総額1200万ドル GREE、北米のVRコンテンツ企業を支援するファンド「GVR Fund」を設立
グリーは8日、2016年2月に米国サンフランシスコに設立したGREE VR Capitalを通じて、ソフトウェアやコンテンツ開発に取り組む北米のスタートアップ企業を支援する新ファンド「GVR Fund」を設立した。
出資者はグリー、コロプラ関連企業のVR専門ファンド「Colopl VR Fund」、およびミクシィで、12日に総額1200万ドル(約13億)のコミットメント(投資の確約)が完了した。運用期間は7年間。北米かつ、コンテンツやソフトウェア開発企業のアーリーステージを中心に投資していく。
国内企業のVR関連ファンドとしては、過去に前述したコロプラのColopl VR Fundや、gumiの「VR FUND,L.P」などが発表されている。
グリーのVR関連の動きとしては、2015年9月、東京ゲームショウにVRタイトル「サラと毒蛇の王冠」を出展したのを皮切りに、11月にVR専門の「GREE VR Studio」を立ち上げ、今年3月にはHTCとの業務提携も明らかにしている。5月10日には、VR関連のカンファレンス「Japan VR Summit」も主催する。
グリーとしては2016年1月よりVR関連の投資をスタートし、「VRChat」と「SPACES」の2社に対して投資を実行済みとのこと。これらの企業は、今後順次GVR Fundに移管する予定だ。ニュースリリースでは、「2011年に北米に進出したグリーは、さまざまなスタートアップ企業や投資家とのネットワークを築いており、VR領域でのエコシステムの立ち上がりが早い北米市場において、ゲーム領域のみならず、ソフトウェアやコンテンツを提供する優良なVRスタートアップ企業を積極的に開拓し投資していきます」と解説している。