Slush AsiaでNokia「OZO」を体験 リアルタイムプレビューや3Dオーディオが素晴らしい

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ノキアは5月13、14日、幕張メッセホール1にて開催しているスタートアップイベント「Slush Asia」にて、関連会社であるノキア・テクノロジーズが開発した360度カメラ「OZO」(オゾ)を展示している(ニュース記事)。アジア初の一般お披露目ということで、360度撮影もやっている筆者(広田)はいてもたってもいられなかったので、現地を直撃取材してきました。

 
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Slush Asiaの様子。メインステージのほかピッチ用のステージ、ベンチャーやスポンサーの企業が出展するいくつもの展示ブース、食べ物の屋台トラックなどが混在している。さらにスモークが焚かれてレーザービームが飛び交うなど、わくわくする「魔窟」感が出ていて素晴らしい。

 

 
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比較的奥にあったNokiaブース。2台のOZOのほか、Gear VRを数台用意して撮影した360度映像を体験できるようにしていた。

 
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手持ちのGoPro6台を使った360度撮影システム(Freedome 360)と大きさを比較。OZOのほうが大きい。8つのレンズにより視差付きで周囲を撮影して、VRゴーグルで立体的に見られる。

 
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iPhone 6sとの比較。マイクも8つ用意しており、3Dオーディオで録音できる。

 
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背面のケーブル端子。録画だけでなく、ストリーミング用途にも使える。

 
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GoProを使ったシステムでは撮影時に確認するのが困難。一応HDMIディスプレーを6つつなげばできないこともないがめちゃくちゃ面倒だ。一方、OZOなら8つのレンズをリアルタイムプレビューできるのが大きい。

 
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ソフトウェアでカット編集する様子なども披露していた。

 
会場ではGear VRを使って、ライブの様子、雪上のキャンプ地に熊が現れるシーン、女性が囲まれて問い詰められるドラマのワンシーン——というデモを披露していた。まず感じたのは、発色のよさだ。GoProはともすれば全体的に白っぽくなりがちだが、きちんと色が乗っていて見ていて気持ちいい。

 
そして3Dオーディオの強力さも実感できた。ドラマのシーンでは、左に男性、右に女性がいて、声が出てくるところと一致している。この場所があっている感じが非常に映像に入っている感覚を高めてくれる。現場できちんとプレビューしながら撮影できて、映像とオーディオをいい状態で伝えられるのは強力だ。

 
一方で、個人的な問題かもしれないが、視差付きの映像がピントが合いづらい箇所があった。特定の距離はとても立体的に見えて効果的だが、近すぎたりするとGear VRのピントダイヤルをどんなに回しても結像しない。パッと試した限りでは「意外と3Dで運用しなくてもいいのかも?」という感想を持った。

 
Slush Asiaは明日14日まで開催している。ノキアの開発者も来日しているので、ぜひ現地で実物に触れて話を聞いてみよう。のちほどインタビュー記事もお送りする。

 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
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