AZAPAとアイロックがVRドライビングシミュレーターを共同開発
AZAPAとアイロックは、モデルベース(以下、MBD)開発向けのVRドライビングシミュレーターを共同開発すると発表した。VR技術を利用し、ドライバーの運転判断や反応、ADAS・自動運転といった複雑なシナリオに基づいた運転状況を再現。自動車の制御システムがドライバーの感性にどのように影響するのかを定量化できるMBD開発環境を提供する。
100年に1度の変革期を迎えていると言われる自動車産業。ADAS(先進運転支援システム)や自動運転などの高機能化、シェアリングなどサービス事業者をはじめとする新規プレーヤーの参入、全世界的なライフスタイルの変化による消費者の志向多様化が進み、自動車における価値設計も変化を迫られている。
AZAPAは、こうした自動車の価値設計を実現するためにモデルベーステクノロジーを基盤とした独自のプロセスを構築し、自動運転やドライバーの感性につながる技術を蓄積。今回、アイロックが開発したVRドライビングシミュレーターを基盤にMBD技術を融合することで、自動車の価値を高める研究および開発をスピーディーに実現できる環境を提供する。
アイロックは、レーシングドライバーとして活躍する古賀琢麻氏が代表を務めている。VRドライビングミュレーターは、ドライバーの感性を最大限に追求すべく構築してきたシステムで、高速道路のわずかな溝や雪道でのグリップ感覚など、人体が受ける振動を忠実に再現できるほど挙動の細やかさ有している。
▲共同開発製品の解説
両社は、本共同開発を通じ、自動車の新たな価値を設計する開発環境を提供し、今後、業務提携を見据え連携を強くしていくとしている。
(TEXT by 津久井箇人 a.k.a. そそそ)
●関連リンク
・AZAPA ウェブサイト
・アイロック ウェブサイト