BMWが新車開発にMR技術を導入 Unreal EngineとHTC Viveを活用
自動車メーカーのBMWは、新車のモデル開発にゲームエンジンである「Unreal Engine 4」と、PC向けVRゴーグル「HTC Vive」を使ったMR(Mixed Reality、複合現実)技術を取り入れてることを明らかにした。リサーチの時間と工数が従来より低コストかつ早く開発が可能になるという。
Unreal Engine 4の公式ブログによると、BMWは1990年代から開発プロセスでVRシステムを取り入れてきて、2015年秋からはHTC Viveのデベロッパーキットを導入してきたとのこと。
HTC Viveが提供するVR空間内で最大で5×5m程度の広さの部屋を自由に歩き回れる「Light house」というシステムにより、座席に座った状態だけでなく車両に乗る前から降りた後までシミュレーションも可能となっている。
BMW特有のエンジン音などを正確に再現することにより、バーチャル体験はより深まるはず。またCGモデルを切り替えることで、さまざまな環境での乗車体験が可能になる。Unreal Engine 公式ブログでは「本物の車に実際に乗車しているような印象は、自動車業界ではかなりユニークな存在です」と解説している。
●関連リンク
・Unreal Engine 公式ブログ