PARCO、VRを利用した「2020年の買い物体験」デモを実施
パルコは、3月にアメリカテキサス州オースティンで開催された「サウス・バイ・サウスウエスト トレードショー(SXSW)」に、STYLYの技術協力により開発した「2020年の買い物体験」をテーマにしたVRショッピングコンテンツを出展した。5月10日~13日には、渋谷「SR6」の「RUNWAY channel Lab. SHIBUYA」にて、アップデート版のデモンストレーションを実施する。
VRとショッピングの可能性をさまざまな形で積極的に模索しているパルコ。「2020年の買い物体験(2020 Shopping Experience -STYLY OS UMWELT-)」では、リアル店舗とバーチャルを組み合わせた新しい買い物体験のデモンストレーションを提案していく。3月に発表した通り「SXSW」に続き、渋谷にてデモンストレーションを行う。
▲「SXSW」での様子
VR空間では、広さや重力などの制約なく空間をデザインでき、ブランドコンセプトやデザイナーの意図、季節のテーマを空間表現できる。そこに3Dのコーディネートを配置できるほか、データを空間に配置できることによって実際の服を在庫として持つ必要がなく、実店舗には置けない量の商品の配置するといったことも可能だ。まるでECサイトで商品を選ぶように、無数の製品に囲まれた中でショッピングが楽める。
本デモンストレーションにおいては、センサーで体験者の動きを感知。複数人でVR空間を共有できるようになっている。そのため、バーチャル空間に居ながらも友人との会話を楽しみながら商品を見ることが可能だ。
●デモンストレーションの流れ
ウィンドウショッピングをイメージした、移動する空間の中に複数人で入り、相互にコミュニケーションを取りながらお気に入りの服を探せる。「水の上」や「宇宙」など、非日常的な空間を楽しみながら、そこに配置された服の中からコントローラーでお気に入りのコーディネートをチェックする。
今回のデモンストレーションは「SXSW」におけるフィードバックを受けてアップデートを実施。「チェックした商品をロビー空間に表示し、その中から1つのコーディネートを選択」「選択した商品情報を表示・実店舗で試着・注文」という体験を新たに追加している。商品が売切れの場合は試着・注文ができないこともあるとのこと。
▲デモンストレーションの流れを図解
この取組は、現在エンターテインメントで普及が進むVR技術のファッション・リテール分野での活用方法を開拓する試みとして推進しており、2019年秋開業予定の新生渋谷PARCOにて、新たなショッピング体験を創造することを目指している。
今回の試みによって、実際に服を売る店舗の中で販売されている商品をVR空間内に配置したデモンストレーションを実施することで、ファッションを実際の空間ではできない体験と併せて表現し、販売につなげていくサービスの提供を目指すとしている。
2020年の買い物体験 デモンストレーション
・実施日時:5月10日~13日 11:00~20:00
・場所:SR6「RUNWAY channel Lab. SHIBUYA」2F
(東京都渋谷区宇田川町16-15)
・VR技術協力:STYLY(PsychicVRLab)
・会場/掲載衣装提供:MARK STYLER
(TEXT by 津久井箇人 a.k.a. そそそ)
●関連リンク
・PARCO ウェブサイト
・STYLY ウェブサイト