KDDI株式会社は、渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトの協力の元、渋谷区公認配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」にて、ダイバーシティ&インクルージョンの考えに賛同し、学生スポーツを支援・応援を目的とした「学生スポーツフェス2021 in バーチャル渋谷」を8月20日に開催しました。第一部では、女子野球で活躍する中島梨紗さん、片岡安祐美さんが登場。女子野球好プレー集を見ながら“史上初”甲子園での決勝を迎える「女子高校野球」の魅力を紹介しました。また、第二部には、女子ハンマー投げ日本記録保持者の室伏由佳さんも登場。今注目の「大学スポーツ」について近い将来、活躍を目にする事になるであろう未来のオリンピアンを紹介するコーナーを交えつつ現役大学生アスリートの魅力を紹介し、イベントは大いに盛り上がりました。
「学生スポーツフェス2021 in バーチャル渋谷」の第一部は、「今年は聖地決戦!女子高校野球!わたしたちの甲子園」と銘打ち、侍ジャパン女子代表監督の中島梨紗さんと茨城ゴールデンゴールズ監督の片岡安祐美さん、高校野球大好き芸人・いけだてつやさんが登場しました。女子高校野球は今年開催25回目を迎え、男子の開催に比べると規模は小さいものの、今年は全国から40校が参加。今年は、女子高校野球史上としては初めて、甲子園で決勝戦が行われるため、最後の2校を目指し、熱戦が繰り広げられてきました。女子野球の魅力は「プレー中の選手の笑顔も悔しがる姿もすべて、野球好きなの伝わってくるのが女子野球の魅力」(中島さん)や「女子野球は『女の子のくせに』と必ず言われてきたので、野球をできることの嬉しさをグランドで全面に表現している」(片岡さん) “女子野球あるある“について聞いたところ、中島さんは「各高校に試合前に士気を高める儀式があったり、手作りのお守りを渡し合ったりする」とチーム内の雰囲気について、片岡さんからは「ライトゴロがある。ライト前うったら全力疾走。スリーベースヒットやランニングホームランも出やすい」と、経験者ならではのエピソードを披露。実際に今年開催されている女子高校野球の好プレーVTRを観たいけださんは、「ファインプレーのあとの喜び方が最高ですね!」と感動を隠しきれない様子でした。それに対し、中島さんも「生で観ると迫力がすごいですよ」と、女子野球に対する熱い思いをコメント。続いて、8月23日(月)にいよいよ開催される甲子園での決勝戦に出場する2校、兵庫県代表・神戸弘陵学園と高知県代表・高知中央について、中島さんと片岡さんが解説。創部8年目にして全国制覇3回(春2回、夏1回)を誇る神戸弘陵学園は、攻守にバランスの取れた経験と実力を兼ね備え、失点が少なく得点が取れる強豪校。キレのある変化球が武器の日髙結衣投手や、女子野球ではなかなか出ない最速123kmストレート記録を保持している島野愛友利投手など、注目選手が目白押しで、中島さんは「日髙選手は高校生離れしている」と太鼓判を押していました。また、神戸弘陵学園のメンバーから決勝に向けてメッセージをもらい、「神戸弘陵学園は、素直・感謝・全力・継続を部訓に、今回は笑耐夢(ショータイム)というスローガンを掲げてきました。甲子園という舞台で最高の恩返しをしたい!」という意気込みに、スタジオも大盛り上がりしました。高知中央は、2019年創部で、3年目ながら出場2回。全国大会初勝利から決勝の舞台へ勝ち進みました。接戦に強く粘り強く、今大会では試合ごとにパワーアップしていて、3試合19回、防御率1.842を記録する和田千波留投手や120kmのストレートを記録しながら、フォロワー数85万人・TikTokerとしても活躍している面も持つ松本里乃投手などに注目が集まっています。片岡さんは「高知中央はとにかく監督と選手の信頼関係がすごい」とコメント。高知中央の選手からも特別メッセージを貰ったところ、「練習のキツさは日本一という自負があり、男子以上です。でも野球が好きなのできついメニューをこなせます。向かっていく中央らしい、西内野球でがんばります。自分たちが先生のためにあと一勝し、先生を日本一の男にします!」という、監督思いの熱いメッセージにスタジオは感動に包まれました。女子野球の魅力を余すことなく伝えた1時間はあっという間に過ぎ、片岡さんから「これを期に8月23日の決勝戦生配信もぜひみてください!」というメッセージで締めくくりました。
第二部は、「未来のスターを探せ!輝く大学アスリート」ということで、大学スポーツについて、ゲストに円盤投げのインカレで4連覇を達成した室伏由佳さん、大学スポーツ協会事業企画部長の椛沢保男さん、渋谷未来デザイン長田新子さんが登場しました。現在、大学出身のプロアスリートも増えてきていて、野球やサッカーでいうと、去年プロ入りした新人選手の半数近くが大学アスリートでした。今は、高校卒業後すぐプロになるのではなく、大学でしっかり学びながら、4年間科学的なトレーニングすることで成長していくというという道も拓けています。このようなスポーツ界全体の盛り上げに貢献している大学スポーツについて、ゲストより「これだけは知っておきたい!私の一押し大学生アスリート」と題し、今注目の現役大学アスリートを紹介してもらいました。室伏さんは「陸上男子110mハードルの順天堂大学・村竹ラシッド選手」を挙げ、「次、世界で戦える力をもっている選手」と太鼓判。また、サッカーの順天堂大学・大森真吾選手にも注目していて、「非常にフィジカル強く、次の世界大会では代表候補選手」と、これからの世界的な活躍に期待していました。長田さんは「BMXの日体大・畠山紗英選手」、椛沢さんは「バレーボールの日体大・高橋藍選手」を挙げ、それぞれ注目する理由についてVTRを交えながら熱弁しました。また、今回スペシャルゲストとして、女子100mハードル記録保持者・寺田明日香選手が中継で登場。早稲田大学出身の寺田さんは、実は陸上を一度引退してから大学に入学。大学時代はスポーツをやらず、働きながら学業に邁進したという異色の経歴の持ち主。寺田さんは、「いろんな経験をして、視野をひろがったということが競技にも還元されています」と振り返っていました。「大学生の期間は色んな人に出会いながら、自分のやりたいことをやってほしいです。その経験がその先の人生にいきてくると思います」と視聴者へメッセージを送りました。続いて、選手をより間近で見ている現役大学生の新聞部の記者・磯田さんと澤田さんも登場。最もハマった競技として「準硬式野球」と「フィールドホッケー」をピックアップ。準硬式野球は、社会人リーグやプロがない”大学ならでは”の競技である点や、フィールドホッケーは圧倒的なスピード感からくる迫力など、各競技の魅力を記者目線で紹介しました。また、椛沢さんからは、大学スポーツの魅力として「トップレベルの戦い」、「大学ならでは大学同士の意地のぶつかり合い!」、「大学スポーツならではのおもしろ競技」という3つの視点から、大学スポーツを知り尽くしている椛沢さんだからこそ語れる魅力についてプレゼン。最後に、長田さんからは、渋谷区のスポーツに関する取り組みについてお話しいただきました。渋谷未来デザインでは、15歳以下へのスポーツ支援に注力していて、特に渋谷区は専用スタジアムがない分、街の中で楽しめるアーバンスポーツの啓蒙やスポーツを生涯続けていくための環境づくりに注力していて今後も新しいスタイルを模索していくそうです。
女子高校野球、大学スポーツと今まで知らなかった魅力を余すことなく伝えた学生スポーツフェスティバル。今後もKDDIは、学生アスリートに対してKDDIの有する技術やサービスを提供し、選手育成やファン拡大に向けた施策を推進し、スポーツ界全体の発展のために貢献していきます。
<片岡安祐美さんコメント>
素直に女子高校野球を取り上げてくだったことが嬉しすぎて、喋りすぎてしまいました。このような機会を設けてくださり、本当に感謝しています。今日は女子高校野球ということで高校生にフォーカスされていましたが、小学生、中学生それこそ大学生でも女子硬式野球部は全国にたくさんあります。なかなか見に行く機会は少ないかと思いますが、YouTube配信など、試合を観る方法はいくらでもできます。私達が語るよりも観てもらった方が絶対伝わると思うので、「観てみよっかな」ぐらいの軽い感じで是非観ていただけると嬉しいです!
<いけだてつやさんコメント>
野球=男子みたいなイメージが凄く強いかと思います。今まで野球は男性しかやってこなかったスポーツであり、危険も伴うため女性には難しいと言われることもあるかと思います。しかし今回のファインプレー集からも分かるように、これだけ技術の高いことができるのであれば女子野球も迫力のある素晴らしいスポーツとして観ていただけます。もっと競技人口の少ないスポーツがたくさんある中で、女子野球はこれからもっと発展すると思います。めちゃめちゃ女子野球が広まって、女子の大谷翔平みたいな選手が現れ、ひょっとしたら女性のメジャーリーグができて、そういう選手が日本から生まれたら良いなと思います。