【独占情報】無線化でより手軽になった「Perception Neuron Pro」を激写! FaceRig連動でVTuberを加速

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「Perception Neuron」(パーセプション ニューロン)といえば、20万9800円という価格で全身の動きをデータ化できるNoitom(ノイトム)のモーションキャプチャ機器だ。PANORAでも先日、3月に発売が始まったばかりの新型「Perception Neuron 2.0」をレビューしたが、さらに6月発売に「Perception Neuron Pro」を発売するという情報をキャッチした。価格は4000ドル(日本円では60万円前後)を予定しているとのこと。

モーションキャプチャといえば、PANORAの読者であるバーチャルYouTuber(VTuber)開発者にとって非常に関心の高いニュースと思われる。その動作している様子を取材してきたので、早速写真でレポートしていこう。

 
 

センサーが大幅進化! 無線化&取り外し可能&精度アップ

Proを装着したところ。2.0では、センサーを固定するベルトは上半身/下半身でまとまっていたが、Proでは部位ごとに別々になった。さらにセンサーが無線化し、余計なケーブルがなくなったので装着しやすくなっている。

 

センサーは、全身で17ユニット+補助1つが含まれる。2.0までは手に装着して指の動きをキャプチャーすることができたが、プロは手は別録りすることが多いという理由で、Pro版は全身のみの収録に変わっている。

 

センサーを装着する部位。

 

センサー自体をよく見ると、どの部位に取り付けるべきかが記されている。

 

PC側はUSB接続でアンテナを立ててデータを受信する。利用しているソフトは今までと同じで、Proのために特にソフトを変更する必要はない。

 

センサーの取り付け方。空いてる穴に……。

 

はめ込んで回転させて。

 

カチッと固定するだけ。なお2.0のベルトも同じ口径となっており、Proのセンサーを着脱可能だ。

 

正面。

 

背面。

 

上半身背中側。

 

左腕。

 

左足。センサーを固定するベルトが部位別になったことで、例えば子供など極端に体格が異なる人への装着も楽になったわけだ。

 

あとは各センサー表面のボタンを押して電源を入れる。

 

PC側のソフトで接続を指示して。

 

確立。

 

あとはNeuronでおなじみのA/T/Sの3ポーズで、姿勢をキャリブレーションする。

 

こんな感じです(写真はSポーズ)。Noitomの人なので運用が慣れているとはいえ、装着し始めてからこのキャリブレーションまでわずか10分でキャプチャーできるようになるスピード感はスゴい。

 

 
動作中の動画。センサー内のIMU(慣性計測ユニット)自体も変わっており、スキャン速度の120fpsは同じだが、精度が高くなっているとのこと。

 

最大3セット同時に使えるなど、運用面も大幅改善

センサーのバッテリー駆動時間はまだ未定だが、おそらく1、2時間ほどだろうとのこと。収納ケース自体が充電器になっており、ACアダプターを急速充電できるとのこと。

 

センサーを取り除くと、接点が見える。

 

無線通信は2.4GHz帯域を利用し、最大3台のProを接続して収録可能。もちろんチャンネルの変更も可能だ。

 

変更画面はこんな感じ。

 

Neuronシリーズでよく言われていた磁気の影響を受けやすい点も改良している。ケースは磁気対策済み。

 

外観はこんな感じ。

 

センサー自体の磁気キャリブレーションもケースに入れたまままとめて運用できるようになった。1日に1回、使い始める前に「Compass Calibration」画面を出して……。

 

画面の動画に従って前後左右斜めにケースをぐるぐると回すだけ。

 

ウェブカメラ+FaceRigで表情も取れる

現状のNeuronだけでは表情を取得してキャラに反映できないが、その弱点も実は今年2月に発表したFaceRig連動で解消しているとのこと。FaceRig側にNeuronの設定項目が用意されており……。

 

Neuronで全身の動きを、ウェブカメラで表情を取得して、キャラに反映できるわけだ。未来きた!

 

ウェブカメラは市販の有線のものでもいいが、できれば無線で運用した方が楽……とのことで、Noitom自体もネックストラップ付きで販売している。

 

 
その収録システムを使って、自社でもVTuber的にリアルタイム配信してみたとか。

 

 
同じシステムはニューヨークのYouTuberスタジオにも用意されており、海外のYouTuberが動画を投稿している。

 
 
Noitonによれば、現在のベルト以外に、センサーの固定穴を備えたモーキャプスーツも複数サイズで用意するとのこと。また、VIVEトラッカーを使った位置トラッキングも計画しているとのことで、VTuberを考えている人はぜひ注目しておこう。

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
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