OSVR HDK 2 北米地域で予約受付中! アジア太平洋地域では数週間以内に販売か
ゲーミングデバイスメーカーのRazerは、OSVR(Open Source Virtual Reality)向けのVRゴーグル開発キット、OSVR HDK 2の予約受付を行っている。価格は399.9ドル(約4万2500円)。予約期間は7月28日までで、上限に達し次第締め切られ、発送は8月12日からとなっている。
今回のバージョンアップでは、ディスプレーモジュールの変更により、従来(HDK 1.x)の解像度1920×1080ドット、401ppi、フレームレート60fps、有機ELディスプレー1枚から2160×1200ドット(片目あたり1080×1200ドット)、441ppi、90fps、有機ELデュアルディスプレーへと高性能化し、100ドル値上げされた。これにより、PC向けのVRゴーグルHTC ViveやOculus Riftと同等のディスプレー性能となった。
また、HDK 2にはSteamで配信中のVR専用ゲームDescent: UndergroundとRadial-G: Racing Revolvedが付属する。
なお、執筆時点(7/24)で発送の対象となっているのは北米地域と欧州諸国のみで、日本を含むアジア諸国への発送は受け付けられていない。OSVR公式Twitterによると、数週間以内にアジア太平洋地域向けの販売を開始する予定であるとのこと。
@BluntNate @Razer Hi Nate. APAC sales will be opening up in a couple of weeks! We have also reserved content promo stock for that.
— OSVR (@OpenSource_VR) July 21, 2016
HDK 2の発送開始と同時に、Windows向けのインストーラーも同時に公開される予定で、従来より簡単にセットアップすることができるようになる。なお、このインストーラーは旧来のHDK 1.xにも使うことができる。
We’ve got a HDK windows installer incoming! It will be available when the HDK 2 ships. Works with HDK 1.x too! pic.twitter.com/2KDcC4vy1O — OSVR (@OpenSource_VR) July 21, 2016
OSVRとは、VR系のオープンソースプロジェクトで、異なる企業のVRゴーグルやコントローラー、ソフトウェアを組み合わせてVR体験ができるようにすることを目標としている。オープンソースであるため、様々なカスタマイズを行うことが可能で、日本で展開中のフリーロームVR「ZERO LATENCY VR」でもカスタマイズされたVRゴーグルが採用されている(関連記事)。
●OSVR HDK 2.0 仕様
・ディスプレー:2160×1200ドット(片目あたり1080×1200ドット)、441ppi、90fps、有機ELデュアルディスプレー
・赤外線位置トラッキング:360度
・センサー:加速度計、ジャイロスコープ、電子方位磁針
・端子:USB 3.0ポート(出力用×1、機器拡張用×2)
・赤外線カメラ:100Hz
・機能追加のために再度プログラミング可能なマザーボード
●関連リンク
・OSVR HDK 2
・OSVR HDK 2 予約ページ(日本から接続するとリダイレクトされるので、閲覧にはページ内の地域設定より予約受付対象地域を選択する必要あり)