精神疾患のアクションADV「Hellblade: Senua’s Sacrifice」、VR版が7月31日リリース決定
25日、英Ninja Theoryは「Hellblade: Senua’s Sacrifice」のVR版を7月31日に配信することを発表した。Hellbladeは精神疾患に苦しむケルト人の女戦士が恋人の霊を救うためにヴァイキングの冥府ヘルに向かうアクションアドベンチャーゲームで、2018年6月にはセールスが100万本に到達したことが公式ツイッターで発表されている。
「Hellblade: Senua’s Sacrifice VR Edition」はOculus RiftとHTC Viveに対応しており、通常のHellbladeのSteam版を購入した場合はVR版を無料でプレイすることができる。なお、本作はFPSなどの一人称視点ゲーム(キャラクターの視界で手や銃を操作する)とは違って完全な三人称視点ゲーム(キャラクターの背後の視点から操作する)なので、VRのモーションコントローラを使った操作に対応していない。そのため、HellbladeのVR版をプレイする際はVRHMDを被りながらキーボード及びマウス、もしくはゲームパッド(XboxOneコントローラなど)を操作する形となる。
開発者によるVR版解説動画では、VRのゲームのほとんどが一人称視点でワープ移動を採用しているが三人称視点のHellbladeには合わない問題の解決や、VRゲームをプレイして酔わないための基準である90FPS(一秒あたりの映像のコマ数)の維持や遅延の解消のためにレンダリングの手法をゲームエンジンのUE4の標準であるDeferred RenderingからForward Renderingに置き換える作業におよそ2年を費やしたことが紹介されている。
また、Hellblade VRの最低システム要件のGPUはNVIDIA GTX 1080が要求される高水準となっており、Ninja Theoryは「Hellblade VRはハイエンドPC向けに制作したのでPSVR版をリリースすることはできない」とツイッターで発表している。
Hellblade: Senua’s Sacrificeの通常版は日本語のインターフェイスと字幕に対応しており、Steamストアから2980円で購入することができる。
(TEXT by ぱソんこ)
●関連リンク
・Hellblade: Senua’s Sacrifice(Steam)
・Hellblade: Senua’s Sacrifice VR Edition(Steam)
・Hellblade VR Edition Coming July 31st(Steam Community)
・Ninja Theory
・Ninja Theory(Twitter)