Daydream開発者は必見! Google VR SDKのベータ版が終了、正式版へ 開発者用プログラムも開始
2016年9月22日、早期開発キットからのフィードバックを元に発展させた正式版Daydream向け開発キットGoogle VR SDK 1.0が公開され、すでにDaydream developer siteから利用可能となっている。5月下旬に開催されたGoogleの開発者会議Google I/Oにて、高品質モバイルVR用プラットフォーム「Daydream」が発表され、それに伴いベータ版である早期開発キットが配布されていた。
Google Developers Blogにおける、Google VRのProduct Manager、Nathan Martz氏の発表によると、このソフトウェア開発キットでは、VR開発でよく対面する工程を簡略化するため、開発者はDaydream対応端末向けモバイルVRアプリケーションの没入感や相互作用性の向上に集中できるという。さらに、非同期再投影(asynchronous reprojection)や高再現度立体音響(high fidelity spatialized audio)、Daydreamコントローラーを用いた操作をサポートする。
また、さらに開発を始めやすくするためにUnity及びUnreal Engineと連携しているので、ゲームエンジンを使うことが可能で、それらに慣れ親しんでいる開発者はますます簡単に開始できるだろうという。各ゲームエンジン用参考資料はこちら。
Unityへの対応事項
・VRレンダリングによる最適化
・ヘッドトラッキング
・ディープリンキング
・AndroidManifestの編集
Unity向け導入方法(Unity公式ページ)
Daydreamプラグイン(GitHub)
Unreal Engine 4への対応事項
・エディタ内でのDaydreamコントローラーのサポート
・Neck Modelの追加
・更なるレンダリング最適化
Unral Engine 4向け導入方法(Google公式ページ)
なお、Daydream対応端末、ヘッドセットは今秋に発表される予定だ。対応端末が出回るまでは引き続きNexus 6Pでの開発となるが、同機はDaydream対応端末程の排熱機能が無く、CPUやGPUも見劣りするため短時間、短期間の使用となってしまうだろうとのことだ。(詳細)
また、GoogleはDaydream Access Programを立ち上げ、開発者はこれに参加することでGoogleに親密に働きかけることができ、Daydreamの一般公開時よりGoogle Playにて自身のアプリケーションを公開することができる。(Daydream Access Program参加はこちら)
●関連リンク
・Google Developers Blog – Google VR SDK graduates out of beta
・Unity向け導入方法
・Unral Engine 4向け導入方法
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