MAZARIA「太鼓の達人VR」を汗だくで体験 迫り来る譜面を叩きまくってテンション爆上げだドン!
バンダイナムコアミューズメントは7月12日、池袋・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル3階に「アニメとゲームに入る場所」をコンセプトに掲げたアミューズメント施設「MAZARIA」(マザリア)をオープンする。
かつて新宿にあった「VR ZONE SHINJUKU」のアトラクションに新作4つを足した19のアトラクションを用意し、丸1日遊び倒せるという遊園地だ。プレス向けの先行体験会に参加してきたので、新作となる「太鼓の達人 VRだドン!」についてレポートしていこう。
なお、同じく新作の「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」については、こちらのニュースの最後を参照してほしい。
「準備はいいかドン?」
外部のセンサーを準備しなくていい一体型の「Oculus Quest」をはじめ、昨今ではご家庭でもより気軽に遊べるようになったVRシステムだが、より質の高い体験を求めようとすると、まだまだアミューズメント施設(業界的には「ロケーションVR」と呼ばれる)に軍配があがる。
というのも、コンテンツに合わせてガンガン動きまくる大型筐体や、そのコンテンツ専用のコントローラーを使えるので、リアルとバーチャルの動きがまったく同じになって脳が容易に騙されるからだ。
スタッフが丁寧に解説してくれるので、まったくのVR初心者でも操作面で心配がないし、VR ZONE同様、MAZARIAでも物語の世界観に即した演技で前口上を伝えてくれるため、気持ち的にもあちらの世界に没入しやすい。
太鼓の達人VRでも、はっぴを着たスタッフが「準備はいいかドン?」といった具合に、「どん」ちゃんの口調を真似て案内してくれるのが興味深かった(VRの世界に取り込まれやすい筆者も、もちろん「大丈夫だドン!」と返事した)。
最大4人が遊べるブースを3つ用意。遊べる楽曲は、「千本桜」「色は匂えど」「夏祭り」「天国と地獄」「エンジェルドリーム」の5曲。いずれか1曲を選んでボイスチャットしながら挑戦するが、特に協力要素はなく、単独でのプレーとなる。
使用する機材は、HTC VIVE Proと独自に開発したバチコン(バチ型コントローラー)。ゴーグル部分のケーブルは天井から吊るされており、動いても絡まりにくい。
バチコンの根元にはVIVEトラッカーがつけられており、ゴーグルをかぶったバーチャル空間でも位置がわかるようになっている。中空を叩いたときにきちんと衝撃が来るようになっているのが細かい。
体験前にはブース脇のテレビで操作用の動画を見せてくれる。
ゲーム的には、奥から手間に迫ってくる物体に対して、コントローラーでアクションを取るという、「Beat Saber」や「SEIYA」のようなVRリズムゲームと同様だ。赤か青の音符が来たらタイミングよく叩く。
黄色い音符は連続で叩く。
左右に並んだ音符は、両手でタイミングよく叩く。
左右に並んだ黄色い音符は、両手で連続で叩く。……とルールはこれだけ。
実際にやってみてまず感じたのは、まずお祭りの中に入ったワクワク感がとてもいいということ。
ゲームが始まると、太鼓の達人のアーケード筐体が目の前に現れて、バチコンで叩いて難易度を簡単/普通/難しいから選択する。いつもゲームセンターでプレーしている人にとっては、おなじみの光景だろう。
その後、広場に案内されて、太鼓の達人に出てくるキャラクターたちに自分が取り囲まれながら解説を聞き、やぐらの下に移動したのち、床がせり上がってやぐらの上まで来てゲームスタートという流れだ。いきなりやぐらの上に自分がいるのではなく、段階を経て特別な場所に行くんだよと心をほぐしてくれる演出が入るのがニクい。
ここからが怒涛の展開だ。筆者はゲーム未体験ということもあり普通の難易度を選んだのだが、中空から迫ってくる譜面の量がとにかくスゴい! 目の前にある太鼓を叩くアーケード版とは異なり、叩く位置も意外と広く、例えるなら、要塞のように上までシンバルが連なるドラムセットで演奏しているような感覚だ。
叩いた時のバチコンの反動と、弾ける演出が気持ちいい〜!……と余裕を見せたいところだが、譜面を目で追って手を合わせるだけで精一杯だった。
プレー中で必死マンな筆者。終わった後には汗だくになっていたので、タオルは持って行った方がいいだろう。
普通でこの運動量なわけで、難しいを選んだ場合は、どれだけ譜面が飛んでくるのか……。休憩を挟みつつ「もう1回遊びたいドン!」というのが素直な気持ちだった。
アーケード版で太鼓の達人を慣れ親しんだ人はもちろん、Oculus QuestなどでBeat Saberにハマった方も確実に楽しめるコンテンツなので、ぜひMAZARIAを訪れた際には遊んでほしい。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
©BANDAI NAMCO Amusement Inc.
(TEXT by Minoru Hirota)
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