Google、ARCore正式版のリリースとGoogle Lensのアップデートを発表
22日、米GoogleはAR用SDK「ARCore」の正式版をバージョン1.0としてリリースしたことをGoogle公式ブログで発表した。
ARCoreはGoogleが開発したAndroid端末用ARプラットフォームで、端末にAR用の特殊なセンサーが搭載されていなくても端末のカメラやセンサーのみで高品質なARを動作させる規格を指す(モバイルARの似た規格としてAppleによるiOS向けARKitがある)。
ARCoreの正式版がリリースされたので、Google Play StoreにてARCoreの機能を用いたアプリを公開できるようになった。また、Android開発環境のAndroid Studioのベータ版にARCoreのエミュレート機能が追加されたので、開発用PC上の仮想環境でARCoreのテストをすることができる。
GoogleによるとARCoreは1億台のAndroid端末で動作するとしており、今年はSamsung、Huawei、LGE、Motorola、ASUS、Xiaomi、HMD/Nokia、ZTE、Sony Mobile、Vivoなど多くのメーカーと提携してARCore対応Android端末を増やす方針だ。2月22時点でARCoreに対応しているAndroid端末は以下の13機種となっている(Google公式ブログで記述されているもの)。
・Samsung:Galaxy S8、S8+、Note8、S7、S7 edge
・LG Electronics:V30、V30+(Android Oreo)
・ASUS:Zenfone AR
・Google:Pixel、Pixel 2、Pixel XL、Pixel 2 XL
・OnePlus:OnePlus5
また、GoogleはGoogleが展開していない中国市場向けにもHuawei、Xiaomi、SamsungをはじめとするGoogleのパートナー企業のデバイスでARCoreの動作、対応アプリケーションの開発・配信の支援を行う。
そのほかARCoreの応用例などをGoogle公式ブログ(英語)で確認することができる。
(TEXT by ぱソんこ)
●関連リンク
・Announcing ARCore 1.0 and new updates to Google Lens(Google公式ブログ)