パルコ、VR洋服売り場をデモ展示 来年秋の新生渋谷PARCOで稼働か
パルコは、「2020年の買い物体験」をテーマにしたVRショッピングコンテンツを開発。現地時間の3月11日~3月14日にアメリカテキサス州で開催する「サウス・バイ・サウスウエスト トレードショー(以下SXSW)」に出展することを発表した。
また5月中旬には、渋谷SR6「RUNWAY channel Lab. SHIBUYA」にてデモンストレーションを実施することも発表している。
パルコでは、現在エンターテインメントで普及が進むVR技術の、ファッション/リテール分野での活用方法を開拓する試みとして本取組を推進している。
昨年度のSXSWでは「20年後の東京の売り場」をテーマに、洋服の背景に込められた物語を売り場と連動したVR空間で可視化する試みを行った。
2度目の出展となる本年は、より近い将来にフォーカスをあて、VRが可能にする新たな買い物の形を提案。2019年秋開業予定の新生渋谷PARCOにて、新たなショッピング体験を創造することを目指すとしている。
また、今回出展するVRコンテンツは、Psychic VR Labが開発する、ブラウザ上で手軽にVR空間を制作することができるVR制作/配信クラウドサービス「STYLY」(関連記事)の技術を活用しているとのこと。
●展示コンテンツの内容
①2020 Shopping Experience -STYLY OS UMWELT-(スタイリー オーエス アンヴェルト)
「2020年の買い物体験」をテーマにしたショッピングデモンストレーション。ファッション分野でのVR技術の活用により、以下の事が可能になることを表現する。
1、実際の空間では表現できない空間体験
VR技術を使用により、内装を作らずにブランドコンセプト、デザイナーの想像力、季節のテーマを表現することが可能。
2、物理的制約のない買い物体験
VR空間には広さなどの物理的な制約がなく、また実際の服を在庫として持つ必要がない。ECサイトで商品を選ぶような、無数の製品に囲まれた中でショッピングを楽しむことができる。
3、VR空間を複数人で共有
このデモンストレーションでは、モーションセンサーを腕に装着することで複数の人が空間を共有することが可能。VR空間にいながらショッピング中に友人との会話を楽しめる。
②MRを駆使したファッション販売アプリケーション -chloma OS UMWELT-(クロマ オーエス アンヴェルト)
MRゴーグルを通して表現する空間/商品の中で、ショッピングをするデモンストレーションを行う。
このコンテンツでは、Psychic VR Labとファッションレーベルchlomaがヘッドマウントディスプレイ装着者のためのコレクション「chloma × STYLY HMD collection」を製作し、昨年9月に東京青山のBY PARCO shop & galleryにて展示販売会を開催した。
●デモンストレーション日程
①SXSW TRADE SHOW(米テキサス州オースティン)
毎年3 月アメリカテキサス州オースティンで開催する、音楽祭、映画祭、インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせたイベント。有力企業やベンチャー企業が数多く参加し街中で関連イベントやプロモーションがおこなわれ、ITの未来を占うショーケースと言われている。
・出展期間:3月11日(日)–2018年3月14日(水)※現地時間
・出展場所:Austin Conbention Center Booth#1235
②RUNWAY channel Lab. SHIBUYA(東京都渋谷区)
・開催期間:5月中旬予定
・開催場所:東京都渋谷区宇田川町16−15 SR6
(TEXT by 高橋佑司)
●関連リンク
・SXSW(英語)
・RUNWAY channel Lab. SHIBUYA
・パルコ
・STYLY