【詳報】VTuber配信ツール「バーチャルキャスト」 できることや必要機材、配信のやり方をまとめ!

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ドワンゴとインフィニットループは13日、VRライブコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」のβ版提供を開始した。利用料は無料。

速報記事でも取り上げたように、ユーザーはVRゴーグルを装着し、バーチャルスタジオの中でキャラクターを操作して、その様子を動画配信サービス経由で生配信できるというツールになる。

配信先はニコニコ生放送のほか、YouTube Liveやツイキャス、Twitch、OPENREC.tvに対応。例えば、以下のような放送内容を実現できる。

 
1.キャラクターになりきれる

VRゴーグルをかぶり、両手にハンドコントローラーを持って動かすことで、現実の姿勢がキャラクターに反映される。体や足にはセンサーはつけないが、頭と手の位置から推測してくれる仕組みだ。キャラクターを使うことで、顔出ししなくても人間のように滑らかに動く生放送が可能になる。

アバターは固定ではなく、バーチャル空間の中であとからでも変更できる。またハンドコントローラーの人差し指にあるトリガーを引いて、バーチャル空間中のアイテムを持ったり、生放送のカメラを手で持ってアングルを変えるなど、現実のような直感的な操作を実現してくれる。

 
2.凸機能で他人のスタジオに参加

バーチャルスタジオにログインした状態で目の前に操作パネルを出現させ、指示して放送中の他人のスタジオにインターネット越しに参加可能な「凸」機能を用意。複数人で同じ空間に集まることも可能だ。なお、物理同期やボイスチャットのリアルタイム通信を実現するために、モノビットの「Monobit Unity Networking2.0」および「VR Voice Chat」を採用している。

 
3.相手と目を見て会話したり抱き合ったり!

Skypeなどの画面越しではなく、相手と同じ空間にいて目の前にしている感覚で話せるというのが、VRならではの大きなメリットだ。

 

見るだけでなく、相手のキャラクターと触れ合うことも可能。なんなら抱きしめることも。

 
4.VRゴーグルがなくてもコメント参加が可能

多くの人はまだVRゴーグルを所持していないため、PCやスマホで生放送を見ることになると思われるが、その際もバーチャルスタジオにコメントで参加可能だ。さらにニコニコ生放送なら、コメントを落とす「落下表示」か、Twitterのカードのような「ウィンドウ表示」の2種類から選べる。

 
5.オリジナルのキャラやアイテムも使える

番組のオリジナリティーを高めるために、好きなバーチャルキャラクターモデルやアイテムを取り込む機能も用意。

 

 
記者発表会での操作デモの様子。

 
 

VIVEとゲーミングPCが必要

動作に必要なものは以下の通り。

・PC向けVRゴーグル「HTC VIVE
VIVE推奨のシステム要件を満たすWindows PC
・Windows 10 64bit版
・Windows向けアプリ「バーチャルキャスト
・「Niconico Live Encoder」などの配信ソフト
・下り5Mbps以上、上り15Mbps以上の速度を確保できるネット通信

 

現状、VRゴーグルはVIVEのみのサポートとなっているが、TwitterなどではOculus Riftでの動作報告も上がっている。

VIVEが動作するPCの最低スペックは、CPUがIntel Core i5-4590/AMD FX 8350以上、メモリーが4GB以上、GPUがNVIDIA GeForce GTX 970/AMD Radeon R9 290以上、端子はHDMI 1.4以上かDisplayPort 1.2以上、USB 2.0が1基。現実的には、1人での配信ならこの最低スペックでも動作するが、コメントが集中したり、凸で多くの人が集まってきた場合は重くなるので、より高いGPUなどが必要になる。

TSUKUMOがバーチャルキャスト推奨モデルを告知しているので、これからPCを用意すると言う人はチェックしておくべし。

 
 

インフィニットループが使い方を直伝!

基本の配信方法に関しては、インフィニットループがまとめているブログを読むのが手っ取り早い。ニコニコ生放送で実施する場合は、ざっと下記のような手順になる。

1.機材やソフトを準備してVIVEを起動
2.ウェブブラウザーでニコ生のページを開いて生放送の準備をする
3.バーチャルキャストアプリからニコ生にログイン
4.番組情報やサムネイルを設定してスタジオに入る
5.VIVEをかぶって、メニューから配信ボタンを押してスタジオをネットに公開

 

 
 
このバーチャルキャストは、4月28、29日に幕張メッセにて開催する「ニコニコ超会議 2018」にて展示予定なので、興味のある人はぜひ触って欲しい。まだまだ公開されたばかりで、これからアップデートも多そうなバーチャルキャスト。本記事も随時更新していきたい。

 
 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
バーチャルキャスト
誰でもVTuberになれる!Virtual Castを使ったバーチャル生配信のやり方(インフィニットループ)
HTC VIVE

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