株式会社MESON
AIとXRを掛け合わせた空間インテリジェンスの研究・実装に取り組む株式会社MESON(東京都中央区、代表取締役社長:小林佑樹、読み:メザン、以下MESON)は、株式会社梓設計(東京都大田区、代表取締役社長:有吉匡、以下梓設計)、および株式会社梓総合研究所(東京都千代田区、代表取締役社長:墓田京平、以下AIR)とともに、梓設計の80周年記念事業の一環として、Apple Vision Proを活用したXRギャラリー「Immersive Wood Gallery」を共創しました。

「Immersive Wood Gallery」は、梓設計が大切にしてきた木造・木質建築への思想や設計力、森から木材、そして建築へとつながる循環を、梓設計本社であるHANEDA SKY CAMPUSを歩きながら体感できるMRウォークスルー体験です。MESONは、企画編集、体験設計、演出表現、3DCGデザイン、アプリケーションの実装、運用計画を担い、梓設計が持つ思想や空間資産を、空間コンピューティングによるブランドコミュニケーションへと翻訳しました。
■ 制作の背景
梓設計は2026年に創業80周年を迎えます。その節目にあたり、AIR、および梓設計では、同社が培ってきた木造・木質建築への考え方や設計力を、社内外のステークホルダーに向けて、より体感的に伝える方法を検討していました。
梓設計が大切にしてきた設計力や空間の価値は、完成した建築の姿だけでなく、その背景にある思想や、素材が建築となって人の営みに関わっていく時間軸とも結びついています。しかし、森林が育ち、木材となり、建築として空間に立ち上がるまでの広がりは、資料や映像だけでは深い理解に繋がりづらいテーマでした。

そこでApple Vision Proを活用し、梓設計の思想と木の循環を、現実のオフィス空間を歩きながら体感できるXRギャラリーとして構築。森の入り口、木が成長する過程、伐採された木が木材となり建築へと展開していく流れを描く空間演出を通じて、梓設計が大切にしてきた木造・木質建築への想いを、より身体的な体験として伝えるブランドコミュニケーションを目指しています。
本プロジェクトは、AIRが推進する「三百年木造構想(※)」を背景として全体の企画立案が行われ、先端技術に長けた梓設計AX-teamが映像や3Dコンテンツの制作を主導することで、設計事務所としての企画力と技術力が一体となった体制を土台に、XR領域の空間体験デザインを強みとするMESONとの共創によって進められました。

■ 「Immersive Wood Gallery」体験概要
▼梓設計 公式YouTubeチャンネル
「Immersive Wood Gallery」Experience Reels
「Immersive Wood Gallery」は、梓設計本社であるHANEDA SKY CAMPUS(東京都大田区)を舞台に、Apple Vision Proを装着してオフィス空間を巡りながら木の物語を体感するロケーションベースのMRウォークスルー体験です。
体験者を導くのは、木の循環というテーマから着想を得た「こもれび」の演出です。苗木が森になり、伐採・製材を経て建築へとつながっていく木の循環を、現実空間に重畳されたイマーシブ表現とともに辿ります。
▼体験の要素
●Wood Entrance/創業者の想いに触れる導入演出

梓設計創業者・清田文永氏の言葉や手書きメッセージ、音声演出などを通じて、社名の「梓」に込められた想いに触れ、「Immersive Wood Gallery」の世界観を描きます。
●Gate Forest/一株の苗木から木材へ至る森の3D表現

苗木が森へと育ち、伐採・製材を経て木材になっていくまでの時間の流れや職人の山仕事の数々を、舞台演出を参照したCGアニメーションによって表現します。3Dモデリングされた木々が周囲に鬱蒼と茂り、加えて実際に林業の現場への取材で得られた立体視映像や3Dスキャン素材を組み合わせることで、森の奥行きを感じさせるイマーシブな体験を実現しています。
●Archi Runway/木造・木質建築の実践を描くトンネルギャラリー

HANEDA SKY CAMPUSのランウェイ空間を活用し、梓設計の木造・木質建築のビジョンと実践を、「環境」「社会」「心身」の3つの視点から紹介。体験者の歩みと連動した演出を伴って、トンネル状のギャラリーとして展開します。エンディングでは、羽田という立地とも接続するようなストーリーラインを設計し、体験後もこの場所ならではの余韻を引き出すことを意図しています。
▼体験を支える演出

●光が導く「こもれび」ナビゲーション
木の循環というテーマから着想を得た「こもれび」の演出を、移動のナビゲーションやCGアニメーションのスポットライトとして活用。体験全体の視線誘導を支え、空間を歩く行為そのものを木の物語を進めるインタラクティブな体験に変えます。
●ナレーション / サウンドスケープ
視覚表現に加えて撮り下ろしのナレーション音声や、実際に森林で収録した環境音を組み合わせることで、木の循環や空間の変化をより没入感のある体験として伝えます。
●質感と香りを伝える木製ハンドル / アタッチメント
Apple Vision Proを持つためのオリジナルの木製ハンドルを制作。手に触れる木の質感や香りを通じて、デジタル技術だけでは伝えきれない素材としての木の存在感を体験に接続します。
「Immersive Wood Gallery」では、視覚、聴覚、触覚、嗅覚を組み合わせたマルチモーダルな体験設計により、実空間や素材感を含めて木の存在を感じられる体験を目指しました。
■ 各社コメント
梓設計
木造・木質建築への思想と、80年間で培ってきた設計力を、資料や言葉だけでなく体感として社内外にお伝えしたいと考えました。80周年は節目であると同時に、これからの梓設計が目指す姿をお示しする機会でもあります。この体験を通じて、施主・協力会社の皆様には梓設計の設計力への理解と信頼を、社員には自社の技術や思想への誇りと当事者意識を、それぞれ新たな形で持っていただければと思っています。
AX-team

梓設計の最先端技術を担うAX-teamは、梓設計とAIRの「木質建築への想い」をXR体験へ落とし込みました。
撮影や3Dスキャン、モデリング等の素材制作を一貫して主導し、空間の質感や魅力をデータへ変換しています。質の高い身体的体験とするためAIRの意図を要件化し、MESONの空間知見を交え議論しました。両者の強みを掛け合わせた妥協のない共創による体験価値に、大きな手応えを感じています。
AIR

森が育ち、木材となり、建築になるまでの時間軸は、資料や映像だけでは伝わりにくいものです。だからこそ、最新技術への挑戦として、歩きながら体感できるXRで伝えることに意義があると考えました。梓設計とAIRが考えた「環境・社会・心身」という視点を、梓設計AX-teamの技術力とMESONの知見と掛け合わせ、体験として落とし込むことができました。
MESON

MESONは、梓設計が培ってきた木造・木質建築への思想や設計力を、空間コンピューティングを通じたブランドコミュニケーションへと翻訳しました。AIRの視点とリサーチ、梓設計AX-teamが制作した映像や3Dコンテンツ、そしてHANEDA SKY CAMPUSという魅力的な実空間の特徴を生かし、建築とXRが高度に融け合う豊かな体験を共につくり上げられたことを、心より嬉しく思うとともに、大変光栄に感じています。
■ 今後の展望
今後、「Immersive Wood Gallery」は企画展への出展をはじめ、特定の場所に限らず体験いただける形へと展開し、森とつながる木造・木質建築の魅力をより多くの方へ届けていきます。本体験を通じて梓設計の思想に共感いただける方々との出会いを広げ、次の仕事へとつなげていきます。あわせて社内においても木への理解を深める機運を高め、80年の歩みで培った「実行力」と「未来構想力」を糧に、「木と紡ぐリジェネラティブな未来」の実現を目指していきます。
■ 会社概要
株式会社梓設計
梓設計は「建築に温度を-。」をコンセプトに掲げる建築設計事務所です。「質実優美」の心と「梓スタイル」の作法のもと、強靭で良質、かつ人や環境への優しさと美しさを備えた建築を追求。企画から設計・監理まで真摯に向き合い、持続可能で未来に誇れる都市・建築づくりに貢献します。
会社名:株式会社梓設計
代表:有吉 匡
設立:1946年10月
所在地:東京都大田区羽田旭町10-11 MFIP羽田3F
事業内容:建築設計・監理/調査・企画・コンサルタント/都市計画・地域計画/プロジェクトマネジメント/環境デザイン/コンピューテーショナルデザイン
梓設計 Webサイト:https://www.azusasekkei.co.jp/
AX-team Webサイト:https://ax.azusasekkei.co.jp/
株式会社梓総合研究所
梓総合研究所(AIR)は「Bridging Architecture & Digital Innovation」を掲げ、梓設計のDNAと最先端のデジタルテクノロジー、建築の専門性を融合させる研究組織です。社会課題や環境問題の解決に向けた研究を推進し、建築体験に新たな価値を創造するとともに、持続可能な社会の実現と未来の都市・建築・まちづくりへ貢献します。
会社名:株式会社梓総合研究所
代表:墓田 京平
設立:2021年10月
所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル3F
事業内容:調査・研究・コンサルティング事業/ プロジェクト創造事業/政策提言・出版事業/DX・AI・IoT戦略的活用事業 等
AIR Webサイト:https://azs-air.co.jp/
三百年木造構想 特設Webサイト:https://azs-air.co.jp/regenerative/wood
株式会社MESON
MESONは「まなざしを拡げる」をパーパスに掲げ、XRとAIを融合させた空間インテリジェンス技術の社会実装を目指すスタートアップです。
XRとAIの融合によって生まれる新しい体験価値の創出を支援し、課題探索の初期段階から企業と伴走します。PoCにおいては、体験効果を定量的に計測できる仕組みを備え、技術と事業の両面から実装と検証を支援しています。
会社名:株式会社MESON
代表:小林 佑樹
設立:2017年9月
所在地:東京都中央区 銀座8-17-5 THE HUB 銀座 OCT 317号
事業内容:拡張現実(AR)、及び仮想現実(VR)、人工知能(AI)技術を用いたサービス/プロダクトの企画、デザイン、開発
Webサイト:https://www.meson.tokyo/
取組事例一覧:https://www.meson.tokyo/cases/
▼「Immersive Wood Gallery」事例掲載ページ
https://www.meson.tokyo/cases/immersive-wood-gallery/
■ 本件に関するお問い合わせ
株式会社MESON
担当:市川 祐馬(いちかわ ゆうま)
MAIL:[email protected]
