絵を描くように3Dキャラ作成「VRoid Studio」β版提供開始 一般公開は8/3
ピクシブは、3DCGアニメやゲーム、VR/ARプラットフォーム上などで利用可能なキャラクターの3Dモデルを無料で簡単に作成できるキャラクターメイカー「VRoid Studio(ブイロイド・スタジオ)」について、先行利用者向けのベータ版の提供を開始した。一般公開は8月3日から。
「VRoid Studio」は、人型アバター(キャラクター)の3Dモデルが作成できるWindows・Mac対応の無料アプリケーションだ。イラストを描くようにモデルをデザインできるのが特長。作成した3Dモデルは、各種3Dアプリケーションで利用できるファイルにエクスポートできる。
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今回提供を開始したベータ版ではVRM形式でのエクスポートに対応。今後、ほかのファイル形式でのエクスポートもサポートしていく。
「VRoid Studio」でキャラクターを1人作成することにより、VRM形式に対応したさまざまなVR/ARプラットフォーム上でアバターとして利用できる。そのキャラクターをバーチャルYoutuberのようなバーチャルタレント活動や3Dゲーム内のキャラクターとして登場させることももちろん可能だ。作成した3Dモデルは商用利用も可能としているため、さまざまな用途に活用できる。
▲ストロークで毛束を追加し、各毛束をパラメータで調整できる
▲髪型編集用のガイドを表示した状態
▲髪型は全身とのバランスを見ながら調整可能
▲3DオブジェクトとUV展開両方を確認しながら、どちらにもテクスチャを描き込める
▲絵を描くのと同じ感覚で濃淡や光を表現可能
▲まつげやアイラインのテクスチャも編集可能。レイヤーも利用できる
▲目の大きさや鼻の位置を変えることで、理想の顔立ちに調整できる
キャラクターの印象や魅力に大きく影響する顔や目、体型や髪型といったパーツを、イラストを描いているかのように表現力豊かに作成できるのは「VRoid Studio」の強みだ。今後も、各パーツをより直感的にモデリングできるようにツールを進化させていきたいとしている。最新情報は、公式サイトや公式Twitterをチェックしよう。
VRoid Studio(Version 0.1)
・配信日:
- 先行利用者向け:7月31日
- 一般公開:8月3日
・価格:無料
・対応OS:Windows 10 / 8 / 7、macOS 10.13 High Sierra / 10.12 Sierra
・主な機能:
- 髪型のモデリング
- 目・顔のカスタマイズ
- 髪・顔・服・身体のテクスチャペイント
- VRM形式に対応したボーンの生成
- VRM形式でのエクスポート
※VRM形式…オープンソースで提供されている3Dアバター向け汎用ファイルフォーマット
【今後の機能提供予定】
・モデリング機能の強化
- 体型のカスタマイズ
- ヘアデザイン機能にポニーテールやツインテールの作成ツールを追加
- 表情デザイン機能
- 顔編集機能に八重歯や牙などの設定を追加
- ケモノ耳やツノなど、付加パーツのデザイン機能
- 髪の毛など、揺れもの設定機能
- 顔や体型の形状編集機能の強化
- 男性ベースモデルの提供
- ベースモデルの衣装の拡充
- 衣装デザイン機能
- アクセサリーなど、他ソフトで作成された3Dモデルのインポート
・テクスチャ編集機能の強化
- ペンツール(ブラシ)のカスタマイズ
・ユーザビリティの向上
- VRMで定義された表情セットの自動追加
- 作成したモデルに表情やポーズをつけて撮影が出来る機能
- UIの改善
- ショートカットキーへの対応
- 多言語対応(英語から開始)
- FBX形式・OBJ形式へのエクスポート
(TEXT by 津久井箇人 a.k.a. そそそ)
●関連リンク
・VRoid Studio 公式サイト
・VRoidプロジェクト 公式Twitter