ペルー文化省、ボリビア文化観光省、NTTドコモ、クントゥル・ワシ調査団、国立民族学博物館、東京大学総合研究博物館

 

●山川二千翔プロフィール
3人組のテクノポップアイドルグループ『Cupitron』のメンバー。1997年5月22日生まれ、神奈川県出身。PANORA主催のイベント、『ガジェットフリマ 2017夏 with メイカーズフリマ出張版』にもゲストでご登場いただいたCupitorn。NHK Eテレ『高校講座 ベーシックサイエンス』へのレギュラー出演や、各種ライブイベントへの出演など、幅広く活動中だ。

 

●関連記事
アイドル『Cupitron』の『ガジェットフリマ 2017夏 with メイカーズフリマ出張版』レポート!

 

●関連サイト
古代アンデス文明展 公式サイト
Cupitron オフィシャルサイト
山川二千翔公式twitter
Cupitron公式サイト

 

(Text by Toshiro Arai)

 

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