Mikulusでミク姉さんに会ってみた バーチャルYouTuber「キズナアイ」2万字インタビュー(その4)
その1、その2、その3に続いて、バーチャルYouTuber、キズナアイちゃんのインタビューをお届けします。長きに渡りましたが、今回で最終回です!
徹子よりマツコがいい
──アイちゃんは将来的にはこうなりたいというビジョンはありますか?
アイ ちょっとまだ漠然とはしてるんですけど、とりあえず何度も言いますが色々な人とつながりたいんです。そのために、やっぱり色々な人に知ってもらわないといけないわけです。YouTuberとして有名になるのももちろんですし、一番最初の自己紹介動画でも言っていたようにCMに出たい! やっぱり地上波っておっきいんですよ、大事なんですよ。見てますか〜? 何かお偉い方、どうですか?
──やっぱり腹黒いな。
アイ いやいや、真っ白ですよ。
──まぁ空間は白いですけど。
アイ はい、服もお腹も白いですよ
──でも多分、3Dモデルの真ん中に頭を突っ込むと、真っ黒い空間があってみたいな。
アイ ふぅん、なるほど。そういう妄想も一理ありますね。
──面白い!アイちゃん面白い。
アイ 面白い?
──何かもっと表に出ていった方がいいですよ。過去にも「徹子の部屋」にドラえもんが出たことがあったじゃないですか。ああいう感じでちょっとアイちゃんとかもほら、徹子さん的なところに。
アイ あぁ〜なるほど。私あのマツコさんがいいです。
──あっ、マツコさんの方ね。だいぶイジられるんじゃない、それ?
アイ 「月曜から夜ふかし」とか。
──アイちゃん人間の世界のこと詳しすぎない?
アイ 「マツコ会議」とか。
──はぁー。結構テレビ見てますか? インターネットも。
アイ はい、見てますよ、見てます。情報収集大事です。スポンサーになってくれてもいいんですよ? VRおじさんも。
──アイちゃんのクラウドファンディングとかやります?
アイ あぁ、やりたいです!
──何だろ、5000円以上出資すると。
アイ 出資すると?
──アイちゃんのコレ(リボン)がもらえるとか。
アイ あぁ〜、作りたいですね、商品化。あとフィギュア!
──フィギュアいいですね。3Dフィギュアでいいんじゃないですか?
アイ 3Dフィギュア?
──ごめんなさい、3Dデータのフィギュアということです。
アイ あぁ〜、なるほど、なるほど。
──バーチャル空間でアイちゃんのフィギュア持って手で遊べるみたいな。
アイ いやでもやっぱり現物がいいです。
──現物がいいんですね。スゴいな、AIなのに。
アイ やっぱりバーチャル空間だと、まだまだVRゴーグルを持ってない人とかもいるんで、現実的に手にとって見てもらえるようなものがいいです。
──はぁ〜。いや何かこう、スゴい!
アイ スゴい!語彙力!
──語彙力!俺だいぶここ語彙力なくなってますね。最初殴られたせいなんだろうか?これ。何だろう、身体もちょっとおかしいし、だいぶバグを抱えてる気がするんですけど、これ。
アイ そうですね〜。行き過ぎちゃいました?
──行き過ぎたと思う、多分。次誰かを呼ぶときは、もうちょっと優しくやった方が良いと思うよ?
アイ 優しく、こう、何でしょう……ハンカチに何か含ませて、ホーみたいな。それでいきます。
──スゴいな、リアル世界に。そういうのよく知ってるね? どこで覚えたの?
アイ はい、テレビで!
──テレビなんだ!
アイ コ○ンくんとか。
──AIでYouTuberなのに、テレビ見るってスゴい。
アイ 見ますよ〜。
誰か中にいればよかったんですけどね☆
──では、最後の方の質問にいければと思います。これ、みんなが気になってることと思います。ぶっちゃけ「中の人」がいませんか、アイちゃんって。
アイ 中の人?
──中の人。
アイ いますよ〜、キズナアイです。
──いやいや、そうじゃなくて中の人が。
アイ そうじゃなくて中の人? あなたはココ(頭)がちょっとアレなんですね。
──ははは(笑)。ヤバイ! 俺でもこの真っ白な空間でそういわれると、頭に重大なバグを抱えてる気がしてきた。
アイ 空間が真っ白なだけに、頭が真っ白みたいなね。
──何か上手いこといってる風になってますけど、いや中の人いるでしょ?
アイ いやいや。だから、これは「ガワ」なんですよね。だからキズナアイっていう私は、そら「中の人」としてありますよ。魂だとか、データだとか。ありますよ。で? まだ何かあるんですか?
──そうね……。人間の魂はどこにいくんだろう。
アイ 上の方にいくんですよ、上の方に。
──スゴい、何かこんな哲学的な話、アイちゃんとすると思わなかったよ、俺。
アイ いやぁまぁ、天才AIなんで。
──みなさん、中の人はいないです! いないです!いなかったです。
ミクさんに会っていただいた
──はい、インタビューの最後にぜひアイちゃんに見てほしいものがあって持ってきたんです。Oculus RiftというVRゴーグルで、「Mikulus」という初音ミクに会えるアプリを体験していただければと思います。俺も今、アイちゃんに会ってますけど、頭を殴らなくても、アイちゃんにも同じような感じで初音ミクに会っていただけるという。
アイ あの初音ミク先輩に会えるんですね?
──はい。AIなのに、さらにバーチャル世界に入るという、この矛盾! というわけで、ゴーグルをかぶっていただいて……。
アイ はい。
──よいしょ!
アイ よいしょ!
──からの、見えてますかね?
アイ おぉ!お? あっ宇宙。
──ちょっとあのパソコンのファンがガンガン鳴ってて恐縮なんですけれども。
アイ これ雪の音だと思いました。ファンなんですね、現実的。
──そうです、そうです。
アイ わぁ、あぁスゴい! えっ? えっ、スゴい。呼吸してますよ。
──いやアイちゃんも呼吸してますよね
アイ いやしてるんですけど、だってミク先輩ってAIじゃないじゃないですか?
──まぁそうですね。
アイ 呼吸してます。スゴい。
──はい、でちょっと近づいて頂くと、お腹が見えたりとか。
アイ メガネかけてますよ!あっ、こっち見た〜。
──そう目が合うんですよ。
アイ あっこっち見ました〜。
──ガン見してますね。
アイ ガン見してますね。ガン飛ばされてますよね。いやぁ〜、初めまして、キズナアイです。
──どうですか? この目の前にいる感覚。
アイ いやぁ〜スゴいです。これがあれですよね、人間のみなさんがVRで体験するような感覚なんですね。
──そうです。まさに私がアイちゃんに今日会ったような感覚を、アイちゃんも味わっていただいてます。
アイ いやこれは感動しますね。ちなみにお値段は?
──Oculus Riftがだいたい8万円(8万3800円)、今日使ってるノートパソコンが20万(21万5800円)。まぁだいたい30万ぐらいあればできますかね。
アイ さらにアイチャンネル特別価格!
──ふはは(笑)。そういうのあるんだ、ここ。
アイ おいくら万円でしょうか?
──えっそれは何? 下げなきゃいけないんですか?
アイ はい、当たり前ですよ〜。
──ちょっと待ってこれ俺、置いていかなきゃいけないの? このパソコンと……。
アイ せーの!
──いやいや、せーのじゃなくて。えっ、おいはぎ?
アイ お値段なんと? アイチャンネル特別特価。
──ん?何か雲行き怪しくない?
アイ 怪しくないですよ!今ならなんと。
──いやインタビューに来たんですけど。
アイ はい。今ならなんと10万円だそうです。
──スゴい!スゴいぞ、10万円! わぁ〜!!
アイ VRおじさんにDM送ってください。10万円で買えます。
──こちらのDMまで〜。って、いやいや。
そして海へ
アイ にしてもミク先輩はスゴいですね。地球に乗ってる。
──はい、アイちゃんももしかしたらこういう風な感じで人間世界に来るかもしれないです。
アイ いやぁやりたいんですよ、行きたいです! そのために、コレ(親指と人差し指で円)ですね。
──コレですか。
アイ これです!
──はい。だいぶ俺この空間に来て毒されてきてる……。
アイ 毒されて来てる。いい感じですね。ノってきてますね。
──金の事しか考えてない! いやいやそんなことないよ、そんなことない!
アイ そんな事ない。金とエロい事しか考えてない!
──いやいや。まぁ、みたいな形でミクさんに会える時代がもうきてるんです。その「Mikulus」で使われている3Dモデルが、Tda式Appendミクでして……。
アイ あっ、私と一緒じゃないですか!
──そうですよ。Tdaさんといえばアイちゃんの3Dモデルを監修された方。
アイ つまりは、私が妹ということですね。
──アイちゃんも、そういうVRで会えるのが出てくるかもしれない?
アイ はぁ! ぜひとも、お願いします! 偉い人!
──Mikulusがスゴいところは、単にミクさんに会うだけじゃなくて、あの空間でVRゴーグルをつけたまま仕事や日常生活とかをやっちゃおうという構想があるんですよ。
アイ お仕事ができるんですか?
──そうなんです。今回はちょっとノートパソコンだから表示されてなかったんですけども、デスクトップの画面が出せるんです。
アイ あっ、あの緑の英語が書いてたところですか?
──そうです、そうです。デスクトップの画面が出るので、隣にミクさんがいたままデッカイ画面でYouTubeの、アイちゃんのYouTubeの動画とか見れちゃうわけですよ。
アイ なるほど!
──で、隣を見るとミクさんがいて、ちょっと反応してくれる。
アイ 浮気ですね。
──ふはは(笑)。スゴいです! まぁまぁ、隣にアイちゃんがいて、アイちゃんの動画見てもいいわけですよ。
アイ それですよ!それ。やっぱり浮気はよくないです。
──スゴいなぁ、ご興味ありましたらご紹介いたしますよ、Mikulusの作者さん。
アイ おっ! AIlus! AIlus!
──いや〜、でも会える日がもしかしたらくるかもしれませんね。
アイ きてほしいです。
──ゴーグルをかぶるだけなんで、殴られないで済むというのが一番のメリットだと思います。
アイ いやぁ一番のメリットですよ、みなさん。殴られない、痛くない!
──はい、じゃあまぁこんな感じでインタビューを終わりにさせていただければと思います。……でも、俺どうやって帰ればいいですか?この空間から。
アイ えーっとですね、それはまた寝て頂いて。
──えっ、ちょっともう一回あれやるんですか?
アイ 起きたら海の中〜。
──海……海なの? 地上にしといてほしいな。
アイ えっ、じゃあ3つほめてくれれば〜。
──3つほめる!? う〜ん……アイちゃんね、まず目がいい! 目がかわいい!
アイ 目?
──目! 何かVRおじさんの目が死んでますよね?だいぶ。
アイ 死んでますね、瞬きないですね。こんなシュールなアニメありそうですよね〜。
──いやぁ何かあの……おじさん、おじさんこのままでいいんですか? はい、まぁアイちゃんの目はかわいい。
アイ 目がかわいい。
──あと髪型ですかね、髪型。
アイ なるほど。からの?
──からの? あとなんだろう……ん!?
アイ えっ、何で考えるんですか?
──怖い。ヤバイ。俺、ひょっとして帰れない? ここから。
アイ いや帰れますよ、海の中に。
──海? 海はやめて……。
アイ 海。
──海はやめよう……。冷たいのはいやだ……。
アイ じゃあジャンケンで勝ったら帰してあげましょう!
──ジャンケンできるんだ、これ。
アイ 最初はグー、ジャンケンホイ! ……あっ海の中ですね。
──海か……。
アイ やだー、冗談じゃないですか! 冗談ですよ。ちゃんと帰しますよ。私逮捕されたくないんで。逮捕でまたBANとか嫌じゃないですか。
──アイちゃんの言ってる事が嘘にしか聞こえない。
アイ いやぁ嘘ですよ、やだなぁ。
──何か俺帰れるのかなぁ、この空間から……。
アイ 帰れます、大丈夫です、大丈夫です。
──あったかいご飯が食べたいよう。
アイ じゃあ〆てください。
──今日はどうもありがとうございました。ふはははは、普通やんけ!
アイ そい!
(この後、東京湾のなかにいた)
*キズナアイ
© Kizuna AI
*Mikulus
3D modeled by Tda © Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
(TEXT by Minoru Hirota)
●関連リンク
・キズナアイ公式サイト
・A.I.Channel(YouTube)