まさかの伏兵！ 一体型AR／VRゴーグル「Sulon Q」、AMDのFX-8800P搭載で進化
カナダのSulon Technologiesは現地時間の14日、ゲーム開発者向けイベント「GDC 2016」の開催に合わせて一体型AR／VRゴーグル「Sulon Q」の情報を先行公開した。2016年春遅くにローンチ予定だ。AMDのノート用APU「FX-8800P」を採用しており、同日に開催するイベント「Capsaicin」にてお披露目される。
同社は、2014年のGDCやウェアラブルEXPOなどでARゴーグル「Cortex」を展示していた企業だ。ここ数年特に目立った動きはなかったが、AMDとのパートナーシップが明らかになってネットでは一躍注目を集めている。
FX-8800PはCPUとGPUを統合したプロセッサーで、4コアのCPUと8コアのGPUの合計12コアを内蔵している。GPUはRadeon R7で、Sulon Q採用のものは最大35Wで動作する。その他、現在わかっている範囲の仕様は、2560×1440ドットの有機ELディスプレーを採用、視野角は110度、Windows 10搭載、3Dオーディオ技術の「AstoundSound」対応——ということなど。
一体型というのが大きな特徴で、「ウェア・アンド・プレイ」をうたっている。PCなどをケーブルでつないだり、スマートフォンをはめることなく利用が可能で、さらに前面にある2つのカメラを使って外部センサーなしでポジショントラッキングやジェスチャー操作を実現してくれるという。
実機からキャプチャーしたという「Magic Beans Demo」というデモでは、絵本から飛び出した豆がニョキニョキと成長して天井を突き破り、さらに巨人が登場するというMR（Mixed Reality、複合現実）的な映像が見て取れる。
●関連リンク
・Sulonの先行公開記事
・Sulon
・AMD
