【TGS2018】大腿部をぐるっと覆う新型歩行デバイス! 小型のシート型VRライドマシンも
ビーライズは東京ゲームショウ2018に出展。広島市立大学発となるベンチャー企業Lumbus(ランバス)と共同開発した体感型VRライドマシン「Lumbus」、VR歩行デバイスの2筐体にStarVRを組み合わせて展示していた。
シート型VRライドマシンの「Lumbus」
VRライドマシンの「Lumbus」は、広島市立大学大学院情報科学研究科脇田航助教授の開発した、簡易2軸モーションプラットフォームを採用。球面体のバランスボードの上に人が座るシートを設置し。伸縮可能なアクチュエーター2本で、傾斜角度を変えることができる。
▲シートに座り込むタイプのライドマシン「Lumbus」
一般的なライドマシンはロール・ピッチ方向の傾斜角度が約10°などに対して、Lumbusは最大25°までと可動範囲が広いのが特徴。2本のアクチュエーターだけで細かな動きが再現できるため、システム自体もライドマシンとしては小型の部類だ。
▲最大傾斜角度は25°と可動範囲は広い
▲角度を調節するアクチュエーター
ブースではStarVRと組み合わせてトロッコのジェットコースター風のアトラクションが体験可能。筆者も実際に試してみたが、トロッコが真下へ落ちていく映像では、最大傾斜角度に近い動きで、視野角が広く精細感もあるStarVRだけに本当に落下しているかのような感覚になった。
大腿部をぐるっと覆う新型歩行デバイス
もうひとつの歩行デバイスは、大腿部周辺を荷重センサーで360°ぐるっと覆った状態になっており、その場で足踏みをすると、足の上下の動きとどの方向に荷重がかかっているかを検知して、VR映像と組み合わせることができる。センサーは360°の方向についているので、カラダを回転させれば方向転換ができ、さらにHMDの方向センサーとは独立しているので、別の方向を向きながら前に進むことも可能だ。
▲現在開発が進められている歩行デバイス
▲大腿部をぐるっと取り囲む
残念ながら筆者の取材時にはシステムトラブルでデモが体験できなかったが、説明員によると大腿部の荷重だけで移動が検知できるので、足の裏を滑らせたりする必要がないため、安全でより自然な歩行体験が実現できるとのこと。
▲製品版ではユーザーの足の長さにあわせてカンタンに高さをセットできるようにする予定とのこと
どちらも本格的なライドマシンとしては設置スペースはコンパクトで、イベントなどで手軽に導入できそうだ。