VTuberハッカソン全国ツアー 東京大会レポ 最優秀賞は「秋葉原非公認観光大使VTuber」と「VTuberのマド」

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2019年7月6日〜7日にかけて東京・目黒のアカツキに会場をお借りして「VTuberハッカソン全国ツアー2019 東京大会」を開催しましたのでレポートします。審査員が悩み抜いた末に選んだ最優秀賞は受賞チームも驚きの結果になりました。

 

第1日目

48名の参加申し込みに対して事前キャンセル4名、小雨が降る中、同日開催の他のハッカソンに相当数の参加者が流れてしまった様子でしたが、朝から28名が集まってスタートしました。

中学生1名と高校生3名が参加しているため、東京都の条例で16歳未満の方と18歳未満の方の退出時間の説明があり、他のハッカソンとの違いが際立ちました。

開会式で会場をお貸し出しいただいているアカツキさんが、カップ麺や飲み物や無添加アカツキ飴の提供を発表すると、参加者のみなさんのモチベーションが一気に上昇しました。

開会式後、すでにチームを組んで参加した16名6チームはそのまま制作スタート。ソロ参加のプログラマー4名、声優・ダンス・演者5名、シナリオ作成やディレクション2名、学生さんの引率1名の総勢12名が2チームに分かれて、こちらも制作スタートです。

開会式の様子をライブ配信していたアーカイブは下記URLで公開しています。
 

 
事前にチームを組んで参加した5チームと、その場でチームを組んだ2チームの合計7チームが、練って来た企画に着手したり企画を練り始めたりしながら制作環境のセットアップが終わった頃にはもう制作スタートから 7時間経過して企画発表が行われました。
企画発表の様子をライブ配信していたアーカイブは下記URLで公開しています。

 
18歳未満の参加者は東京都条例で22時に帰宅しましたが、それ以外の若者たちは終電ギリギリまで制作に勤しみ、最終的に残った11人中5人が完全徹夜という集中っぷりで、貸し出し機材のPerception Neuron Proでモーションキャプチャーしたり、VTuberをモデリングしたり、システム開発を推し進めたりしていました。まるで参加予定者リストに名前がありつつも、他のハッカソンでバリバリ頑張っている歴戦のツワモノに対抗するかのようでした。

 

2日目

朝8時のエントランス開扉で帰宅組がわらわらと戻ってきます。帰宅組の多くの参加者も自宅で制作を続けていたのか、疲れが溜まっている様子でしたが、真剣な眼差しと会話のモチベーションは初日と変わらずに精力的に制作を進めていました。

 
時間内に全チーム制作を完了して、チームごとに成果発表会を行いましたので、その様子を発表順にレポートします。

 
●チーム名:プロジェクトθ
コンテンツ名:【新曲も】今日の小話~8日目~【あるよ】

 
昨年2018年のVTuberハッカソン全国ツアー横須賀大会では3名チームで出場して辛かったため、今年は7名に大幅増員したそうです。企画コンセプトは去年から引き続いて「なりたい自分に世界は関係ない」として、主人公は去年の地下アイドル系VTuber天咲シータちゃんから、今年はバンドマンの夢を諦めないVTuber「唯音」ちゃんにバトンタッチして、自作の曲の紹介も兼ねたコンテンツを制作しました。

・プレゼン資料:https://www.slideshare.net/GakuKunimi/vtuberhacktokyo
・チャンネル名:唯音 – Yuine –

 
●チーム名:ぶいちゅーばーたー
システム名:ワクワクバーチャルYOUTUVER占い

「身代わりVTUBER」というコンセプトのVTuberシステムとして、今回は忙しい占い師に代わって毎日見守る(働く)AI VTuberシステムを開発しました。自分の誕生日とメアドを入力すると毎日URLが届く。開くとVTuberがその日のバイオリズムを教えてくれます。
*注:動画とプレゼンは公開されていません。ライブ配信のアーカイブ動画でご覧ください。

 
●チーム名:VTuberうさぎさんチーム
システム名:多重演技収録システム

VR技術を使って、1人目の演技を撮った映像を2人目が見ながら別々に収録できる。2人の演技が終わったらカメラの中で合成できる。1人で二役三役を演じたり、リレー演劇も実現可能な VTuberシステムを開発しました。

*注:動画とプレゼンは公開されていません。ライブ配信のアーカイブ動画でご覧ください。

 
●チーム名:カレーメシ
システム名:VTuberのマド

 
イベント会場などで日本各地のVTuberが同時に接続できるシステムとして、複数会場に窓を模したモニターを設置して1つのバーチャル空間に接続。決まった時間に登場するのではなく、呼び鈴でVTuberを呼んだり餌付けできる「VTuber全国同時出張システム」を開発しました。マド対抗早押しクイズ大会やマド拭きバトル、複数人参加などの活用提案もしてくれました。

 
●チーム名:Saezuri
コンテンツ名:【秋葉原非公認】肉女、囀【観光大使VTuber】

 
秋葉原で会えるご当地非公式VTuberバーチャルとして、現実を繋ぐ「エンタス」と「焼き肉治郎丸」に取材に行きました。コミュニケーションをとりながらARでギフティングが出来る(VTuber視聴者がVTuberに肉を投げ付ける)肉ティングシステムも完成しました。

プレゼン資料:https://drive.google.com/open?id=1HKAB14gYD1Mg_f_PEzTXw4v3JjT800SPJXCFljFkzws
・チャンネル名:Saezuri Aoba

 
●チーム名:茨城県立並木中等教育学校(高1+中3)
システム名:「KinetV2を用いたモーションキャプチャ〜VRoidとUnityを添えて〜」

一般の人には難しいモーションキャプチャーをKinectV2でモーションキャプチャーし、Joyconで手の動きと表情操作ができるようにしたシステムを開発しました。激安で初心者が簡単にVTuberを始められるシステムです。なお、注意事項として現在KinectV2は入手困難であること、次世代機種の販売開始が予定されていることも紹介されました。また、初日に16歳になったメンバーには、初日の企画発表の際に拍手が贈られました。

※注:動画とプレゼンは公開されていません。ライブ配信のアーカイブ動画でご覧ください。

 
●チーム名:二星キラリ制作プロジェクト
コンテンツ名:二星キラリデビュー

 
現役アイドル・声優が参戦して、Dappsゲームの魅力を発信する媒体が無いため、そこを担うVTuberとしてブロックチェーン業界世界初のマーケティング支援VTuber「二星キラリ」ちゃんをデビューさせたとのことでした。流行りの歌を徹底的に歌ってファン数を伸ばして、トークキャラとして確立し、ブロックチェーンゲームの実況を通して宣伝・情報発信をしていくそうです。

プレゼン資料:https://drive.google.com/file/d/1LiaW53YUFleh_xfQBAcKUCcE53ksRPAr/view?usp=sharing
チャンネル名:二星キラリ

 
●チーム名:やはぎダンシングクラブ
コンテンツ名:夢星なな VチューバデビューPV★

 
「夢星なな」ちゃんがPerception Neuronでダンスする動画を撮りたい!という熱い想いを実現するために、即席で組んだチームメンバーが一丸となって制作にあたりました。東京アナウンス学院の生徒さん踊るダンスをモーションキャプチャーして、プロ顔負けの声優としても協力いただいて作品を仕上げました。

プレゼン資料:https://drive.google.com/open?id=10V44oPMwN8aoaRI8U1pW1NrmfyGMHfkE
チャンネル名:夢星なな

 
成果発表の様子をライブ配信していたアーカイブは下記URLで公開しています。

 

気になる審査結果は……!?

懇親会を挟んで、審査員から審査結果の発表と表彰がありました。

 
●ご当地VTuberコンテンツ部門最優秀賞(決勝進出)
チーム:Saezuri

審査員講評:
完成度の高さ、作品性の高さ、動画編集のクオリティ、映像に合わせて音楽を変更するなど、YouTubeでテレビで定期放送されていてもおかしくない品質で完成させていた。
VTuberモデルも短時間で作ってモーションキャプチャーを行なって、中身の人間性も高く、VTuber度が高かった。
秋葉原愛があって熱狂度も非常に高かったのでご当地VTuberコンテンツ部門最優秀賞に選出しました。

 
●VTuberコンテンツ部門最優秀賞(決勝進出)
チーム:Saezuri

審査員講評:
VTuberコンテンツ部門としては応募されていなかったが、審査員の中でもかなりモメたものの、しっかりキャラクター設定をしてその人間性をしっかりバーチャルキャラクターに反映させて動画編集を行なっている品質の高さで選出しました。

 
●VTuberシステム開発部門最優秀賞(決勝進出)
チーム:カレーメシ

審査員講評:
きちんとデモが行えていた。
ネットワーク部分が未実装とのことだったが、ハッカソンのデモとしてはシステムの内容が十分伝わって来た。
ユーザーとのインタラクティブな対話要素が非常に高く可能性を感じるシステムでした。
プラットフォームとしての役割がある点が評価でき、国内のSHOWROOMや Clusterと通じるものを感じながら独自性があると感じたので選出しました。応用性も需要も感じられるので今後に期待します。

 
表彰式の様子をライブ配信していたアーカイブは下記URLで公開しています。

 
さらにハッカソン終了後、1ヶ月間で最も再生回数が多かった作品に送られるオーディエンス賞でも、決勝進出権が授与されます。

 
●ご当地VTuberコンテンツ部門オーディエンス賞
チーム名:Saezuri

コンテンツ名:【秋葉原非公認】肉女、囀【観光大使VTuber】
再生回数:150回

 
●VTuberコンテンツ部門オーディエンス賞
チーム名: やはぎダンシングクラブ

コンテンツ名: 夢星なな VチューバデビューPV★
再生回数:263回

 

最後に全員で集合写真を撮って会場の片付けを行って解散となりました。

 
 
●イベント概要
・開催日時:2019年7月6日(土)09:00 〜 7日(日)21:00
・開催場所:アカツキ(東京都品川区上大崎2-13-30 oak meguro 8階)

●運営
・主催:PANORA(パノラプロ)
・共同主催・企画・運営:SVVR Japan 
・会場提供:アカツキ

(TEXT by SVVR Japan

 
 
●関連リンク
イベント募集ページ
Twitterまとめ(ハッシュタグ: #VTuberHack #VTuberHackTokyo )
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成果物再生リスト

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