7人がステージで躍動する圧巻のパフォーマンス「TUBEOUT! Vol.2」ライブレポート
2019年4月6日、xRライブイベント「TUBEOUT! Vol.2」が池袋HUMAXシネマズで行われました。Vol.1ではタワーレコード渋谷店で開催されましたがVol.2では響木アオちゃんやYuNiちゃんなどがライブを行うなど、今やVTuberのリアルイベントの聖地となっている池袋HUMAXシネマズでの開催です。
イベントにはAlt!!、銀河アリスちゃん、まりなす(仮)の3組が出演。僕は今回初めてのTUBEOUT! だったのですが、池袋HUMAXのイベントといえば、圧倒的サウンドと作り込まれた映像演出で、出演するVTuberによって色を変える今やリアルイベントでは外せない会場です。池袋HUMAXシネマズ×TUBEOUT! でどのように楽しませてくれるのか開演前から期待しかありません。
最近では楽曲やMVをイメージした演出など曲自体の魅力を最大限に引き出す演出で激エモなステージを披露してくれたYuNiちゃんのライブ「UNiON WAVE – 花は幻 – Supported by SPWN」が記憶に新しいです。YuNiちゃんのライブでは、公開インタビューやDJライブなどVRの垣根を超え、仮想空間と現実世界を融合させたパフォーマンスに圧巻されました。
ストーリー性のある演出
「TUBEOUT! Vol.2」のオープニング、機材トラブルでスタートが遅れてしまうものの、天の声であるときのそらちゃんがトークで会場を盛り上げる場面がありました。さすがのトーク力で押した時間など一瞬で過ぎてしまい、こういったトラブルもポジティブに変えてしまうVTuberのポテンシャルはさすがだなと関心しました。
そして今回のイベントの主役でもあるAlt!!とまりなす(仮)の登場。今から会場へと向かうという演出で、こういうイベント自体にストーリー性を増すような演出は見ていて楽しい。「ライブに来た！」という感情は、本来僕ら視聴者側が主に抱く感情が強いですが、それを演者側にも表現することで、視聴者側とリンクするような感覚といいますか、掴みから「ライブに来た！」と臨場感が増す効果もあって考えられてるなと開幕から思いました。
「TUBEOUT! Vol.2」では、会場が映画館ということで「映画」がテーマとなっています。最初にステージに登場したのは銀河アリスちゃん、まりなす(仮)の奏天まひろちゃん、 燈舞りんちゃん、Alt!!の暁月クララちゃん。「ブレードランナー」の世界に現れた4人は、映画の内容のようにアンドロイドと人間の見分けがつかない世界へと迷い込んでいました。この中に偽物がいるかもしれない、と実際に歌って踊って確かめてみようというこの企画は、会場にいるファンが本物なのか偽物なのか判断する内容です。
最初はまりなす(仮)の2人がそれぞれパフォーマンスを披露しました。まりなす(仮)は存在は知っていたものの、生のパフォーマンスは今回初見だったのですが、歌唱力の高さ、ダンスのキレ、最高でした。そんな動く！？ってくらい動いてました。
続いて、暁月クララちゃんと銀河アリスちゃんもパフォーマンスを披露。銀河アリスちゃんと奏天まひろちゃんが一緒にダンスを披露するなどサラッとコラボ演出が飛び出して目が離せない状況が続きます。肝心な本物か偽物なのかの結果ですが、偽物はいなかったものの、銀河アリスちゃんが偽物45%という数字を叩き出す結果に。いやこれ偽物だったらどうなんの！？という疑問から、僕はアリスちゃんは偽物を選択してしまいました。実験台にするんじゃないよ。
「ブレードランナー」のコーナー終盤にはまりなす(仮)の音葉なほちゃんが登場。このイベントの面白い点は、グループごとのコーナーではなく、ミックスされたメンバーでコーナーが展開されていくところだと思いました。映画の迷宮に迷い込んだというストーリーがあることによって、自然な形でコラボが展開されていきます。
続いては「キューティーハニー」の世界が登場。迷い込んだのは、Alt!!の七海ロナちゃん、まりなす(仮)の鈴鳴すばるちゃん、音葉なほちゃん。セクシーなことをやって、不合格なら語尾に「セクシー」をつける罰ゲームが用意されているという、しかも合格するには80%以上の票を集めないといけないという鬼畜な企画でした。
3人それぞれ自分なりのセクシーを披露するも、80%以上を叩き出すことはできず、3人全員が語尾に「セクシー」がつくというカオスが展開されました。もはや「セクシー」以外頭に入ってきません。
そして最後に3人で披露したのは「キューティーハニー」。めちゃくちゃセクシーでした。
圧巻のライブパートスタート
ときのそら&奏天まひろ
ライブパート一発目、天の声で出演していたときのそらちゃんがサプライズ登場。そらとも(※ときのそらちゃんのファンの愛称)発狂、僕も発狂しました。歓喜の中、まひろちゃんと「エイリアンエイリアン」を披露し、ライブパートは最高のスタートをきりました。
Alt!!
Alt!!のライブパフォーマンス。僕個人的には今回のライブで1番のエモさを感じました。2人で歌う「Hello My Stage!」、Alt!!の2人は全力で歌い上げます。僕の前の席の2人組が泣きながらサイリウムを振っていたりと、会場内は盛り上がりとエモさで溢れていました。
そしてライブのトリも飾ったAlt!!。最後にデビュー曲である「StAlt!!」を披露するとかいうエモすぎる演出は相当やられました。
銀河アリス
銀河アリスちゃんは「Brand New Days」と新曲の「Link」を披露。曲調もそうなのですが、ダンス含めた楽曲自体の表現力が半端じゃないです。ここまでの表現力を持つVTuberは数少ないでしょう。侵略された地球人類によるライトのオンオフ演出も、パフォーマンスの一部として最高でした。
まりなす(仮)
まりなす(仮)は「WONDER LAND」と「Just in my heart」を披露。ユーロビート調の楽曲と激しいダンスの組み合わせはまさに圧巻のパフォーマンスで、ここまでのクオリティを出せてしまうまりなす(仮)の今後が期待しかありません。池袋HUMAX迫力のサウンドとの相性は抜群でした。
エンターテイメントを凝縮させたライブだった
圧巻だったのが、7人のVTuberがリアルタイムでステージで動いていたことです。コーナーごとに展開されていくコラボ演出、新曲、サプライズありのライブパート、トータルで見てここまでのイベントはなかなか見る機会はないと思いますし、今後こういったイベントが増えていくのかと考えるとすごく嬉しいです。”リアルイベント”の利点を最大限に活かした最高のイベントです、次回も必ず行きたいと思います。
