デロリアンでタイムスリップ! ペプシのWebVR広告がスゴイ
世界的に人気なコーラブランドの1つとして知られる「ペプシ」。そんなペプシのコマーシャルとして、Googleが開発協力したWebVRコンテンツ「Pepsi Go Back」が話題を呼んでいる。
WebVRとは、PCやスマートフォンを用い、Webブラウザで手軽に体験することができるVRコンテンツ。「Pepsi Go Back」はそんなWebVRとして、先日ペプシ(ペプシコ社)が公開したテレビCM「This is the Pepsi」の世界観をもとに制作したものである。
こちらがそのCM。1800年代から続くペプシの歴史に焦点をあて、世代を超えてファンに愛されてきたペプシの様子を描いている。作中では様々な時代のスターや、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシン「デロリアン」も登場する。
このCMから一体どんなVRコンテンツが生まれたのか、以下では実際にプレイしてみた様子を紹介する。
ただ、編集部で確認したところ、Windows PCでの再生において、アイコンのみ表示されて背景が真っ暗な場合や、表示されるもののとても重いといった不具合がみられた。Macでは問題なく動作したため、どちらかというとMacを使う方が良さそうだ。
とはいえ、この「Pepsi Go Back」はVRコンテンツなので、そもそもPCブラウザで閲覧するよりも、スマートフォンを使った方が楽しめるだろう。そのため、今回はスマートフォンでプレイしている。
タイムスリップに巻き込まれ、着いた先は……
スマートフォンでWebページを開くと、まず最初に「360°ビュー」か「バーチャルリアリティ」、どちらのモードでコンテンツを再生するか選択が可能。
スマートフォン用のVRゴーグルを持っている場合は、「バーチャルリアリティ」モードでより臨場感のある映像が楽しめ、持っていなくとも「360°ビュー」モードで体験することができる。
モードを選択し、スタートボタンを押す。最初は前述のテレビCMの一部が流れ、途中からVRコンテンツに切り替わる形になっている。
映像が切り替わると、最初に映し出されるのはなにやら近未来的な車の中。スマートフォンを傾ければ、車のインテリアを自由に見ることがVR視点である。
周りを見回していると、マーカーが表示されている箇所を発見。このマーカーを一定時間見つめ続けることで先に進むらしい。
車内にあったペプシの缶を見つめ続けると……
未来感ただよう特殊な形状のボトルに変化! そう映画バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2で登場したときのペプシボトルだ。いずれこういった形の商品を販売することもあるのだろうか。
その後、ハンドルのマーカーを見続けると車が発進。しばらくVRドライブを楽しんでいると、後ろから凄いスピードで追い抜いてくる車が。
どこかで見たようなあの車。タイムマシン「デロリアン」である。
デロリアンはそのまま自分の車の前につけたかと思うと、突然ビリビリとしたエフェクトに包まれ……
タイムスリップ。先ほどまで「2018」だった左の赤い数字が、「1992」に変わっている。どうやら1992年の世界に行くらしい。
そうして着いた先は、一昔前のアメリカ西部を思わせるのどかなカフェ。空を行く飛行機には、「This is the Pepsi for every generation.」の文字が。
ひとしきりVRで景色を楽しんだ後は、再びタイムスリップし、ここでコンテンツは終了となる。
最後に表示されるメッセージ「Where will Pepsi go next?」が印象的。
Web上で手軽に楽しめるにしては、以外にもグラフィックが高精細でクオリティが高い。ゲーム性が高い遊べる作品とは言えないが、「面白みのある広告」という感じでインパクトは大きい。
Web上で誰でも見ることができるので、ペプシが好きな人もそうでない人も、興味があれば一度体験してみてはいかがだろうか。
(TEXT by 高橋佑司)
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