【新潟大学VRらぼ】に聞いてみた「イマドキのVRサークルって何をしてるの?」 新潟・山形・会津大学共同ハッカソンも開催

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2018年9月、新潟大学に通うイマドキの大学生である筆者はツイッターにて新潟大学にVRサークルが存在することを知り、2019年1月にサークル「新潟大学VRらぼ」の代表者である勇人(はやと)さんに「イマドキのVRサークルってどんな感じですか?」とインタビューした。インターネットからは知りづらい大学生のVRに関する動向や地方大学同士の連携など興味深い情報を得ることができたので、PANORAの読者の方とぜひ共有したいと思う。

 

サークルの概要

新潟大学VRらぼ(Twitter)」はVRに関心を持つ人間が集まるサークルだ。サークル代表の勇人さんは「同じ趣味を共有できる繋がり・集まりを作る」ことを目的として2018年夏頃に一人で立ち上げた。活動開始から2か月は週に1回の頻度で合流していたが、各メンバーのVRへの興味がバラバラなので直に会う意味が希薄となっていた。そのため現在のメンバー間の交流はSlackでの話題や成果物の共有が中心だという。

2019年1月時点のメンバーは全3人と少なめだが、2019年度以降に新入生を迎えたら本格的に活動を再開したいそうだ。勇人さんによれば、他の大学のVRサークルではゲーム企業の開発チームのようにメンバーの分業化が進んでいるという。しかし、新潟大学VRらぼでは各メンバーの興味のあることを優先した上で既存のチームに合流するかプロジェクトを立ち上げるかを選べる仕組みにする予定とのことである。

 

「新潟大学VRらぼ」にはマスコットキャラクターとして教育学部2年の「小森すみれ(Twitter)」さんが存在する。バーチャルキャストで定期的にニコニコ生放送(ニコニコミュニティ)をしており、新潟大学のほかのサークルとコラボしたことがあるそうだ。インターネットで探せば大学生のサークルが運営するVTuberもそれなりに見つかるのかもしれない。

また、新潟大学VRらぼはVRコンテンツの開発だけでなく誰でもVRを体験できる環境作りを目指す。勇人さんはサークルメンバーの募集として人気VR音楽ゲーム「Beat Saber」の体験会を大学内で実施したことがあり、実際に体験会の参加メンバーのうち2人がサークルに参加している。そのため、VR機器を持っていなくてもサークルに遊びに来ればVRを体験できるようにしたり、サークルのVR機器をレンタルすることで周囲のVRへの関心を高めていきたいという。

なお、新潟大学VRらぼは非公式サークルなので大学からの援助は受けていない。サークル設立当初は勇人さんの知り合いの社会人の方からHTC VIVEの貸し出しやVRコンテンツ開発の技術的サポートなどの支援を受けていたそうだが、大学の文化祭に合わせてサークル兼個人用HTC VIVEを購入している。サークルが大学から支援を受けるためにも来年度以降のサークルメンバーの勧誘に力を入れたいそうだ。

 

VRサークルにおけるVR機器のトレンド

勇人さんによると、最近の大学のVRサークルは2019年に発売予定のVRヘッドセット「Oculus Quest」を好機と捉えているという。Oculus QuestはPCやゲーム機などへのケーブル接続なしで動作するVRヘッドセットであり、今まで操作性やセンサーが貧弱だったスタンドアロン型VRでもハイエンド並の体験が可能かつ手軽に持ち運べることに期待されている。いくつかのVRサークルではVRソフト開発のハードウェアをOculus Quest向けに移行しているそうだ。

 

新潟大学の文化祭での活動

 

勇人さんは2日間かけて開催される新潟大学の文化祭「新大祭」で新入部員の勧誘を行うべくVRアトラクション定番「ビルの間の板渡り」を開発した。他のサークルメンバーの2人は自作スマホアプリを展示しており、VRの体験に来た人には待ち時間にスマホアプリをプレイしてもらうことで体験者を退屈させることなく回転率を維持できたという。

また、VRのプレイ画面をモニターに映すことで周囲の人に体験をわかりやすくアピールしたり、木の板の固定が不完全ゆえにグラグラと揺れることでかえって恐怖感を煽ったりできたそうだ。体験者の中には途中で怖くなって板を歩くことを諦めた人も出てくるほどで、体験者の悲鳴に惹かれてより多くの人が来るおかげで新大祭の2日間に人が途切れることのない大盛況となった。

3大学合同ハッカソン開催 スポンサー募集中


 

「新潟大学VRらぼ」は現在「山形大学VR部」「会津大学VR部(面白法人カヤックVR分室)」と交流しており、2月中旬には3サークル合同でVRハッカソン「any_hackathon」を会津大学で開催する。ハッカソンのテーマは「Unityを用いたVR開発」であり、参加者の所属・スキルを問わず大学生から専門学校生、社会人まで無料で参加可能だ。

また、ハッカソンのメンターとしてユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの方が、審査員としてVTuber「混沌と深淵のらげたけ」さんが参加予定となっている。

なお、3大学のうち2大学は県をまたぐ長距離な移動が必要であり、学生への交通費や宿泊費を補充するための企業・個人のスポンサーを募集中だ。興味のある方はany_hackathon公式ツイッターに問い合わせてほしい。

 
(TEXT by ぱソんこ

 
●関連リンク
新潟大学VRらぼ(Twitter)
山形大学VR部公式
会津大VR部(Twitter)
ANY ハッカソン 公式ページ
any_hackathon(Twitter)

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