国立科学博物館と凸版印刷、VRコンテンツとオンライン講座で新たな恐竜体験

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凸版印刷株式会社

恐竜骨格を360度閲覧できるVRコンテンツ「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」の開設と、
日本を代表する恐竜博士達がライブで解説するオンライン講座を開催。
国立科学博物館、北海道大学総合博物館、群馬県立自然史博物館、むかわ町穂別博物館所蔵の恐竜化石標本を一挙公開 独立行政法人国立科学博物館(所在地:東京都台東区、館長:林 良博、以下 国立科学博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、オンライン上で恐竜の骨格を360度閲覧できるVRコンテンツ「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」を2021年1月19日(火)から特設サイトで正式公開し、2月6日(土)からそのVRコンテンツを活用した全4回の有料オンライン講座を開始します。

 国立科学博物館のほか、北海道大学総合博物館(所在地:北海道札幌市北区)、群馬県立自然史博物館(所在地:群馬県富岡市)、むかわ町穂別博物館(所在地:北海道勇払郡)の全4館所蔵の恐竜化石標本が一堂に会するという、実際の展示室では実現しない、オンラインならではの貴重なコンテンツです。ぜひ体験してください。

アロサウルス全身骨格化石デジタルデータ
アロサウルス全身骨格化石デジタルデータ

『V×Rダイナソー®』よりティラノサウルスの骨格化石
『V×Rダイナソー®』よりティラノサウルスの骨格化石
 国立科学博物館と凸版印刷は、2013年より同館が所蔵するティラノサウルスやトリケラトプスなど恐竜の骨格標本の立体形状計測データをもとにVRコンテンツ化した『V×Rダイナソー®』を開発、活用する共同事業を実施しています。
 今回、新たに「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」の2体の恐竜のデジタルデータを開発。『V×Rダイナソー®』と共に公開し、自宅に居ながら恐竜化石標本の3Dデータを詳細に閲覧・観察できる環境を実現します。また、恐竜研究者がこれらの3Dデータを利用して講義を行うオンライン講座を開催します。
 今後は、オンラインを通じた全国の自然系博物館とのデジタルデータの相互提供をはじめとし、所蔵館の研究者が相互に参加するオンライン講座の開設など、地域博物館とのネットワークを構築し、博物館を核とした地域活性化の施策を展開していきます。

■ 「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」について
 今回、オンラインを通じて自宅にいながら博物館にいるかのように学ぶことができるプログラム「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」を開設します。

イベント名「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」
主催国立科学博物館、凸版印刷株式会社
特設サイト(無料)https://dino-net.jp/
オンライン講座(有料)開催日① 2021年2月6日(土) むかわ町穂別博物館・北海道博物館
② 2021年2月13日(土) 群馬県立自然史博物館
③ 2021年2月20日(土) 北海道大学総合博物館
④ 2021年2月27日(土) 国立科学博物館
※都合により開催が中止になる場合があります。
チケット販売https://eplus.jp/dino-netdigital/
※チケットは1月23日(土)より順次販売を行います。チケット販売開始時期は、特設サイトにてご確認ください。
※実施館ごとに異なります。詳細は特設サイトをご覧ください。

*本企画は文化庁「文化芸術収益力強化事業(※)」の採択事業です。

■ 「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」の特長
① 恐竜の全身骨格のデジタルアーカイブデータを活用したVRコンテンツの公開
 国立科学博物館と凸版印刷が共同で立体形状計測データをもとにVRコンテンツ化した『V×Rダイナソー®』の「トリケラトプス」と「ティラノサウルス」に加え、新たに「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」2体の恐竜の全身骨格を立体形状計測し、そのデータを用いて制作したVRコンテンツを公開します。

アウロサウルスの計測風景
アウロサウルスの計測風景

② 恐竜全身骨格のVRコンテンツを活用したオンライン講座を開催
 研究者の説明に応じて、参加者自身が細部まで再現された恐竜骨格のデジタルデータを操作し、自由な位置からその細部まで観察することができます。実際に博物館の展示室で恐竜化石標本を見ながら、講義を聴講しているかのような体験がオンラインで可能です。
 特別コンテンツとして、海外の研究者のゲスト参加やダウンロードして楽しめるコンテンツの提供なども予定しています。

展示室から研究者が講義を実施 ©与古田松市
展示室から研究者が講義を実施 ©与古田松市

③ 地域の自然史系博物館と連携

 今回のオンライン講座では、国立科学博物館のほか、群馬県立自然史博物館、北海道大学総合博物館、むかわ町穂別博物館も参加。各博物館収蔵品のデジタルデータを用いた恐竜コンテンツも公開し、講座で活用します。

<登壇講師プロフィール>

©与古田松市
©与古田松市


【真鍋 真(まなべ まこと)/国立科学博物館 標本資料センター・コレクションディレクター(センター長)】
 横浜国立大学教育学部卒業、米イェール大学大学院地質学・地球物理学部修士課程修了、英ブリストル大学理学部地質学科PhD課程修了。1994 年から国立科学博物館に勤務。2020年から群馬県立自然史博物館・特別館長も兼務。恐竜など中生代の爬虫類、鳥類化石から、生物の進化を少しでも理解しようと、化石と心の中で対話する日々を送っている。


 


【對比地 孝亘(ついひじ たかのぶ)/国立科学博物館地学研究部研究主幹】
 東京大学理学部生物学科および地学科卒業後、米イェール大学にて博士号取得。米フィールド博物館、オハイオ大学、国立科学博物館での期限付き研究員を務めた後、東京大学大学院理学系研究科講師および准教授を経て、現在国立科学博物館地学研究部研究主幹。専門は恐竜類を中心とした爬虫類の進化形態学で、野外調査を行うことにより得られる化石の情報と、現生種の解剖学的知見の両方を生かした研究を行なっている。 




※文化庁「文化芸術収益力強化事業」
 文化庁の令和2年度戦略的芸術文化創造事業。新型コロナウイルス感染症の拡大による収益機会の減少などにより、多くの舞台芸術団体・博物館等の文化芸術団体の経営環境が厳しさを増す中、コンテンツ制作・配信、プロモーションなどのデジタル技術、サービスを活用し、デジタルならではの価値体験を創造することで文化芸術団体の新たな収益確保・強化を支援する事業です。

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