ライブ体験の歴史を変えた「輝夜月 LIVE@Zepp VR」レポート 玄関開けずにVRで最前列ってヤバい!!
空を飛んだり、花火連発したりとVRならではの演出がスゴい
開演時間が過ぎて、3度目の諸注意が終わった後、ステージに月ちゃんが姿を現して始まったのは……なんと「VRラジオ体操」!
「上体を斜め下に曲げて、なつかしー!パラパラです!」「体を大きく回します。まるで気分はバレリーナ」など、フリーダムすぎる体操に、ペンライトを振ってエモーションを出し続ける観客。月ちゃんらしいカオスすぎるオープニングだ。
体操が終わると月ちゃんがステージ端から消えて、過去の投稿作品を抜粋した動画が流れ始める。ちなみに客席は指定席ではないので、ライブ中も移動して好きな位置から視聴可能だ。
月ちゃんの動画投稿は昨年12月からで、まだ8ヵ月ほどなのだが、歴史を振り返るビデオに「そんな動画もあったなぁ」とホロリと来てしまう。
ほかの観客も同じ思いだったのか、上映が終わるとエモーションの拍手が鳴り止まない。この観客みんなで同じ瞬間に心を動かされ、同じアクションをして共感をわかちあえることこそ、VRライブのよさだ。niconicoのコメントに近いが、体感を伴うというのがポイントとなる。
感動していると、上に巨大なミラーボールが降りてくる!! この上下を使った演出もVRのよさを実感できるポイントだ。スクリーンショットだと実感しにくいが、そこには画面という枠はないのだ。
そうして始まった「Beyond The Moon」は、まさにライブの1曲目ためにつくられたようなポップパンクな曲だ。叫びまくる冒頭、サビの心地いい和音、ラストの加速など、月ちゃんのはちゃめちゃな元気さが約3分間に凝縮されている。
壇上で月ちゃんに加えて、会場の要所には立体映像っぽい月ちゃんの分身が出現してライブを盛り上げる。
曲が終わると、やはりエモーションの拍手が鳴り止まない!
最初のMCに入り「みんなーありがとー!どうだった、どうだった?ありがとー!」と繰り返し感謝の言葉を口にする月ちゃん。
さらに「オリジナル曲をね、このライブのためにつくってきたの。しかも歌詞は月が作りました。ちょっとわからないところは相談したけど、主は月がつくったの、すごいでしょー! あとねダンスもすごい練習したの。どうだったー? 『エビッ』って(ポーズを)入れたかったけどこれはなくなったの。ありがとう!やったー!」と解説していた。
続けて「おはよー! こんちわー! こんばんわー! おやすみー! おきてー! やったー! ありがとー!」とコール&レスポンスして、「月ねデビュー当時はライブできるって全然想像してなかったんだけど、こうやってライブできてるのはすごく幸せ!」とコメントしていた。
その後、2曲目の紹介をするはずが「あと何だったっけ、台本……」とボソッと呟いて、VR会場を笑わせる(笑いのエモーションがある)。
「そうそう、みなさんは幸せってどんなときに感じますか? 月はねー、ご飯食べているときか、マンガ読んでいるときか、あとは歌ってるときか、お風呂はいってるときとかなんだけど、みんな幸せって感じるときはそれぞれの……。うわー! 5000円払って来てくれたのに、なんで忘れちゃう……。まぁいいや『幸福論』!」といつもの勢いで突っ走って、2曲目の幸福論を歌い始める。
幸福論では、空中で歌う月ちゃんに度肝を抜かれた。それもワイヤーフレームで空中へというのではなく、ステージ自体が分離して客席上空を飛びまくるのだ。
演出だけでなく、バーチャルな存在が人の幸せを綴った「幸福論」を歌うということ自体も型破り!
……と思っていたら、曲が終わってアンコールの声が会場に流れ始める。アイドルのライブでは「次の曲が最後になります」「えーっ!今来たばっかりー!」というやりとりがよく聞かれるが、まだ20分ほどで本当に来たばっかりだよ!
再び登場した月ちゃんは、エビーバーに乗って浮いていた。上空から客席を見下ろして、「やほー!めっちゃ気持ち悪いねー!かわいー!みんな似合ってる、似合ってる。みんなエモーションの使い方、すごい上手。月もできるんだよー。ほら、こうか?すごくない?」と、いつもの感じでMCに。
「エビーバーのエモーションがあるんだよ。みんな使えてる?」と呼びかけてみんなにエモーションを出してもらい、「すごいすごい!」と喜ぶ月ちゃん。ほかにも「映画館の人見えてる? 絶対Zepp VRに来たほうがすごい楽しいよ。首とか痛くなったりした人は外して、今から月のフリートークタイムなのでちょっと長いです。体調管理気をつけて見ていってください!!」と、リアルとバーチャルの両方に呼びかけていた。
フリーダムな月ちゃんは、MC中に上空を飛んで客席後方に行き……。
みんなにペンライトを出してもらって、セルフィーで記念撮影! ちなみに月ちゃんは、上空からの光景を「『ひっこぬかーれてー』のゲームみたい」と語っていた。
「エビーバーのエモーションを打ってくれてるんだけど、打ったらいいことがあるんだって。みんなすごーい、ありがとー!」と、伏線を張る。
ここからは、Twitterで受け付けていた質問コーナーだった。選ばれた質問と月ちゃんの回答はこんな感じ。
なんでそんなに苦しそうなんですか?
「うるせー!苦しそう? 大丈夫? でもルナ生放送中に酸欠になったりする……。わかるわかる。うるせー!でも可愛いよね?」
何のためにYouTubeに動画あげてるの?
「まぁ暇つぶしですね。暇つぶしなんですけど、ルナ結構友達欲しかったので、あとのとき。そしたら80万人も友達が増えたんだよ! ありがとー!みんなのおかげだよー! そしてこの輝夜月LIVE、5000万人? 5000万人来てくれました!(*正しくは5000人) ありがとー!目指せ! 1万人ー!ZeppVRは今日200人なんだけど、1万人来たら絶対楽しいよ」
最近感動したことは何ですか?
「iTunes(Store)で月ちゃんの『Beyond The Moon』が3位になりました。すごいでしょー!やったー!ありがとう! Beyond The Moon覚えた? 覚えた振り付け。本当にみんなのおかげ。ありがとう、ありがとう! あっ、そうだ幸福論も聞いてくれてありがとうございます。幸福論は、なんと椎名林檎さんから許可を……得ました。やったー!許可済みだーい!これだけは自慢したかった。
最近感動したことは、月ちゃん運がいいなって。自分の運のよさに感動する。だってMikaママ(キャラクターデザイン担当のMika Pikazoさん)に出会えたこと、すごい運がいい。感動ーーー!感動だー! それでBeyond The Moonを作ってくれたPABLO(PABLO a.k.a. WTF!?)さんに出会えたこと。かんどー!やったー!
しかも見てこのライブ会場。これさー、月一人じゃできなかったよ。すっごい最高な方達に作っていただいて、これも運がいいですね。最高だー!ありがとうー!そしてめちゃめちゃ素敵なリスナーさん達に囲まれてこのライブができました!サイコー!」
ちなみに途中、「なんかときのそらちゃんとかキズナアイちゃんのアイコンがあるんだけど、お前ら本当に月の推しかよ! 大丈夫? ありがとう!」と発言していたが、どうやら本人が来ていたようだ。
あーーLIVE会場いくの初めてだわーー入口まで何回か行ったけど緊張してきたわーーあーーVR空間だけどお出かけってテンション上がるわーーーあーーー
あ、みなさま。わたくしこれからプライベートタイムなので、おとなしくてもお察しくださいまし!😋😋
いくぜZepp VRーーーー!ლ(´ڡ`ლ)💨💨💨💨💨
— Kizuna [email protected] (@aichan_nel) August 31, 2018
ただいまー!!!!!✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
た!
だ!
い!
まー!!!!୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧すごかった!!!!わたしの語彙力では以上です!このテンションで察してくださいっ₍₍ ◝(•̀ㅂ•́)◟ ⁾⁾
新しい目標が、できたっ!!(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑#カグヤルナライブ
— ときのそら@LINEスタンプ発売中!MMDニコニ立体で公開中! (@tokino_sora) August 31, 2018
そんないい話もありつつ、来場者にエビーバーのエモーションを連打していってもらっていたら、徐々に巨大化していってる!
慌ててパブロッコリーのアイコンを出すように言われるも、時すでに遅し。限界まで膨らんだエビーバーが破裂すると……。
空間が切り替わって、エビフライ衣装のルナちゃんが登場! 「みてー、エビと合体しました!」と嬉しそう。
ラストはもう1回、Beyond The Moon。
月ちゃんだけでなく、観客のみんなもリアルタイムでそこにいるのだ。
ラストを盛り上げたのが花火だ。通常のライブ会場では消防法にひっかりそうな演出も、ここバーチャル空間では関係なし。破裂した火花が自分に向かって飛んでくるのもとてもアガります!
歌い終えた月ちゃんに向けて、惜しみない拍手が送られる。その場にいた全員が「本当にこのZepp VRに来られてよかった」と実感したはずだ。
そうしてまた空間が切り替わると、広がる宇宙空間とそこに浮く地球が目に入って来た。地面をよく見ると月の表面に立っていることがわかる。宇宙に「Thank you for Comming today!」などの文字が描かれる。
最後にエビーバーが、「以上をもちまして、本日の公演は終了となります。お忘れ物のないよう、現実におかえりください」とアナウンス。出口に足を向けると、会場扉の上に「現実はこちら」という文字が。細かい! そうしてVRゴーグルを外して、一瞬でライブ会場から現実に戻って来た。
*次ページでは、VRライブでのよさをまとめ!