Steam VRとも連動! カールツァイスの最新モバイルVR「VR One Plus」が出展
少し時間が空いてしまったが、6月14~16日に開催された「E3 2016」についてレポートをお届けしていこう。光学系メーカーのカールツァイスブースでは、すでにリリース済みのVRゴーグル「VR One」のマイナーチェンジ版となる新機種「VR One Plus」と、それを使った応用技術を出展していた。
4.7~5.5ンチのスマートフォンをトレイに入れてセットアップすることでVRが体験できる「VR One」。従来機えはトレイが特定機種専用だったのが「Plus」ではユニバーサル化された。
VR One Plusには特別なデザインの「箱」が用意されており、これを使ったAR体験も可能。
ここでデモを行っていたのは、スイスでスマートフォンを使った映像処理を研究するDacuta社。スマートフォンを使ってルームスケールを含めたSteam VRのエミュレーションを行う「Vair VR」のデモを行っていた。
位置や角度は、スマートフォンのカメラを使って検知。10ms以内で検知は終了する。画像はNVIDIA GameStreamでスマホに表示していた。現時点でのシステム構成を考えるとスピーディなアクションゲームはやや厳しいが、ムービーを主体としたものなら問題なく楽しめるだろう。ということもあり、E3では定番の海中鑑賞タイトル「theBlu」や「Disney Movie VR」などでのデモを行っていた。
E3でのデモの模様。トラッキングパフォーマンスは60hz/5ms以下とのこと。
Google DaydreamコントローラでViveのコントローラをエミュレートするデモ。
VR One Plusは8月の発売を予定しており、予定価格は129ユーロ(約1万5000円)。パッケージには日本語表記もあり、日本での投入予定もありそうだ。
(TEXT by Shogo Iwai)
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