メタバース体験型ワイドショー「ちよちゅいセブン」 公開インタビュー:「メタバース体験型ワイドショーとは?」【CLUSTARSコラボ連載・第19回】

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メタバースで新しい体験がしたい。メタバースの利点は数あれど、中でも「体験」を重要視している方も多いのではないでしょうか。メタバースコミュニティー「CLUSTARS」ではメタバース体験型ワイドショー「ちよちゅいセブン」のMCをお招きして、体験型の魅力についてお聞きしました。


回答者紹介

カゲチヨ
「ちよちゅいセブン」MCの一人。元祖青い猫型ロボット。かっこいい。

ちゅい
「ちよちゅいセブン」MCの一人。トマト。かわいい。

「ちよちゅいセブン」とは?

──「ちよちゅいセブン」とはどんな番組ですか?

カゲチヨ ちよちゅいセブンは毎週月曜日22時スタートの、MCカゲチヨとトマトのちゅいが荒ぶっているclusterのバラエティ番組です。「見る」「聞く」「体験する」をコンセプトにしていて、最新ニュース、体験型ゲーム、ゲストトークなど、様々なギミック満載の番組となっています!


──「体験型」というのがユニークですが、具体的にはどのような内容ですか?

ちゅい ワールド内にゲームコーナーが結構入っています。例えば、最近新しいスタジオになってから始まった「スーパー・トマト・フレンダーズ」というアスレチックゲームがあります。スタジオのワールドがビルなんですが、その外に作った「キャロピン城」にみんなでロケットに乗って移動して、アスレチックに挑戦するんです。これは実際に見てもらうと分かりやすいんですが、超体験型ですね。

ちゅい 毎週やっている「クイズ・ちよってちゅい」というコーナーは、ただの2択クイズじゃなくて、間違えたら檻の中に閉じ込められるギミックがあったり、最終ステージでは特別な演出があったりします。参加したくない方はソファーで見てるだけでも大丈夫ですし、参加したい方は気軽に楽しめるようになっています。

カゲチヨ:生中継コーナー「ちよ散歩」もやってます。僕が他のワールドにアポなしで遊びに行って、その様子をスタジオで生中継するんです。知らないワールドにアポなしで突撃するので、「無視されたらどうしよう」とか「暴言吐かれたらどうしよう」とか、いつもヒヤヒヤしてます。でも今のところ皆さん優しくて、ちゃんとインタビューにも答えてくれますし、中継を見た方が後で番組に遊びに来てくれるんですよ。


──お二人が出会って「ちよちゅいセブン」を始めたきっかけは何だったんですか?

ちゅい:まず私とカゲチヨが出会ったのは、NFT(非代替性トークン。デジタルデータに唯一性を持たせる技術)アートの界隈です。二人ともデジタル上でイラストを販売していて。その頃、カゲチヨが毎日Xのスペースで何時間も喋ってたんです。そこに私が参加して、一緒に喋ったのが最初の出会いです。

カゲチヨ 僕は元々ポッドキャストをやっていたり、スペースでずっと一人で喋っていたりしたので、話すことには慣れていて。それで、ちゅいちゃんも話が面白いし、ノリも合うから「一緒に何かやりたいね」って誘ったんです。そこから企画を練って、僕がUnity(ゲーム開発プラットフォーム)を初めて触りながら試行錯誤していたら、3か月くらいかけて準備してイベントを始めました。

「体験型」のこだわり

──番組内容やステージセットで、特にこだわっている部分はありますか?

カゲチヨ 一番は「飽きないように作ろう」ということです。せっかくメタバースというプラットフォームを使うなら、話すだけじゃなく「体験」を重視したい。みんなで遊べて、コメントでも一体感が生まれるような番組にしたかったんです。

あと、「無駄なこと」をたくさんしたいんです。別になくてもいいもの、例えば楽屋とか、そういう細かい部分を作り込みたい。見えない部分にもこだわるというか。無くてもいいけど、あると嬉しい「大人のおままごと」ができる空間を目指しています。

ちゅい カメラワークもこだわっています。1カメ、2カメみたいに切り替わるので、よりテレビ番組を見ているような感覚になれると思います。私たちのアップになったり、全体が映ったり。本当にテレビ局に観覧に来ているような体験ができるんじゃないかな。


──番組作りには、お二人以外にも多くの方が関わっているそうですね?

カゲチヨ はい。企画などは僕が主にやっていて、イラスト担当とMCがちゅいちゃんです。現在のワールド制作はチンチロ刑務所さんにお願いしました。それから、テクニカルディレクターとして、うえしんさんにも入ってもらっています。画像の切り替えや音量調整など、技術的な部分を全て担当してもらっていて、本当に助かっています。アバターも1周年を機に新しくしました。オートミールさんとKooさんにアバター制作をお願いしています。本当にたくさんの方に協力してもらって番組ができています。

ちゅい ワールド制作者のチンチロ先生は、「すごいワールドが作れても、実際みんながちゃんと遊べないと意味がない」と言って、動作が重くならないように容量をめちゃくちゃ調整してくれたんです。本当に感謝ですね。

ちよちゅいセブンを支えるスタッフ

──活動を通して嬉しかったことや、印象に残っているエピソードはありますか?

カゲチヨ やっぱり、遊びに来てくれること、そして「楽しい」って言ってもらえることが一番嬉しいですね。僕らも楽しんでやっているので、その楽しさが伝わって、見てくれる人も楽しんでくれてたら最高です。

ちゅい 常連さんがたくさんいるのも嬉しいです。あと、誕生日イベントをやった時に、みんながお祝いに来てくれて、「握手会」をやったら本当に行列ができたんですよ(笑)。茶番なんですけど、ちゃんとノリに乗ってくれるあったかい人たちに出会えたことが、本当に嬉しいです。

今後の展望について

──今後の目標や展望について教えてください。

ちゅい もっとコンテンツを増やしたいなと。例えば、番組でやっているバズニュース紹介とかを、YouTubeのコンテンツとしても出していけたらな、と考えています。

カゲチヨ そうですね。他のプラットフォームからメタバースに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいですし、逆にメタバースから僕たちのことを知って、他のプラットフォームも見に来てくれる、そういう広がりができたらいいなと思っています。今後もいろんなプラットフォームで活動していくので、ぜひチェックしてください!

インタビューを終えて

「人間は無用な知識が増えることで快感を感じることができる唯一の動物である」。昔放送していた人気番組「トリビアの泉」の冒頭で、SF作家アイザック・アシモフが言った言葉として引用されていた言葉です。無駄を快感に感じるという現象は、きっと知識に限った話ではないと思います。「ちよちゅいセブン」のような一見無駄に見える遊び心が、合理的になりきれない私達の心を豊かにしていくのでしょう。

ちなみに「トリビアの泉」で引用されていたアイザック・アシモフの言葉は、どこに書かれていた言葉なのか出典が分かっていないらしいです。

スタッフクレジット

・主催:CLUSTARS公式サイト
・協力:PANORA
・インタビュー回答者:カゲチヨChui
・イベントMC:月冠むーん
・ライティング:天田美琴
・カメラマン:つゆあさぎ
・記事用写真撮影:ポリゴン
・イベントサムネイル:LuAr
・記事校正:Komei Kobayashi
・プロデューサー:由宇霧ずんだ
・スタッフ統括:sun 

*連載一覧はこちら → CLUSTARSコラボ連載