αシリーズでも使える インタニヤの360度レンズ「Entaniya Fisheye 250 MFT E-mount」が展示
2月23〜26日、パシフィコ横浜にてカメラと写真のワールドプレミアショーである「CP+」が開催されている。PANORAの取材範囲となる360度カメラでは、「KODAK PIXPRO 4KVR360」の発表があったが、ざっと展示会場を見た限りではそこまで多くの新製品は見つけられなかった。
そんな中、インタニヤブースにて2月16日に発表した超広角魚眼レンズ「Entaniya Fisheye 250 MFT E-mount」を発見。昨年12月末に発売したマイクロフォーサーズ用のマウント部分を、ソニーのEマウントに変えたものになる。
価格は38万8000円で、発売は2月末予定。会場ではα6500に装着していた。
業務用の360度動画は、一般的に複数台のGoProを組み合わせて撮影されることが多いが、GoProは暗所でノイズが目立ったりと画質がベストとは言えない。というわけで、より高画質を求める際には魚眼レンズをミラーレスや一眼レフに装着し、それを複数台組み合わせて撮ることを選ぶ360度カメラマンも目立つ。今回のEマウント対応は、そうした流れでα7シリーズを使っていた方にとって朗報といえるだろう。
実際に手に取って見ると、レンズがかなり大きく、マウントも真鍮製ということもあって、めちゃくちゃ重い。
360度カメラは撮影時に一脚/三脚の利用がほぼ必須。しかし、Entaniya Fisheye 250ではレンズ側が重いので、三脚座をかまして置くことになる。
このレンズ1本では360×360度が撮影できないため、全天球を撮る際は2セットや4セットが必要になる。……となるとどう据付けるか雲台の組み方が問題になってくるが、インタニヤでもその辺は認識していて、マウンターをつくる予定もあるようだ。
しかし、カメラを含めると2セットでの運用でも100万円程度かかる計算だ。三脚に乗せた際は、価格が価格なだけにちょっと当たって倒れてしまい……ということが起こらないように細心の注意が必要だろう。
(TEXT by Minoru Hirota)
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