ギタリストなりきりがキモチイー! 日本初上陸なOculus「RockBand VR」を熱狂プレー【TGS】
18日まで幕張メッセで実施している「東京ゲームショウ2016」。今年はPlayStation VRやHTC Vive、FOVEなどがVRハードの企業として出展しているが、昨年まで出ていたOculus VRは公式ではブースを構えていない。
……とはいうものの、何気にプラットフォームでは出展数ナンバーワンだったり、共同創業者のパルマー・ラッキー氏が遊びに来てVRコンテンツをエンジョイしまくっていたりと、話題には事欠かない。そういえば刀剣乱舞VRもOculus Riftだった。
ダンシングパルマー in VR #TGS2016 pic.twitter.com/UTKmh2kZbU
— Somelu (@Somelu01) 2016年9月16日
I had extreeeeeeeme guests, @DevRelCallum @PalmerLuckey in DMM GAMES booth. will meet you at Oculus Connect 3. pic.twitter.com/gm4eUFqIeo
— Tak Fujii 藤井隆之 (@Tak_Fujii) 2016年9月16日
The text says "cold arrogant billionaire" @PalmerLuckey pic.twitter.com/lchdRRf3oU
— Callum Underwood (@DevRelCallum) 2016年9月16日
今回はそんなOculus Riftのコンテンツから、ホール7のデル「ALIENWARE」ブースにあった、ハーモニクス・ミュージック・システムズの「RockBand VR」を体験レポートしていこう(関連記事)。
展示には「ALIENWARE Aurora」を利用。
GeForce GTX 1080(8GB)を搭載と、VRを十分に快適に楽しめるスペックだ。
Oculus Touchでギターをトラッキング
RockBand VRは昨年12月のイベントにてラッキー氏がサプライズ発表したVR音楽ゲームだ。今回はプレアルファ版で、筆者が知る限り日本で初のプレイアブル出展となる。
プレイヤーはOculus Riftをかぶってギタリストとなってステージに立ち、リズムに合わせてギターをタイミングよく奏でて観客を盛り上げるという内容だ。実際にギターコントローラーを肩にかけて、ネックを手にとってプレーするので、かなり楽器を弾いている感が強い。
プレー中はこんな感じ。たまたま並んでいたペンタVRなどの開発で知られるわっふるめーかー氏に被写体になっていただいた。
さらにポイントとなるのは、Oculus Touchをギターヘッドに装着して、ギターの位置や傾きをバーチャル世界に反映してくれる点だ。追従スピードも十分に早いため、本当にギターを持っている感覚を味わえる。
逆側から見たところ。ちなみに基本操作は、ギターヘッドのあたりに輝いている光の数だけ、左手でボタンを押し続け……。
右手でピック的なレバーを引くという感じ。意外と押さなければいけない数が変わっていることに気づかずにそのまま弾いていて、気づけば観客が盛り下がっている……ということもあるのでご注意を。
選曲画面。BON JOVIの「Livin’ On A Prayer」、DAVID BOWIEの「Suffragette city」、VAN HALENの「Panama」などが並んでいた。
ゲームが始まると、そこはステージ! 周囲を見渡すとステージにほかのメンバー! そして目の前には観客が!
ヘッドに表示されている光の数だけボタンを押して弾くと、ネックの部分が光り輝く。
ってな感じでうまくプレーしていくと、目の前に集まってくれた観客も盛り上がっていって、バーチャル空間で「俺最高」「俺TUEEEEEE!!」的な気分を味わえるのが醍醐味だ。
さらに! バーチャル空間の足元が光ったタイミングで、物理的にギターを縦に掲げて弾くことで、ギターが輝いたり光の帯的なものが出てきたりする「見せ場」のシーンになる。そういえば光の帯はどこかで見たことがあったと思ったが、インギーのアルバムジャケットじゃないか!!
人目が気になるせいか、見せ場のシーンでもあまりはじけられていないわっふる氏。
ってな感じで1曲演奏したら、デモは終了。だいたい1人7、8分ほどの時間だろうか。ビジネスデーでは整理券は配っていなかったので、しばらく並んでの体験となったが、整理券が午前中の頭で尽きてしまったほかのVRコーナーなどに比べると意外と穴場なのでは!?
幕張メッセでバカになれ!
実際に筆者も体験してみたが、左手で指の数を確認しつつ、右手でリズムにタイミングを合わせるというのが中々難しい! なんとか自分の演奏で観客を盛り上げてあげたいものの、そのためには原曲のギターパートを聞き込んだ上、やり込んで運指を体に染み込ませる必要があるのではと感じた。
その点では、ボーカルになりきれるVR ZONEの「マックスボルテージ」よりはハードルは高いものの、実際のギターに比べればボタンを押すだけなのでトレーニングも少なくて済むだろう。ばっちりタイミングを合わせられられて、バーチャル空間の観客がめちゃくちゃ盛り上がってるシーンを目の前にしたら、脳汁が出まくるんだろうな……!!
日本での発売は明らかになっていないが、もしリリースされるならぜひコントローラーごとゲットしてやりこみたいと思わせるできだった。
プレーするコツでもうひとつ重要なのが、ギタリストになりきるということだろう。幕張ではなかなか難しいものの、ぜひ自宅でできるようになったら、心を全開に解放して楽しんでほしい。
VR作品を楽しく体験するコツがあります。それは「自分から騙されに行く」ということ。仕掛けのことを意識せずに「それっぽい気がする」と信じて、該当する身体部位に意識や力を入れていくと、効果が高まるのがわかります。
自分から魔法にかかることも大事です。#ivrc
— kougaku (@kougaku) 2016年9月16日
俺の心のインギーがマルムスティーン!
集中線を取り払うと、だいぶ頭のおかしい人にしか見えないが、気にしてはいけない。
幕張で欲望を解放してもいいのですよ! ぜひALIENWAREブースで体験してみよう。
(TEXT by Minoru Hirota)
●関連リンク
・ALIENWARE
・Introducing Rock Band™ VR for Oculus Rift!(YouTube)
・東京ゲームショウ2016