「SteamVR Home」のβ版公開 ついにVIVE標準でアバター交流、ホームのカスタマイズが可能に
米Valveは現地時間の19日、コンテンツ配信サービス「Steam」のVR機能である「SteamVR」をアップデートして、ホームスペースを提供する「SteamVR Home」を追加した。
今までSteamVRを起動すると白いワイヤーフレームだった空間が部屋のようなリッチな見た目に変更される。ユーザーは、従来のように両手のモーションコントローラーで指示してVRアプリを起動できるだけでなく、このホームスペースや自分のアバターをカスタマイズしたり、ユーザーを呼んで交流することが可能になる。
ホームスペースがより高解像度になってカスタマイズ可能になり、アニメーション、サウンド、ゲームなどのインタラクティブ性が追加された。プレイヤーは各コミュニティーによって作成された環境をテレポートで移動しながら探索可能だ。
ソーシャル機能では、フレンドを自分のホームに呼んで、ボイスチャットしたり、さまざまなツールを使って交流できる。
もちろんアバターのカスタマイズも可能。
ホームスペースには、最近立ち上げたVRアプリやフレンドリスト、ほかのルームへのリンクが表示される。
Valveによれば、コア機能としてはWorkshop Tookとして提供されていた「Destinations」を利用しているとのこと。
VRゴーグルは、ビデオチャットや電話といった既存のコミュニケーション手段よりも目の前に人がいるという感覚を与えられる手段で、VR業界でもこの人々が交流できる「ソーシャルVR」がひとつの太いジャンルになると見られている。
傘下にOculus VRを有するFacebookも「Facebook Space」をリリースして、この分野を狙っている(レビュー記事・前編、後編)。また海外では「AltspaceVR「や「BigScreen」、「Rec Room」、国内では「Cluster.」や「NEUTRANS」といった具合に多くのアプリがリリースされている。
もともとゲーム配信プラットフォームとして定着してユーザー数の多いSteamVRがこの分野に標準で対応することで、今後の情勢も大きく変わっていきそうだ。日本でもすでに適用されているので、HTC VIVEをお持ちの方はぜひ試して見てほしい。