3Dキャラ投稿共有サービス「VRoid Hub」12月開始 SDK提供で外部コンテンツと連携も
ピクシブは、作成した3Dキャラクターのモデルデータをアップロードし、各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツで共通のアバターとして利用できる投稿プラットフォーム「VRoid Hub(ブイロイド・ハブ)」を12月に開始する。あわせて、各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツ上からVRoid Hub上の3Dキャラクターを利用可能にするためのソフトウェア開発キット「VRoid SDK」の提供も同時に開始する。
「VRoid Hub」は、「VRoid Studio」などで作成した3Dキャラクターを投稿して、ほかのユーザーと共有できるプラットフォームだ。「pixiv ID」による会員登録を行えば誰でも無料で利用できる。
「VRoid Hub」を利用することで、投稿した3Dキャラクターのプロフィールをほかのユーザーと共有したり、モデルデータの配布を行ったりできる。また「VRoid Hub」に投稿された3Dキャラクターは、VRoid Hubと連携した各種VR/ARプラットフォームや3Dゲームなどのコンテンツ上で、アバターとして利用することも可能だ。提供開始時点の対応言語は、日本語と英語になる予定。
VRM形式で投稿・公開
「VRoid Studio」や各種3Dモデリングツールで作成した「VRM形式」のモデルデータが投稿できる。投稿は「VRoid Studio」やウェブブラウザ上から行うことが可能だ。
3Dキャラクターを公開すると、3Dキャラクターごとに個別のプロフィールページが作成される。プロフィールページでは、3Dキャラクターの名前やプロフィール、各種SNSなどの情報が閲覧できるほか、作者が許可している場合にはモデルデータのダウンロードも可能となる。「VRoid Hub」上のモデルデータは「VRM形式」のモデルデータの読み込みに対応したVR/ARプラットフォームや、Unityで制作されたゲームなど、さまざまな3Dコンテンツで利用できる。
▲3Dキャラクターのプロフィールページイメージ
利用条件を設定可能
投稿した3Dキャラクターのモデルデータの著作権は作者に属するが、作者はほかのユーザーに対して、作者が設定した利用条件のもとでモデルデータの利用を許可することができる。
例えば「アバターとしての利用は誰でも可能だが、暴力行為を行わせることは禁止」「モデルデータの改変は可能だが、改変したモデルデータの再配布は禁止」といった内容を設定。ユーザーは利用条件に従ってモデルデータを利用することになる。
SDKを同時提供
「VRoid SDK」を導入した各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツでは「VRoid Hub」に投稿した3Dキャラクターを、ダウンロード不要ですぐに利用できる。
「pixiv ID」でログインすることで、「VRoid Hub」上の3Dキャラクターをサービス内に読み込み、アバターや登場キャラクターとして利用可能となる。3Dキャラクターを1人作成して「VRoid Hub」に投稿しておけば、プラットフォームに依存せず、さまざまなサービスで共通の3Dキャラクターを利用するといったことも可能だ。
●VRoid SDKの特徴
「VRoid SDK」は、VRoid Hubに投稿された3Dキャラクターのモデルデータを各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツ上から利用できる機能を提供するソフトウェア開発者向けキットだ。
これまで、ユーザーが自身を表すアバターを作成して利用するサービスの場合は、各サービス固有のアバター管理システムを構築する必要があった。「VRoid SDK」を導入することにより、ユーザーは「VRoid Hub」上で公開されている3Dキャラクターをサービス内で利用できるようになるため、サービスごとに独自のアバター管理システムを持つ必要がなくなる。
▲VRoid HubとVRoid SDKの利用イメージ
【連携予定のサービス、VR/ARコンテンツ、3Dゲームなど】
・ライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」
・ゲーム動画配信プラットフォーム「OPENREC.tv」
・ライブ配信アプリ「17 Live」
・スマホゲーム配信アプリ「Mirrativ」
・バーチャルワールド作成ゲーム「Vワールド」
引き続き「VRoid Hub」と各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツとの連携を順次進めいくとしており、「VRoid SDK」の導入による3Dキャラクターの利用に関心のある開発者は、ぜひ窓口より問い合わせてほしいとのこと。
(TEXT by 津久井箇人 a.k.a. そそそ)
●関連リンク
・VRoid Studio 公式サイト