GoPro、6台のHERO4で8K・360度映像が撮れる「Omni」を発表 61万4700円でプレオーダー
米ゴープロは現地時間の17日、ラスベガスにて開催している放送業界機器の展示会「NAB 2016」にて、GoProを6台固定して360度撮影に使えるリグ「Omni」と、昨年明らかにした「Google Jump」のプラットフォームに基づく16個用の「Odyssey」を展示すると発表した。また、同社の無線トランスミッター「HEROCast」を利用した360度映像の無線ライブ配信も技術デモとして用意する。
新発表となったOmniの価格は、6台のGoPro HERO4 Blackなどが含まれて4999ドル99セント。日本円では61万4700円で、GoProのオンラインストアにて予約販売が開始している。
すでに6台のGoPro HERO4 Blackを持っているクリエイターに向けて、リグのみも販売している。価格は1499ドル99セント(日本円では18万4400円)で、プレオーダー受付中だ。こちらは別途、Omni用にHERO4のファームウェアをアップデートする必要がある。
6台ぶんの映像を統合した360度動画の解像度は、HERO4 Blackを「2.7K 4:3モード」(25/30fps)に設定したときに最大7940×3970ドット、「1440p 4:3」(50/60fps)モードでは5638×2819ドット。
ゴープロはOmniを使うメリットとして、「ピクセル単位で正確に同期できるので、撮影後の編集作業がより簡単で精度の高いものになります 。特に同期機能のないカメラアレイとの違いは歴然です」と紹介している。外部電源の併用が可能、フレームがアルミ製といった点も特徴だ。
同梱物は以下のとおり。Omni Syncリグ、6台のGoPro HERO4 Black、6本のHERO4用バッテリー、6本のミニUSBケーブル、6個のレンズカバー、6枚の32GBのマイクロSDカード、6個のマイクロSD USBカードリーター、リモコンの「GoPro Smart Remote」、7ポートUSBハブ、Switronix Hypercore-98Sバッテリー、Switronix GP-S V-マウント バッテリープレート/クランプ、Switronix GP-LS充電器、DC 2.5 x 5.5mmケーブル用パワータップ、発送用防水ケース、プラスチック製ピンセット、マイクロファイバー製バッグ、2.5mm六角棒スパナ——。このほか、6台の映像の統合に必要なKolorのソフトウェア(Autopano Video ProとAutopano Giga)も付属する。
リグのみの場合は、Omni Syncリグ、発送用防水ケース、プラスチック製ピンセット、マイクロファイバー製バッグ、2.5mm六角棒スパナ——が含まれる。
現在、360度撮影では、本体サイズの小さいGoProを複数台組み合わせたシステムが多く利用されている。今までゴープロはリグを販売していなかったが、今回新規参入したことになる。
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