写真で比較するVIVE Pro・VIVEのハードウェア 画面の「アミアミ」感が減ってさらに高画質に!
9〜12日に米国ラスベガスで開催されている家電見本市「CES 2018」に合わせて、台湾HTCはPC向けVRゴーグル「VIVE」の上位版となる「VIVE Pro」を発表した(ニュース記事)。デモ会場では、いくつかのVRコンテンツに加えて、VIVEとVIVE Proを横並び比較できるコーナーも用意していた。現地で写真を取ってきたので横並び比較していこう。
左がVIVE Proで、右がVIVE。Proは横長になって赤外線の受光部の位置が変わっているほか、カメラが2つに増えていることがわかる。色もVIVE Proはダークブルー、VIVEはブラックと異なっている。
側面。VIVEに装着しているオーディオストラップは、発売後に用意された交換オプションで、Proのほうがより一体感がある印象だ。
天面。Proは頭頂部のベルトの太さが太くなって安定し、HMDから伸びるケーブルも左側面にはわせて取り回しがスマートになっている。
ここからはProのみの写真。内面は構造が変わって、より太いメガネでも入りやすくなっている。
ヘッドホンのイヤーパッドも厚くなって遮音性やフィット感が高まっている。
後頭部のパッドも分厚くなった。
同じバーチャル空間をVIVEとVIVE Proで見られるデモもあったので、HMDにスマートフォンを突っ込んで撮影した写真。まずはこちらがVIVEのものを3点。
続いてVIVE Proの写真。撮影したものなので実際の見え方と異なるのだが、それでもアミアミ感(スクリーンドアエフェクト)が減っていることがわかるだろう。
レースゲームを遊ぶ筆者。実際、HMD部の軽量に加えてこうした細かい改良を重ねた結果、VIVE ProはVIVEよりもスマートに装着して快適に遊べるということを実感できた。ロケーションベースドVRなど業務用途の導入には、圧倒的にProをオススメしたい。
ちなみに会場にはSteamVRのベースステーション2.0を使うデモも。最大4つで10×10mのトラッキング範囲を実現してくれるが、今回は狭いブースで使っていたのでその実力を確認できなかった。
余談だが会場にあったこの巨大VIVEロゴは……。
VIVEの初代開発キットに使われていたコントローラーやベースステーションを組み合わせたものだった。一見、単なる「廃品の再利用」にも思えるが、HTCのVIVEにかける強い意志の現れにも思えた。
(TEXT by Minoru Hirota)