【連載】集英社 ジャンプVRが行く! 特攻野郎 VRチーム Z ‼︎ 「ジャンプCUBE 」紹介 編

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皆さんこんにちは!ジャンプVRの武田です。

月日は百代の過客にして、と申しますが、思えばこの「ジャンプCUBE」を作ったあたりが、我々VRチームの旅の分岐点であったような気がします。このあたりでほぼ今のメインスタッフの陣容が固まりました。グリーさんやデザイナーの柴田さんが参加されたのもこの頃の事と記憶しています。思えば遠くへきたもんだ(今インドで執筆中。物理的に遠いのかよ!)。

ジャンプCUBEは2016年のジャンプフェスタ2017に出品するべく開発したものなんですが、なんといってもOculusやPSVRという、GearVRに比べると上位機種であるハードに対応したところが特筆すべき点でしょう。GearVRの、見るだけ、あるいはごく簡単な操作のみというところから、両手でのいろいろな操作ができるという特性をどう生かすかが、開発の一番のポイントになりました。

この二つのハードは、VIVEと比べても何ら遜色はないのですが、唯一、空間を歩き回るというルームスケールにはあまり対応していないので、まず自分が動かない美術館とは何かという議論から始まりました。当初は何らかの乗り物に乗って美術館内を回遊するという案もありました。が、VR酔いの問題から却下。同様に絵のほうから自分に向かってくる案や絵がにょきにょき生えてくる案などもありましたが、両手を自由に使えて物がつかめるという特性を生かし切れていないよね、ということで却下。喧々諤々する中でもみにもまれて出てきたのが「CUBE状の部屋の中に入って6面の内側に飾られた絵を鑑賞する」という今のスタイルでした。

ポイントとしては
(1) 現実世界では絶対にできない鑑賞方法
(2) 現実の美術館では絶対にできないことを実現
(3) 遊びの要素も盛り込む
(4) OculusとPSVRの特性を生かした作品にする

の4つでした。CUBE状の部屋が回転する、というのはまさに現実では起こりえないことです。これで(1)はクリア。余談ですが最初はジャンプBOXとかジャンプスクエアとか候補はあったんですが前者は商標の関係で、後者は言わずもがな弊社に同名の雑誌がありますのでいずれも却下と相成りました。

(2)は、美術館によくある「作品にはお手を触れないでください」というルールを逆手にとって作品を手で持てるようにし、なおかつ裏にも別の絵があって、両手で額縁をひっくり返すという要素をいれました。
(3)の遊びは、いくらでもアイデアは出てきたのですが、あまり入れすぎると「ゲームになっちゃう」ということと、入れすぎると「どんどん本質から外れて行ってしまう」という理由から、「宇宙空間に流れる隕石を打って破壊」と「ほかのプレイヤーの色を変えられる」という二つに絞りました。

2ステージ目を作ったのは、まさに(4)の理由からで、「ばらばらになったBLEACHのコンのフィギュアを組み立てる」という立体ジグソーは、当時出たてだったオキュラスタッチの「両手が自由に使える感」を生かすためのものでしたし、PSVRは顔認証用のカメラ搭載の機能を生かし、VR空間内で記念写真が撮れる、というステージにしました。

まあ、考えればいろいろやってきましたが、このあたりのアイデアが、今の活動にも生きているように思います。
というわけで、アルビダ!

 

 

【電磁波人間マツモトの「オレの体にはS極もN極もない!」】

オレだ! マツモトだ! タケダの原稿が真面目すぎてツッコミ所がない‼︎ 現在(原稿執筆時)、タケダはインドのゲームショーでVR展示をしていて、そこから原稿を送ってきたのだが、インドカレーのスパイスが脳細胞を刺激したのであろうか?

「ジャンプCUBE」はジャンフェス2017に出展したわけだが、オレにはその思い出が一切無い! なぜならオレは展示中アテンドせずに、その隣であの伝説の名著「ジャンプVR」のたたき売りをしていたからである。夏のジャンバルで、オレがアテンドした機械の不調が頻繁に起き、アテンド要員から外されてしまったのだ。あまつさえ「マツモトの体からは電磁波が出ている」「海で遭難した時には、マツモトを海に浮かべると方角がわかる」とまで言われる始末だったのである。だからハンドスピーカー片手に呼び込みしたさ。「ジャンプVRいかがっすか~」「ご家庭に一冊、ジャンプVR~」「紙製HMDもついて、とってもお買い得だよ~」(原文ママ)おそらくオレは長いジャンフェス史上、唯一、呼び込みをした人間じゃなかろうか?

※始めにタケダの原稿にツッコミ所がない!と書きましたが、最後のあいさつと思われる「アルビダ!」だけは、どう調べても、ラテン語で“色白の”かONE PIECEのキャラしか出てきませんでした。力不足をおわびします。
(2018年1月24日追記)その後の調査で「アルビダ!」とはalavida(アラビダ)であり、ヒンディー語で「さようなら」という意味らしいことが判明しました。ありがとう!グーグル翻訳!

 

 

●関連リンク
・集英社
・ジャンプVR
・菊池 晃弘ホームページ

 

(C) 尾田栄一郎・岸本斉史 スコット・空知英秋・古舘春一・堀越耕平・久保帯人/集英社

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