株式会社Gugenka
株式会社Gugenka(代表取締役CEO:三上昌史、本社:新潟県新潟市)は、長岡造形大学 金山正貴准教授の研究に基づいた、波を題材にしたアート作品と連動したMRコンテンツを開発し、2025年3月24日(月)に京都工芸繊維大学にて行われたヒューマンインターフェース学会の研究会にて、金山正貴准教授より口頭発表されました。

本コンテンツは、物理的な作品にMRデバイスを組み合わせることで、鑑賞者の感覚を拡張し、作品のインタラクティブ性や触覚体験の魅力をさらに引き出すことを目指して開発されたものです。
■波のオブジェについて
指でアクリル板を順に弾くことで、ウェーブマシンのように波を発生させることができるオブジェです。Gugenkaでは、波のオブジェをMRで体験できるコンテンツを作成しました。

MRコンテンツは、鑑賞者の手の形状と座標をトラッキングし、指先がアクリル板の上面に触れると、視覚的な波のエフェクトと、ピアノのような電子音が再生するもので、作品にどのような感覚的影響を与えるかを明らかにし、MRを使用した作品鑑賞の利点や課題点を特定することを目的としています。https://www.youtube.com/embed/ENiEfQnFO5M?autoplay=0&fs=1&rel=0



■長岡造形大学 金山正貴准教授のコメント
今回、私は大学機関でこれまで制作してきたインタラクティブアート作品「Δtシリーズ」に、MR(複合現実)技術を組み合わせ、新たな鑑賞体験の創出に挑戦しました。
「Δtシリーズ」は、複数のアクリル板の物理的な動きを利用し、生き物や波のような自然な動きと人とのインタラクションをテーマにした作品です。
今回の作品「 AugmentedWaves」では、作品に触れることで物理的なオブジェクトが波のように揺らぎ、さらにMRによって波紋のエフェクトや音が加わることで、現実と仮想が交錯する不思議な体験を楽しめるようになっています。
鑑賞者がヘッドマウントディスプレイを装着し、アクリル板で構成された表面をなぞるように触れると、水面が空間に広がるように変化し、視覚や聴覚を通じて、より深い感覚的なつながりが生まれます。さらに、本作品の特徴として、複数の鑑賞者が同じMR空間内で体験を共有できる点も挙げられます。
本研究では、こうしたインタラクションが鑑賞者の感覚や感情にどのような影響を与えるのかを探ることを目的としています。今後は、鑑賞者の体験を分析しながら、MRを活かした新たな表現の可能性をさらに広げていきたいと考えています。
■株式会社Gugenkaについて
Gugenkaは「キャラクター × XR」を世界へ発信するXRクリエイティブスタジオです。
ECサイト「エックスマーケット」ではデジタルフィギュア「ホロモデル」を中心としたデジタルプロダクトを提供する他、様々なXRイマーシブイベントを手がけています。
■株式会社Gugenka
会社名:株式会社Gugenka
本社所在地:新潟県新潟市中央区南出来島1-10-7 出来島第一ビル4F
設立:2005年4月
代表取締役CEO 三上 昌史(Masafumi Mikami)
取締役CTO & 海外統括:キラ プーン(Kiral Poon)