電子書籍のお祭り「マッハソン」で生まれた情熱あふれる作品を読もう 全作品リスト&受賞結果を発表!
PANORA主催で5月20日に開催した「マッハソン」。短期間で1冊の書籍を書き上げて売るという電子出版の新しいスタイル「マッハ新書」をテーマにしたハッカソンで、当日はピクシブ東京オフィスに集まった現地参加30人に加えて、8名のバーチャルYouTuberもバーチャル(遠隔)参加。約7時間で30冊以上の電子書籍が誕生して、ピクシブのショップ作成サービス「BOOTH」にて販売が始まりました。
#マッハソン 始まっております! オープニングとアイデアソン、チームビルディングが終わって、作業開始! あと6時間くらいで数々の名作が生まれる!? バーチャル参加組8人はskypeで遠隔参加です pic.twitter.com/1rx4PGgiDw
— PANORA (@panoravr) May 20, 2018
会場では、マッハ新書の提唱者であるGOROman氏と、マッハ新書として2冊目を書いたshao氏によるとても濃いマッハトーク(トークセッション)も実施。さらにお二人の厳選なる審査の結果、「マッハソン大賞」および各審査員賞が以下のように決定しました。
●マッハソン大賞
チーム名:はいえろ feat.じーえふ
「VR女子マッハ写真集『H.M.D』」
●GOROman賞
チーム名:万楽えね
「万楽えねの自伝 〜鬱、虐待、ADHDその他多くの困難に直面しながらも幸せな人生を生きる方法〜」
●shao賞
チーム名:大鳥スミレ
「えにっき~二次元から三次元に向けて~」
当日の現地の様子をTogetterにまとめましたのでぜひ追体験してください。また、惜しくも賞は逃したものの、現地&バーチャル世界で生まれたタイトルだけでも気になる名作を以下に並べましたので、こちらもぜひチェック!
●マッハソン参加作品(現地組)
・FAIO「ボカロ×クラブ×VR」
・Atira「私が12年の間に剣を握って学んだこと」
・屋台ごめす「目玉P誕生秘話」
・タキオンズ「タキオン新書でバーチャルYouTuberをつくろう!」
・やさお「マッハ新書のつくりかた(verやさお)」
・りまりま団「ひよこエンジニアの質問をより良くすることで世界平和を目指したい」
・はぜ「マッハで自分とインターネットを同期する〜ggrksと言われて育った僕たちのこれから〜」
・dorimi@drmdr「モーニング娘。’18のメンバーの卒業発表を聞いたら、マッハでドイツに住むことにしたので仕事ください。」
・かる「さらば新書!マッハ新書、暁に死す」
・日本謝罪クラブ「完全謝罪マニュアル」
・引きこもってい隊「ヒッキー高卒プログラマーの夜明け」
・ik-fib「日本の電子決済事情とその未来」
・くじらジオ「画力そのままで強いイラストに仕上げるクリスタ小手先術」
・天皇丸景虎「マッハ新書の表紙を音速で作る方法」
・天皇丸景虎「バイバイゲーム」
・猫家江戸八「鬱病プログラマが、畑を耕してみた」
・かもそば「かもそば流ゲームの作り方」
・はくれいどっとこむ「アバター時代の着ぐるみ論」
・teamマッハ軒「マッハレビュー 39本勝負 -未映像化作品こそ読め!-」
・I am 小池「バーチャルユーチューバーを祀った、バーチャル神社を誰か建ててくれよ(他力本願)」
・cort「今日から使える PERCEPTION NEURON の小ネタ」
●マッハソン参加作品(バーチャル組)
・雨天狗妖「母なるV」
・超絶美少女悪魔っ子リリスちゃん「現実とVRのここがクソ」
・兎々杜ねもね「兎々杜ねもねは何故『呟かないVtuber』に、なったのか 或いは これからのVR社会に大事なおはなし。」
・木下スティル「Vtuberヒッチハイク・ガイド」
・巣黒るい「さえないおじさんは 電気栗鼠を 夢に見るのか?」
・フィオ「クリエイティブという熱病 ~Vtuberに贈る企画のすゝめ~」
さらに! 審査員のshaoさん、およびわれわれマッハソン運営もそれぞれ1冊書き上げるという暴挙に出ました! つら楽しかった!
●審査員・運営作品
・shao「マッハ新書とは何か」
・PANORA広田「『オタク化する世界』 日本のクリエイターは世界を目指すべき」
当日リアル&バーチャルでご参加いただきましたみなさま、そしてオフィスを快く貸していただいた上、飲食もご提供いただきましたピクシブ様、本当にありがとうございました!
マッハトークにもありましたが、マッハ新書は内容が面白そうという雰囲気だけでなく、各クリエイターを応援したいという気持ちで買うという側面もあります。特にバーチャルYouTuberの方に向けては、「この人には継続して活動して欲しいなー」という思いを伝えるのに絶好の機会です。
マッハ新書自体は4月末に提唱され、5月頭にムーブメントが勃興。そしてマッハソンは8日に開催を思い立って、その日にGOROmanさんの審査員とピクシブでの開催が決まって、20日に実際に開催されました。今回、大賞を受賞した「VR女子マッハ写真集『H.M.D』」もそうですが、企画を持ち込んでその日のうちに電子書籍が出来上がっているというのは、既存の出版業界では不可能なスピード感です。
もちろん、既存のノウハウを詰め込んでブラッシュアップされた商業出版の作品のほうが総合的なクオリティーが高いのは当たり前です。しかし、重要なのは「とにかく自分や読者の頭に一発かます書籍を今つくるのだ」ということで、誰かの心を揺さぶるものがつくれれば、それで大成功なのです。そして、マッハ新書はすでにそうした感動をいくつも生み出しているうえ、単純にウェブで公開するのでは難しいお金という対価も渡せます。
出版業界出身のメンバーが中心となって立ち上がったPANORAは、そうした未来のコンテンツ作りをつくっていきたい気持ちでマッハソンを主催しました。ぜひより良いイベントをつくるために、アンケートにお答えいただけますと幸いです。
*アンケートはこちら → Google フォーム
●関連リンク
・マッハソンまとめ(Togetter)
・BOOTH