Lenovo、前方180度を4Kで撮れるVR向けカメラ「Mirage Camera」発表 YouTubeに直で投稿
Lenovoは米国時間の9日、GoogleのDaydreamプラットフォームに対応した一体型VRゴーグル「Mirage Solo」、およびGoogleのVR向けビデオ規格「VR180」に対応したカメラ「Mirage Camera」を発表した。発売は今年の上半期(6月まで)。価格は未定だが、ターゲットとしている価格帯はMirage Soloが400ドル以下、Mirage Cameraが300ドル以下。Lenovo広報によれば、日本での販売は検討中で、価格は未定。
*Mirage Soloのニュースについてはこちらの記事を参照。
極力シンプルな構成と使い勝手
VR180は昨年6月にGoogleが発表した、正面180度の範囲を撮れるVR用の動画フォーマットで、YouTubeも対応している。360度動画は、被写体が正面にいて背景を見ないことも多い。しかもVRゴーグルで精細さを実感するために4K、8Kと解像度を高くすると、動画のファイルサイズが大きくなりがちだ。用途によっては不要な背面をカットした方が都合がいい。それがVR180という規格になる。
2つのレンズを備えて、撮影したものを立体視できる(=3Dで見える)VR180対応カメラについては、LenovoとLG、中国YI Technologyがパートナーになっていることが明らかになっていたが、今回、LenovoからMirage Cameraとして初の対応製品が登場した。
モデルとしては、無線LANとLET対応の2種類を用意。静止画や動画を撮影して、Google PhotoやYouTubeにワイヤレスでアップロードできるだけでなく、YouTubeでのVR180生放送も可能だ。本体サイズは幅55×奥行き105×高さ22mm、重量も139gとスマートフォンに近く、ポケットに入れて持ち運べるサイズだ。
操作体系は、電源、シャッター、ファンクションの3つのボタンだけとシンプル。液晶ディスプレーは備えていないが、無線LANでスマートフォンアプリに接続してプレビューが可能だ。なおスペックに記載がないものの、2つのレンズの撮影範囲で重なって立体視できる角度は180度より狭まるものと思われる。
視聴には、Google PhotoやYouTubeにアップロードしておくことで、Google DaydreamのようなVRゴーグルだけでなく、スマートフォンやPCといった手持ちの端末も使える。撮影した動画の編集も、特殊なハードウェアやスティッチング(複数の動画の統合)作業なしに、従来の2D動画と同様「Adobe Premiere Pro」のようなソフトで可能だ。
*お詫びと訂正:Lenovoより訂正があったため価格を修正しました(2018年1月9日11時40分)