超速で人体を3Dスキャンできる「ANATOMe」 SAOザ・ビギニングを手がけた1→10designが発表
ワン・トゥー・テン・デザイン(1→10design)は27日、人体の3Dモデルを高速で生成できるという3Dスキャンシステム「ANATOMe」を1年間かけて開発し、提供を始めたと発表した。
今まで人体の3Dモデルをスキャンして生成する場合、多くは後工程でポリゴンを修復するなどの人の手による修正が必要だったが、ANATOMeを使えば一連の作業を自動化して、数分でデータの生成が可能になるとのこと。
スキャン前
スキャン後
人体にある22ヵ所の関節を自動で検知し、3Dモデルにモーションデータを適用する。
生成したデータは、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンで利用したり、WebGL技術でPCやスマートフォンのブラウザ上で表示可能だという。
同社ではANATOMeを核として、モーションセンサーやVRゴーグルをからめたエンターテインメントコンテンツ開発、3Dファッションコーディネートを目的としたアパレル業界への提供、スポーツイベントや音楽ライブのオンライン配信、 人間国宝の動作の記録など文化教育——などへの応用を考えているとのこと。
プレスリリースでは、「将来的にはシステムの普及を通じ、 全人類の3D人体データを取得、 オンラインデータベースから各種サービスで自由に使用できるプラットフォームの開発を予定しています」と解説している。
1→10designは、「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM」を制作した企業だ(同社サイト)。
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