任天堂ソフトのゲーム実況等に関する新たなガイドラインが発表 収益化も容易に
任天堂は11月29日、同社のゲーム著作物を用いた「ゲーム実況」などに関する、「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を発表した。
新たなガイドラインでは、これに従う限り、任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像を動画や静止画の共有サイトに投稿(実況を含む)することや、動画サイトの収益化プログラムなどの別途指定するシステムにより収益化することに対して、著作権侵害を主張しないとしている。
またこれに伴い、「Nintendo Creators Program」を、12月末日をもってサービス終了することを発表した。
これまで、例えばYouTubeで任天堂のゲームの実況動画で収益を得るには、上記の「Nintendo Creators Program」に登録して収益をシェアする必要があったり、また配信プラットフォームによる規約の違いがあるなど、任天堂のゲーム著作物を用いた動画や静止画の共有における制約には複雑な部分があった。
今回のガイドラインでは、YouTubeやTwitter、ニコニコ動画等、一般に利用されている動画共有サイトであれば共通のガイドラインを用いる。個人で営利を目的としない場合であれば動画、静止画の投稿が可能としており、また動画・ストリーミング配信両方にガイドラインが適用されるなど、制約が緩和・簡略化されている。
また、ニコニコ動画/生放送、OPENREC.tv、Twitch、YouTubeなどの収益化プログラムによって投稿を収益化することも容易となっており、以前よりも任天堂のゲームを用いたゲーム実況等のコンテンツの投稿は大幅にやりやすくなった形だ。
とはいえ、任天堂ソフトでゲーム動画などの投稿を予定している人は、必ず自分の目でガイドラインを確認することを忘れないでほしい。
来週には任天堂の大人気対戦ゲームシリーズの最新作「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の発売も控える同社から、今回こうしたガイドラインが発表されたことで、今後のゲーム実況界隈でも任天堂ソフトがより大きな盛り上がりを見せそうだ。
※ガイドライン全文はこちら。
(TEXT by 高橋佑司)
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