マイクロソフトとJRCSが連携 MR等を用いた海洋産業ソリューション開発

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船舶用電子機器等の販売を行うJRCSは、日本マイクロソフトと連携し、海運・海洋産業の将来に向けたロードマップを策定するとともに、MRやAIなどの最新技術を活用した海運・海洋産業の働き方改革を推進するプロジェクト「JRCS Digital Innovation LAB」を開始すると発表した。

 
日本では、海外との貿易量の99.7%を海運が担っており、日本の経済と生活を支える重要なライフラインとなっている。

一方で、海運・海洋産業では慢性的な船舶職員の不足と高齢化が課題となっており、JRCSでは、業界の未来を見据え、日本マイクロソフトと連携して、デジタルトランスフォーメーションによる働き方改革を推進することを目指すとのこと。

「Microsoft HoloLens」や、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のAIサービスなどを活用し、海洋事業者向け遠隔トレーニングや遠隔メンテナンスソリューションの実用化に向けた検証を行う。

また、将来的な船舶の自動航行までを見据えた、新しいデジタルプラットフォームの確立にも取り組むとのこと。

具体的には、以下の3つのコンセプトモデルの開発を進めており、今後の実用化を目指すとともに、様々な活用方法を検討していくとしている。

 
1、海洋事業者向け遠隔トレーニングソリューション「INFINITY Training」

MRを用いた空間共有や、制御システムなどの実製品とデジタルコンテンツの融合、翻訳機能などを活用し、様々な場所にいる船員が言語や時間、場所の制約を超えて機器やシステム操作などのトレーニングに参加できるシステム。

2019年3月より本サービスを開始予定。

 
2、海洋事業者向け遠隔メンテナンスソリューション「INFINITY Assist」

エンジニアが船舶のメンテナンスを行う際にHoloLensを装着すると、MR技術で船舶内の機器の上に作業手順などが表示され、より安全に短時間で作業できるようにするシステム。

JRCS製高圧配電盤のメンテナンスアプリケーションを2019年内に商品化し、2020年より順次コンテンツの拡大を図っていく。

 
3、将来的な船舶の自動航行を見据えた陸上での操船ソリューション「INFINITY Command」

船舶の自動航行が実現する未来を見据え、船舶操船を担うキャプテンが、デジタルキャプテンとして陸上から複数の船舶をコントロールするための検証を進める。

デジタルキャプテンは、HoloLensを通じて、遠隔地にいる他のデジタルキャプテンと3D海図を共有しながら、航路、天候、海底地形などの情報をAIも活用しながら確認し、船舶の安全、海上輸送の正確性、効率性を確保できる。

本サービスは2030年に開始できるようプロジェクトを進行していく。

 

▲コンセプト紹介ビデオ

 
(TEXT by 高橋佑司)

 
●関連リンク
「JRCS Digital Innovation LAB」詳細
JRCS
日本マイクロソフト

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