え、3Dじゃないの!? 腐男子VTuber「黒崎ヴァイス」くんの“ぬるぬる動く”Live2Dボディがスゴイ

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バーチャルYouTuberとして活動するのに欠かせないのが、仮想世界で魂の受け皿となるボディ。スタイルは様々だが、大きな一角となっているのが、動くイラストを実現するLive2Dだ。

そのLive2Dによって具現化したボディで、6月2日から活動を開始したのが腐男子VTuber「黒崎ヴァイス」くん。いま彼の肉体が話題となっている。

まずは「動くイラスト」という点を頭の片隅において、このツイートにあるGIF動画を見てほしい。

 

 
 
……え、3Dじゃないの!? めっちゃぬるぬる動いてるんですけど!!

Live2D=動くイラストという概念が崩壊する立体感と、ぬるぬるさ加減に驚いた人も多いのでは。まるで体中の筋肉が動いているような躍動感で、前屈運動まで実現。

指の間接や髪の毛先といった細かい部分だけでなく、胸や腰といった大きな部位もグネグネ動いている様子が分かる。

 

黒崎ヴァイスくんとは

冒頭の通り6月2日から活動を始めたVTuber。趣味は車。本業はイラストレーターで、SpineやZBrushといった各種CGツールにも詳しい。しかも作曲までできる多彩っぷり。そして何よりBLが大好き。そう、腐っているのだ。

そんな彼の初投稿動画がこちら。

▲黒崎ヴァイスくんの初投稿動画「3D風Live2D腐男子バーチャルYoutuber 黒崎ヴァイス #0」

いわゆる自己紹介で、声は低く、時折まざる吐息がなんともセクシー。地声が高めなので、見た目に負けないかっこいい声の習得に苦労したこと(Twitterによれば1ヶ月間練習)、この声を出し続けたらさらに腹筋が割れそうだということも明かしており、努力家の側面も垣間見える。心が優しく、男らしいといった印象である。

しかし、動画の20秒付近で状況は一変。少しの間を置いたあと、いきなり「あ〜、ちなみに……オレが得意な萌え声を披露してやろう」と切り出し、なんとも可愛らしい声を発し始める。彼はいわゆる「両声類」だったのである。

彼曰く「正直、こっち(萌え声)でしゃべっているほうが楽だな……」

 

▲照れ顔がキュート。表情の変化も細やかでなめらか。

 

▲目をそらす仕草が視聴者のハートを撃ち抜いた瞬間。ぜひ動画で見てほしい。

 

Live2Dモデルをダウンロード提供

 

▲Live2Dモデルのダウンロード提供開始

6月6日、動画やTwitterで視聴者を驚かせた自慢の肉体を、これからLive2Dを作る人の参考になればとダウンロード提供開始。参考書1冊程度のお値段でLive2Dモデル1点、Live2Dモーション3点、原寸PSDデータ1点がセットになっている。黒崎ヴァイスくんの肉体について、詳しい構造が気になる人は要チェックだ。

また腕や胴体部分のLive2Dパラメーターについては、YouTubeの動画で動かしながら紹介している。
 

▲YouTubeの大画面で視聴すれば各種パラメーターが一目瞭然

 

肉体の創造主にインタビュー

注目を集める黒崎ヴァイスくんの肉体を創造したのは、イラストを中心に活動するフリーランスクリエイター「RECKLESS DOG」氏。今回、インタビューの機会をいただいたので、黒崎ヴァイスくん、そしてあの神秘的な肉体の秘密に迫っていきたい。

 

▲データカードダス「ウルトラマンフュージョンファイト!」や、トレーディングカードゲーム「Battle Spirits デジモン」などのイラストも担当している。

他にも魅力的でかっこいいイラストを多数手がけているので、気になる人は氏のTwitterやpixivもぜひチェックを。

 
──黒崎ヴァイスくんのデザインはどのような経緯で誕生したのでしょう?

RECKLESS DOG 自分はGUILTY GEARシリーズやTHE KING OF FIGHTERSシリーズのような、男らしくかっこいいキャラが好きなので、そういうテイストのキャラがVTuberとして活動している姿を見てみたいと思い、誕生させました。

 
──Live2Dでの製作は2回目かつ、アニメ経験はほぼなし、そして製作期間はわずか4日とのことで驚いたのですが、心がけたことはありますか?

RECKLESS DOG Live2Dの製作1回目で要領がわかったので、「2回目はプロが認めるもの作りたいな」という目標で作りました。「早く動いてるところをみたい!」と思って作業に没頭したため、凝った割に気づいたら時間はかかっていませんでした。

実はいまのところ声も自分でやっているもので、むしろLive2Dでの作業より、絵の男らしさに対して声が残念だといけないので、その練習が大変でした……。

 
──実際に製作してみて分かったコツのようなものはありますか?

▲光条ユウトくんが動いている様子

 
RECKLESS DOG パーツ分けを細かくすると、より立体的に動かしやすいと思いました。1回目の方の光条ユウトはよく動きはするのですが、指のパーツを分けておらず、平面感が強かったので。また胴体も立体感が弱いのが気になりました。

▲黒崎ヴァイスくんが、頭に手を添える仕草。指先までなめらかに動いている。

 
RECKLESS DOG 1回目の反省を活かして2回目の黒崎ヴァイスは、指、腕、胴体を細かくパーツ分けすることで、より3D風で自然な立体になるよう心がけました。

 

▲肩から指先までの範囲でこのパーツ量。ただ、これで満足はしておらず、「もう少し増やしてぇ気がしてる」とのこと。
 

 
 
──ゲーム「デスティニーチャイルド」や海外アーティストの作品を参考にされたとのことですが、どういった所が参考になりましたか?

▲参考にした作品や動画。

 
RECKLESS DOG ディスティニーチャイルドのLive2D作品や、海外アーティストのSpineやAfter Effect作品の動きが、3Dのようにぬるぬる立体的にいろんな角度に滑らかに動いた点です。これはすごい!! と、いろいろな動画を観察して、どのように動かしているのか参考にしました。自分もそこまで動くように作りたいと1回目からその水準を目指して頑張りました。

 
──黒崎ヴァイスくんのほかに、光条ユウトくんも手がけていらっしゃいますが、彼らについて今後どのような活動をしようとお考えでしょうか?
 
RECKLESS DOG 特にこれといった予定は立てていないんです。ただ、「自分が見たい、自分得だけをモットー」にクオリティの高いLive2Dを追求していきたいという思いが強く、それを活かした動画を作っていきたいと考えています。

Live2Dで遊んでみたいという気持ちで手がけたVTuberなので、思いついたらまた増えちゃうかもしれません(笑) 黒崎ヴァイスもまだ色々納得いっていない部分が多いので、今後とも新しい絵で、色々動かして、どんどん技術的に成長したいです。

 
──その思いが作品の個性に繋がっていると思います! では最後に、RECKLESS DOG様ご自身の今後の活動や夢、現在実施中の取り組みなどなどございましたら教えてください
 
RECKLESS DOG 個人的な夢はBLアクションゲーム作ることです。BLゲームはノベルゲームのタイトル数は多いのですが、他のジャンルがちょっと少なめなので、盛り上げるその一助になりたいという気持ちがあります。

そして、黒崎ヴァイスのようなカッコいい人物と世界観で、アクション要素あるワイルドなBLゲームを作りたいです。ただ、一緒に作る仲間や企業は今のところいないので、イラスト以外に作曲、SpineやLive2D、ZBrushやmaya、Unity、UE4をちょっとずつ勉強しています。技術習得だけで人生終わるかもしれません。いつか完成することを願っています(笑)

黒崎ヴァイスと光条ユウトのVTuber活動はそんなBLアクションゲーム作るためのチャレンジでもありました。

今後の活動としては、男性の絵のお仕事を増やしたいです……!
実績として公開可能な男性の絵だけで生きられると、自分にとっては本当に最高だなと思っています。もしLive2Dモデルやインターネットに公開しているイラストなどの作品に興味持っていただたら、ぜひお声がけいただけますととても嬉しいです。

 
(執筆 花茂未来/協力 RECKLESS DOG氏)

 
●関連リンク
RECKLESS DOG氏 Twitter
黒崎ヴァイスくん Twitter
光条ユウトくん Twitter

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