「お姫様だっこ」の重さを手で実感!! 超会議で見かけたインディーVRコンテンツたち
4月29、30日、幕張メッセにて開催しているniconicoの祭典「ニコニコ超会議2016」では、多数のVRコンテンツが展示されている。出展しているコンテンツは、企業やインディーズと様々だ。今回はホール10、「超VRアトラクションズ」のインディーズエリアにあった展示の中で、筆者が気になったコンテンツを紹介しよう。
1. ソード&プリンセス
プリンセスを抱っこしながらモンスターと戦い、救出するというゲームだ。お姫様だっこを体感できるように、水の入った布袋を肩にかけてプレイするのが特徴になる。
水が入った袋は体感で2、3kg程度(追記:あとで知ったのですが10kgとのことです……)。中にはセンサーが入っており、抱っこしたときの傾きをゲームに伝えている。本物のお姫様というと40kgぐらいはありそうだが、それだとVRどころではなくなってしまうだろう。
なお記者の @WheetTweet 氏、10kgの姫を3kgに感じており、VR Readyな気配がします。 https://t.co/uJ14SYTxAX
— ウダサン (@udasan_koubou) April 29, 2016
ゲームはプリンセスを助け出して脱出するところから始まる。ちゃんと自分の腰の辺りにプリンセスがいるぞ。水を収めているのは素材が柔らかい保存袋で、さらに布袋を通すので、ちょっと柔肌に錯覚してしまう。
脱出しようとすると、何やら怪しい影が……。でも安心してください。プリンセスが話しかけてくれるので、その指示に従えば大丈夫だ。
プリンセスには失礼だけど、ちょっと重いので頑張って避けよう!
この後衝撃の展開が待っているので、ぜひ現地で体験してほしい。開発者のウダサン氏(@udasan_koubou)は、
2. えいごーぐる
Unityのキャラクターである「ユニティちゃん」と一緒に英語が学べる。流れはシンプルで、360度映像を見ながら、ユニティちゃんの話を聞いていくという内容だ。画面の中央の赤い点がプレーヤーの視線で、ユニティちゃんの声と目線を頼りに辺りを見回すと、次のシーンに進むためのボタンがある。このボタンを見つめるとシーンが変わり、シナリオが進行していく。
幼児が母親の視線を追う「共同注意」という行動を活用することで、ユニティちゃんの視線の先にユーザーの目を向けさせて、そこにあるものの音声を聞くことで、英語が学べるという流れが秀逸だ。
赤い丸がプレーヤーの視線と連動する。「みてね」のマークに合わせればシナリオが進行していく、というシンプルな操作だ。
こうやってユニティちゃんが話しかけてくれれば、英語の勉強ももっとはかどるのかもしれないですね。
VRはゲームと360度映像のどちらかで使われることが多いが、えいごーぐるは、教育という新しい分野の一つと感じた。開発者のやのせん氏(@yanosen_jp)は、大学の教員を勤めている方。業務の傍ら、社会貢献活動の一環として地域の子どもたちに学習アプリを作って体験してもらっているそうだ。
3.Dragon Breaker
VR IMAGINATORSというチームの作った気功波体験ゲームだ。
ドラゴンボールのキャラのように気功波を撃ちたい、という夢をかなえるために作ったそうだ。手を握ることで気を溜め、離すことで気功波が撃てる。
次から次へとドラゴンが飛んでくる。どこかで聴いたような音で気を溜め、連打もできるので、まさに気功波を撃っている気分になれる。
ただし、本当にドラゴンボールのように腕を突き出すような動きをするとLeapMotionでトラッキングできなくなる。手をグー、パーとするのがコツだ。開発したのは、VR IMAGINATORSというチーム。代表のはりねずみさん(@halne369)だ。他にもAnother PlanetsというiOS向けVRアプリをリリースしている。
ちなみに、VR IMAGINATORSでは、今回のアプリ以外にも今後も色々と考えているそうだ。どんなものが出てくるのか、気になる人ははりねずみさんのTwitterをチェックするとよいだろう。
(TEXT by @WheetTweet)
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